ずいぶん前から、キャンプシーンを賑わすマルチグリドル。
その名前を聞いた時には、既に流行の兆しを見せていたフライパンでした。
なんて、その時はただの平たいフライパンが、なぜ人気になっているのか分かりませんでした。
しかし周囲での人気は高まり、SNSで目にする機会も増えてきました。
そうなるとやっぱり気になってしまうもの。
機能や性能の説明を読むと、欲しくなってしまうのが人としての性ですよね。
しかし本家のマルチグリドルは値段が高い・・・。
それで暫くの間は、購入を渋っていたんです。
そこに現れたのが、値段が安いFIELDOORのラウンドグリドルパンです。
安さに惹かれてFIELDOORのラウンドグリドルパンのSサイズを購入したので、今回はその魅力と使った時のレビューとデメリットなどを紹介します。
目次
FIELDOORのラウンドグリドルパンのサイズ選び
出典:楽天
FIELDOORのラウンドグリドルパンには、S・M・Lの3サイズがあり、購入前はどれを選んでいいか迷いました。
僕の使用用途は、多くがソロキャンプを想定しています。
ファミキャンに行く回数は減っているので、だいたい1人でキャンプに行く時か、たまに息子や友達とのキャンプで、2人で使えればいい大きさのラウンドグリドルパンが欲しかったです。
ラウンドグリドルパンの中で、一番小さいSサイズは直径29cm。
29cmと聞くと、かなり大きいように感じませんか?
例えばスキレットで言ったら、9インチもあればかなり大きなサイズ。
でも9インチは22.86cmなので、ラウンドグリドルパンの直径29cmと比べると、だいぶ差があり小さいものです。
逆に直径29cmだと、インチに換算すると11インチになります。
確かにフライパンとスキレットでは、用途が違います。
それにしても29cmって、大き過ぎないかと不安になってしまいませんか。
しかし、ソロキャンプで使う事を考えたら、僕にとってはラウンドグリルパンの中で一番小さいSサイズ以外の選択はなかったんです。
ちなみにJHQのマルチグリドルでは、一番小さいサイズは直径19cmで、ハンドルは片手なんですが、これこそソロキャンプにピッタリじゃないかという大きさになっています。
とは言え、FIELDOORのラウンドグリドルパンを購入すると決めたからには、そのなかでの最小サイズを選ぶしかありません。
Mサイズは直径33cmになるので、ソロキャンプメインに考えていると、少し大きく感じそうです。
しかし余裕を持って食材を調理できるし、2人でキャンプする事も多々あるようなら、Mサイズも選択肢に入りそうです。
Lサイズになると、直径は36cmと大分大きくなります。
もうこのサイズでは、ソロキャンパーがターゲットではなく、ファミリーキャンプ向けでしょう。
これらを考慮すると個人的には、ソロキャンプで使うのならSサイズ、ソロ以外で2〜3人でも使う事が多々あるようならMサイズ、4人家族以上のファミリーキャンプならLサイズが最適ではないかと考えました。
・ソロキャンプならSサイズ
・Mサイズは2〜3人でも使うことを想定
・Lサイズは4人家族以上のファミリーキャンプ向け
ラウンドグリドルパンは軽い
早速注文して届いたラウンドグリドルパンを、ダンボール箱から取り出してみました。
手に持ったラウンドグリドルパンは、僕の想像以上に軽くて、思わず声が出てしまいました。
ラウンドグリドルパンSサイズの重量は約440gなので、500mlのお水のペットボトルより軽いんです。
その上、ダンボール箱から取り出した時には、収納バッグに入った状態だったのにも関わらずに、ビックリするほど軽く感じました。
レビューする第一印象は、この「軽い」というのが、最大の驚きでもあり、メリットに感じました。
収納バッグ
ラウンドグリドルパンの収納バッグは、ラウンドグリドルパンの形に沿った形状をしています。
はじめに結論を言ってしまうと、この収納バック・・・かもなく不可もなくと言った普通の感想。
特に「収納力抜群!」「持ちやすい!」「出し入れしやすい!」と言った物ではないし、かと言って不満やストレスを感じるものではなかったです。
でも、付属品として収納バッグが付いているか付いていないかの差は大きく、FIELDOORのラウンドグリドルパンは低価格なのに収納バッグが付属しているという点が大きなメリットです。
また収納バッグにはポケットが付いているので、付属のシリコンのハンドルも入れておくことができました。
ラウンドグリドルパンのデティールを見てみる
購入時に説明を読んでいるかとは思いますが、FIELDOORのラウンドグリドルパンは、平らな形状をしたアルミニウム製のフライパンです。
ラウンドグリドルパンにはイノーブルコーティングという特殊なコーティングがされていて、油なしでも焦げ付かないという特徴があります。
色はアルミニウムでイメージするシルバーではなく、ブラックや黒に近いチャコール、そこにキラキラしたラメみたな物が満遍なくある感じ。
触ってみると凹凸は感じますが、それでもツルツルとした感触。
中央部は少し凹んでいます。
縁部分に1か所凹みがあり、そこは注ぎ口になっています。
ひっくり返して裏側を見てみると、台座が付いていました。
ハンドルはラウンドグリドルパンと一体になっていて、熱は伝導してきてしまいます。
その為、シリコンハンドルが付属しているのでしょう。
目玉焼きを焼いてみた
早速、FIELDOORのラウンドグリドルパンを使ってみます。
イノーブルコーティングが施されているので、シーズニングは不要です。
さっと洗って、火にかけます。
ラウンドグリドルパンは、IHに対応しているので、そのまま置いてスイッチオン。
シリコンハンドルは付けて良いのか分からなかったのですが、とりあえず付けてみました。
油なしで焦げ付かないといことなので、油を引かずに卵を落とします。
白身に火が通ったところで、ラウンドグリドルパンと卵の間にヘラを差し込んでみました。
白身の周囲がラウンドグリドルパンにくっ付いていて、ヘラを差し込む時に剥がす感じになりました。
目玉焼きの周囲一周をヘラで剥がすと、中心部はくっ付いていません。
もしかしたら、少し早くヘラを差し込み過ぎたのかも知れません。
しかし、周囲を剥がして仕舞えば、あとはもう大丈夫。
ツルんと滑り落ちてしまう事は無かったのですが、箸で押せば移動できる感じです。
その後、そのまま目玉焼きをラウンドグリドルパンの上で食べると、黄身がこびり付いてしまいました。
しかし、スポンジでさっと拭き取れば、すぐに綺麗な状態に。
テフロン加工が剥げてしまったフライパンを洗うよりも、当たり前のように簡単でした。
ちなみにこの時思ったのですが、シリコンハンドルは、熱くなってます。
IHで直接火は使わなかったのですが、シリコンハンドルは素手で持ったら、持つことが出来ない程ではありませんがまあまあ熱くなっていました。
パスタを作って(温めて)みた
次に、IHでパスタを作ってみました。
まずはベーコンを炒めます。
ベーコンから出た水分は水玉になり、弾いているようでした。
またベーコン自体は火が通ってもラウンドグリドルパンにくっ付いてしまうような事はありませんでした。
そのまま茹でたパスタとパスタソースを投入して、数分煮込みます。
キャンプでパスタを茹でる時には、ラウンドグリドルパンでは浅過ぎてしまうので、ラウンドグリドルパン1つでパスタを茹でて作る事は難しそうです。
ラウンドグリドルパンでソースを温めると少しくっ付く場所もありましたが、洗えばすぐに落ちてしまいました。
キャンプ場でレビュー
次にキャンプでFIELDOORのラウンドグリドルパンを使ってみました。
収納バッグ付きなので、そこにラウンドグリドルパンを入れてしまえば、車の荷台の隙間に入れて持ち運ぶ事ができ良かったです。
そして何より、何度も言ってクドイですが、本当に軽くて便利でした。
今回は、スノーピークのバーナーを使って、焼きそばを作ってみました。
野菜とお肉は家で下拵えして、冷凍した物を持ってきました。
まずはそれをラウンドグリドルパンで温めます。
冷凍したあった液体が溶け出すのですが、キャンプサイトに傾斜がある為か、少し横に流れでる感じ。
今回は、ラウンドグリドルパンの外に流れ出てしまう事はなかったのですが、もう少し傾斜があるサイトだと危険な気がします。
日中は、傾斜がない平らなサイトを選んでそこにテントを設営したつもりでも、いざ就寝時に寝てみると地面が傾斜していた事に気がつくなんてこともありますよね。
平らな場所だと思っていても、実は斜めになっている事もあるので、バーナーを使う時には注意が必要です。
特にFIELDOORのラウンドグリドルパンを使って液体が出る物なら、なおさらです。
ちなみに焼きそばのソースを足したら、さらにこぼれ出しそうな気がして、焦ってしまいました。
焼きそばだと、完成すると水分が無くなるので、その後は全く問題がなかったです。
そして食後のラウンドグリドルパンを見てみると、ソースが少し焦げついているように見えました。
どの状態のことを正式な焦げ付きと呼ぶのかは不明ですが、水分の無くなったソースがラウンドグリルパンの表面に付いているのは間違いありません。
しかしこのソースの焦げ付きを、ウェットティッシュでサッと拭いてみると簡単に取れてしまいます。
全体的に拭くので、ウェットティッシュが2〜3枚あれば綺麗にする事ができます。
炊事場が少し遠くて面倒だなと思っていたら、ウェットティッシュで楽々拭き取れてしまうのは、かなりのメリットだと感じました。
次に、セブンイレブンで買った冷凍のハンバーグも試してみます。
冷凍のハンバーグは、ラウンドグリドルパンでゆっくり熱を加えて解凍していきます。
ラウンドグリドルパンに乗せる前に外気温で溶かしておくのも良いと思います。
ハンバーグから出る肉汁は、特に問題はなかったのですが、ハンバーグに付いていたソースを掛けると、やはり先程と同じ問題が。
キャンプサイトの傾斜で、ソースが片寄って垂れ流れてしまいそうになるんです。
と、ちょっとした傾斜でも影響を受けてしまいます。
しかも平らな作りをしているラウンドグリドルパンでは、通常のフライパンよりも垂れ流れてしまう可能性は大きいです。
今回は1人分で、ソースの量も余り多くない事もあり、ラウンドグリドルパンの外に流れてしまう事はありませんでしたが、ヒヤヒヤしてしまいました。
ちなみに、これも焦げついてなく、ウェットティッシュでサッと一拭きすれば綺麗になりました。
でもこの状態で収納バッグにしまうのは気が引けたので、そのあと炊事場でちゃんと洗いました。
FIELDOORのラウンドグリドルパンのメリット・デメリット
ここまで使ってみて、ある程度のメリットとデメリットが見えてきました。
もちろんメリットに挙げられる最大の利点は、軽くて持ち運びしやすいという事。
そしてそれと同等ぐらいに、焦げ付きにくいという点。
この2点のメリットを感じられれば、ラウンドグリドルパンを使う意味があるのではないでしょうか?
またIHでも使えるという点も、個人的には良かったです。
家庭でIHだと、料理器具が対応してない場合には、わざわざバーナーを用意しなくてはなりません。
なので家でもキャンプでも使いたいという人にとって、ラウンドグリドルパンはすごく便利な調理器具だと言えるでしょう。
軽量、焦げつきにくい以前に、値段が安いという大前提を忘れてはいけません。
・値段が安い
・軽い
・焦げ付きにくい
・IHで使える
逆にデメリットに挙げられるのは、シリコンハンドルは熱くなるところ。
これは意外に盲点で、シリコンハンドルがあるから素手で持てると考えていると、熱くて大変だったなんて事も起こり得ます。
さらにキャンプ場で使う場合には、サイトの傾斜に大きく影響される点がデメリットに挙げられます。
特ににソースなど液体が出たりあるものを調理する時には、気を使う必要があるでしょう。
しかしこのデメリット以上に、メリットが素晴らしくて、使う価値がある調理器具ではないかと感じました。
・シリコンハンドルは熱くなる
・キャンプ場の傾斜に影響される
まとめ
FIELDOORの、ラウンドグリドルパンSサイズをレビューしました。
このラウンドグリドルパンが気になっている方は、やはり値段の安さに惹かれていると思います。
そして、その値段以上に魅力的な性能を持っていると、僕は感じました。
さらに、はじめて手にした時の軽さは今でも忘れません。・・・というか、未だに持つたびに「軽っ!」って口に出してしまうんです。
また焦げ付かないというか、焦げ付きにくかったり、焦げついたとしても簡単に拭き取れてしまうのも魅力です。
そんな魅力やメリットが多いラウンドグリドルパンですが、キャンプ場の傾斜には気をつける必要があります。
液体が出る調理では、キャンプ場の少しの傾斜でも扱いにくくなってしまいます。
とは言え、一度使ったらまた使いたくなるような優秀なフライパンでした。
本家のマルチグリドルの使い心地は分かりませんが、FIELDOORのラウンドグリドルパンでも十分な満足度を得られるはずです。
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