日本において、キャンプのハイシーズンやメインシーズンって、なんとなく夏のイメージがありますよね。
キャンプの装備が少なくて済むし、大人も子供も長期で休みが取りやすい。
だけど日本の夏も以前とは変わりつつあって、暑さが厳しくなったり、虫が多かったりして決して過ごしやすい場所ばかりではありません。
なので個人的には、暑いし汗もかくしで、夏ってあまり好きじゃないんです。
やっぱりキャンプといえば、春秋。
そして最近最も注目を浴びている冬キャンプもいいですよね。
でも冬って装備も準備も大変そうだし、そもそも服装って何を着ていったらいいんだろうと思っている初心者さんも多いはずです。
また、すでに冬キャンプで寒い思いや失敗をしてしまった初心者さんもいるかも知れませんよね。
今回はそんな冬の初心者キャンパーさんへお送りする、冬のキャンプの服装、レイヤリングについてのお話です。
おすすめアイテムの紹介もありますので、是非最後までチェックしてみてください!
目次
冬キャンの寒さ対策には下半身のレイヤリングによる防寒対策
冬キャンプの服装で気をつけること?
一般的に寒さを感じにくくするには、「首」がつく場所を重点的に意識して暖めると良いそうです。
首にはマフラーやネックウォーマー、手首には手袋を着用しましょう。
衣類は、気温に合わせて適切な厚みと素材を選ぶと、寒い思いをしなくて済みます。
足元もしっかり温めて、厚手の靴下や防寒ブーツを着用すること。
基本の冬キャンプのコーデを作ったら、気温に合わせてアイテムをプラスしたりマイナスすると体温調整や事前準備、コーデもしやすくなります。
冬キャンプの服装とレイヤリング?
冬キャンプでは、この重ね着をうまく活用することで、寒さと体温調節を行いより快適に楽しむことができるようになります。
アウターはマウンテンパーカーやダウンジャケット、そこに脱ぎ着ができるフリースやライトダウンジャケットなどを重ね着をしましょう。
天候悪化などに備えて、防水・防風性能が高いものが良いと思います。
焚き火をする人は、難燃素材がおすすめです。
ミドルと呼ばれるのは体を保護する服・・・Tシャツやズボンなど。
気温が低い時は保温性のあるものを選びますが、内部で汗をかいてしまった時吸収しないと逆に内側が寒くなるので吸水性と速乾性、通気性があるものを選びましょう。
最低気温が10度を下回る時は、日中はともかく夜間や朝方はかなり冷え込むのではっきりと「寒い」と感じられると思います。
寒さに備えて、ミドルは着脱しやすい衣類だと体温調整がしやすいです。
最後がベース。要するに下着類です。
肌着には保温力があり、吸水性が高く速乾性が高いものを選びましょう。
寒いとはいえ汗はかくので、そのかいた汗を吸い取ってくれないと体は冷えていく一方になってしまうからです。
そして足元。足もまた汗をかき、靴の中を湿らせることがあります。
靴の中の湿度が高くなると足先から足首までが冷えてしまうので、靴下もまた吸水速乾性と保温力、通気性がいいメリノウール製などがおすすめです。
下半身の防寒と保温を大切に
防寒は、とにかく下半身を大事にしてください。
風が吹いたり天気が悪いということだけではなく、冬キャンプでは空間そのものが冷え込んでいますよね。
しかし冷えって、地面からも上がってくるんです。
ストーブでいくら温めても、常に上がり続ける地面からの冷えを暖めることはなかなか難しく、なにより足元は心臓からも遠いので血の流れで温めることも難しいんです。
暖かいコーヒーやお茶で体を温めようにも、足まで暖かさを行き渡らせるのも困難。
出典:楽天
下半身にブランケットを巻いたり、着る毛布や電気毛布やホッカイロ、湯たんぽ等もおすすめ。
でも膝にかけるだけだとずれて地面に落ちてしまったり、上手いこと巻きつけられなかったりしませんか?
そんな時便利なのが、ダウンパンツなどの防寒用のズボンです。
冬キャンプに防寒パンツやダウンパンツがおすすめ!
NANGA タキビ ダウンパンツ
出典:楽天
今やキャンパーさんだけではなく、キャンプをしない方にも大人気のNANGA。
そのNANGAの燃えないタキビシリーズに、ダウンパンツがラインナップされています。
タキビダウンパンツの表生地には、難燃素材が使用されています。
その為、火の粉を気にすることなく薪ストーブや焚き火のそば、冬場のキャンプファイヤーでも安心して着用することができます。
もちろん暖かさにも妥協はなく、超撥水加工を施したUDD760FPのスパニッシュダックダウンを使用しています。
天候の変わりやすい自然の中、雨や降雪時にフィールドでの作業中ダウンが湿ってしまうと保温力が低下するのでこの撥水加工は嬉しいポイントです。
暖かいダウンということは内側からも汗をかくので、内側にももちろん撥水加工は効いています。
NANGAのダウンは、ヨーロッパ性のダウンを輸入して国内で洗浄、高温・オゾン殺菌処理され、細菌の繁殖を防ぐ防菌防臭加工が施されています。
羽毛という素材にNANGAにはこだわりがあり、この素材を最大限に活かす河田フェザーの精製技術は他国の追従を許さないほどのクオリティを持っているんです。
ダウン以外には、作業中に脚の曲げ伸ばしをしても動きやすいように立体裁断で作らているのも特徴。
擦り切れやすい膝部分は、生地を二重に仕立てて耐久性を確保しています。
裾のベルクロを締めると冷気に侵入を防ぎ暖かに。
腰ポケットの内布は、触れてもひんやりしにくいハンドウォーマー仕様になっています。
フラップ付きのポケットは、上からだけでなく横からも出し入れ可能です。
サイズはS、M、L、XLの4サイズ展開です。
NANGA タキビ ダウンパンツ スペック
- 表生地:ポリエステル、アラミド混紡
- 裏生地 :40dnナイロンタフタ
- 中綿 :DXUDD(スパニッシュダックダウン 90-10% 770FP)超撥水加工
- 羽毛量:60g
GRIP SWANY(グリップスワニー) ファイヤプルーフ ダウンパンツ 4.0
出典:楽天
GRIP SWANY(グリップスワニー)の難燃ミリタリーファブリックBRAZE SHIELD®を使用したダウンパンツが、今季からTC素材に変更されました。
最上級のダウンを使用しているので、真冬でもしっかり暖かさを確保してくれます。
グリップスワニーお得意のBIGなポケットは、このダウンパンツでも健在で、グローブやギアを収納して持ち歩くこともできるようになっています。
テーパード(細身)のシルエットになるので、ゴワゴワせずすっきりとしたシルエットで着こなせます。
BRAZE SHLELDは自己消火性に優れた素材であり、強度が高いのが特徴です。
従来の難燃素材の約5倍強く、万が一接炎しても溶融せず炭化して事故を起こさずに済むとのこと。
国内の検査機関でも難燃生地として基準をクリアしているので、安心して使うことができますね。
カラーは ブラック、コヨーテ、オリーブの3色展開。
サイズはM、L、XLの3サイズ展開となっています。
グリップスワニー ファイヤプルーフ ダウンパンツ 4.0 スペック
- 表地:綿100%
- 裏地:ポリエステル100%
- 詰め物:ダウン80%、フェザー20%
- 中綿:ポリエステル100%
Marmot(マーモット) Douce ダウンパンツ TOMUJD99
出典:楽天
そんなイメージを持っている人も少なくないのではないでしょうか?
雨、降雪、厚着での作業中にかいてしまった汗。
これら湿度は体を冷やす要因となります。
そもそもダウンは、濡れてしまうと中身が萎んで断熱性も暖かさも落ちてしまうので、キャンプで使うダウンには撥水性や防水性は必須条件といえます。
このMarmotのダウンパンツに使用されいるダウンは、繊毛にナノレベルで耐久撥水加工を施したという「down DEFENDER」を使用しています。
しかもこの撥水剤は、環境にも優しいというすぐれもの。
環境に優しく水に強いなんて、なんだか夢のようなダウンだと思いませんか?
750FillPowerダウンで静電糸使用。ダウン抜け防止糸も使用しています。
マーモット Douceダウンパンツ スペック
- 表地:ナイロン100%
- 裏地:ナイロン100%
- 中わた:ダウン90%/フェザー10%
LAD WEATHER ラドウェザー 中綿入りの防風透湿パンツ
出典:楽天
防寒・防風用のアウトドア用パンツは、ダウンパンツだけではありません。
最近は中綿の素材もかなり高性能化してきて、控えめな値段ながらも使いやすい製品が数多く登場しています。
この防寒パンツは、アウトドアブランドの「LAD WEATHER(ラドウェザー)」から登場したパンツです。
内部には、中綿と防風透湿フィルムが入っていて、中綿が内部の体温を逃さず保温してくれます。
そして防風透湿フィルム加工によって、外側からの冷たい風をシャットアウト。
同時に衣類内の湿気は外に逃してくれるので、暖かいのに濡れにくく、汗冷えしにくいというかなり使いやすいパンツに仕上がっています。
1枚でサラリと穿いても、重ねばきもこなせます。
表地は、テフロン(TM)ファブリックプロテクター加工を施しています。
この加工は、布地を汚れに強く水をはじきます。小雨や雪なら、レインウェアも不要となってしまうと思います。
キャンプや釣り、ツーリングや自転車、ハイキングにと、ガンガン使用することができるはずです。
寒い冬のあらゆるシーンで、あなたの脚を冷えから守ります。
ラドウェザー 中綿入りの防風透湿パンツ スペック
- 素材・表地:ナイロン 100%
- 素材・裏地:ナイロン 100%
- 素材・中綿:ポリエステル 100%
outdoor products(アウトドアプロダクツ)裏ボアカーゴパンツ
出典:楽天
大人気のアウトドアブランド「outdoor products アウトドアプロダクツ」で、リピーター続出のカーゴパンツも紹介します。
outdoor productsの裏ボアカーゴパンツ、表地には軽くてしなやかなポリエステルツイルピーチ素材を採用し、裏地には肌触りが良く保温性のあるボア素材を全面に使用してます。
モコモコしてると、シルエットまでもこもこで野暮ったくなりそうで心配ですが、そこも心配ご無用なんです。
裏ボアカーゴパンツのデザインは、ストレートのカーゴパンツ。
シルエットは、逆にスッキリとして見えるようになっています。
裾はストッパー付き、ウェストは悴んだ手でも脱ぎ履きしやすいシャーリング機能付きのゴム仕様となっています。
ポケットの布袋もボアになっているので、突っ込んだ手もあたためてくれます。
ダウンパンツよりお値段もかなり手頃になっているので、まずは1本お試しにいかがでしょうか?
OUTDOOR PRODUCTS 裏ボアカーゴパンツ スペック
- 素材:ポリエステル100%
- 裏地:あり/裏ボア
ECWCS(エクワックス)って何?
防寒パンツで検索すると、たまにヒットするECWCS(エクワックス)ってご存知ですか?
ミリタリー好きのキャンパーさんならすでにご存知かもしれませんが、正確には「Extended Cold Weather Clothing System」といい、これを正確に訳すと「拡張式寒冷地被服システム」となります。
これの頭文字をとって、ECWCS(エクワックス)と呼ばれている、1980年代にアメリカ軍で開発された気候や気温に合わせたウェアのことを指して言うんです。
ECWCS(エクワックス)は7段階までレベル分けされており、気温や気候に合わせて重ね着します。
これって先ほどお話しした「レイヤリング」と同じことですよね。
ミリタリーショップや一部のアウトドアブランドなどでECWCS(エクワックス)を使用したウェアは見かけることがあります。
もし見かけたらチェックしてみてください!
U.S SURPLUS(USサープラス) 米軍放出未使用品 ECWCS LEVEL7 PRIMALOFT 防寒パンツ
出典:楽天
楽天市場で現在購入できる、ECWCSで一番暖かい、最終防寒衣類となるLEVEL7のパンツです。
米軍放出未使用品となります。
保温性に優れた繊維プリマロフトを使用し、パンツの上から履くオーバーパンツとなっています。
その為、大きめの作りとなっている点に注意してください。
サイズはM-RとL-Rで、カラーはFOLIAGE-GREENです。
ダウンパンツの値段の違い?
出典:楽天
最後に気になるのはダウンパンツの値段の違いなのですが、これは純粋に中身に入っているダウンの品質や種類の違い、表面に使われている素材(難燃素材、防水、防風素材など)によるものが大きいです。
また、キャンプやアウトドアでは地面に膝をついたりして作業をすることもしばしばありますよね。
ダウンは特に、表面の生地が破れてしまうと使えなくなるので、擦り切れやすい膝の部分に補強があると安心です。
この補強の有無で値段が変わることもあります。
とはいえアウトドア、キャンプといったちょっとハードな環境で使用することになるので、いくら高いものを買っても壊れる時は壊れてしまいます。
高級なものを買ってしっかり手入れしながら、ダメになるまで長く使い続けるも良いと思います。
高級なものは、その値段相応の機能性の高さを持っているものが多いので、そもそも壊れにくいんです。
お手頃価格で売っているものを買ってみて、1シーズンではき潰すぞ!という気持ちでたくさん使って使い切り、次の年に新しい物に買い替えするのも良いですよね。
自分の使い方によって、購入するアイテムを選んで、満足のいくお買い物をしましょう。
まとめ
冬キャンプの寒さを凌ぐには、まず首、手首、足首を重点的に温めましょう。
そしてレイヤリングを制すること、それが重要です。
基本の冬コーデを作ったら、アウターの内側に着る服にセーターや厚手のパーカー、フリース、薄手のインナーダウンベストなどのミドルコーデで調整する。
その下のベースとなる肌に直接触れる下着類は保温性が高く、吸水性と速乾性が高いものを選んでください。
汗を吸い取りさらりとした肌触りにならないと、体が冷えてしまいます。
靴下や防寒ブーツも重要で、靴下の素材はメリノウールがおすすめですよ。
そしてさらに大切なのは、とにかく下半身です。
寒さは底冷え、地面からあがって来ます。
腰回りから足元までを暖かくすると、人は暖かさを感じやすくなるので意識してみてください。
ふかふかとしたダウンパンツ、裏ボア素材のズボン、最近は中綿も高性能になってきてダウンと変わらないくらい暖かなものもあります。
ECWCS(エクワックス)という素材のパンツも、ミリタリーキャンプファンの間では人気です。
重ね着、重ね履きといったレイヤリングとダウンパンツなどの下半身の装備を見直して、残りの冬キャンプ期間を楽しく暖かく過ごしてください。