寒い冬が終わって気温が上がり過ごしやすくなってくると、キャンプもぐっとしやすくなりますよね。
防寒対策で準備する荷物が減らすことができるし、服も分厚いダウンじゃなくても薄着で済むようになります。
夏になれば今度は暑さ対策や虫対策などが必要にもなってきますが、それでも冬に比べたらキャンプへの敷居は低くなるはず。
春から夏または秋にかけては、初心者がキャンプへ挑戦するにもいい季節です。
ゴールデンウィークや連休、子どもの長期休みを利用してキャンプにチャレンジする家族や、またはソロでチャレンジしてみようと考える人も多いのではないでしょうか。
しかしこの時期、困ってしまうのがキャンプの服装です。
キャンプの場所によっては昼間は夏のように気温が上がり、夜になればぐんと気温が下がってしまうキャンプ場もあります。
そうなると冬向きのダウンでは暑いしかさばるし、だからといって薄着で行くには寒すぎちゃいます。
そんな時便利なのが、マウンテンパーカーやウィンドブレーカーといった薄手のアウトドア用の上着なんですよ。
今回は、春や秋など気温差が激しい時のキャンプの服装としてマウンテンパーカーやウィンドブレーカーに注目して、選び方やおすすめを紹介したいと思います。
目次
春キャンプやゴールデンウィークの服装はマウンテンパーカーがおすすめ!
春先は天候がわかりにくい
冬の日本にやってくる「シベリア気団」は冷たい空気をたっぷり含んで冷たい風を送り込みます。
この冷たい空気は日本海上で水分を含み、日本海側に大雪を降らせるんです。
春になると「シベリア気団」は勢力を弱め、日本上空を流れている「季節風」が影響を及ぼすようになり西からたくさんの空気を流れさせます。
この季節風に乗ってやってくる「高気圧」「低気圧」がそのまま日本の天気に影響を及ぼすので、春の天気は良くなったり悪くなったり、寒くなったり暖かくなったり、急に雨が降ったりからりと晴れたり、強風が吹き荒れたりなど変化が激しくなるんです。
春のキャンプの服装とは
春はこのように、ただでさえ天気の変化がわかりにくい季節です。
訪れるキャンプ場の場所、地形、標高などによって、朝晩で気温に大きな差が出てしまったり、初日と翌日で大きく天気が変わってしまったりすることもあります。
さらには、突然の強風が吹くこともあり得ます。
住んでいる場所では昼間は夏のように暑いからと、半袖に軽めの上着で出かけてしまって夜に寒い思いをして風邪をひいて帰ってきた・・・なんてことにはなりたくないですよね?
暑いのなら脱げばいいですが、寒い時は着るしかないんです。その着て防寒する為には服がなければできません。
寒さ対策に、春先・・・特にゴールデンウィーク中のキャンプは重ね着(半袖のTシャツや長袖シャツにスウェットやウィンドブレーカー、マウンテンパーカー、長ズボン)で出かけ、夜間や寒さを感じた時に重ね着できるもの(防寒性の高い薄手のダウンジャケットを重ね着したり、暖かいフリースジャケットをマウンテンパーカーなどの風を通さない上着の下に重ね着する)を準備しておくと良いと思います。
他にもおすすめの防寒対策があるので、お出かけ前にチェックしてみて下さい。
マウンテンパーカーとウィンドブレーカーの違い どっちがおすすめ?
春のキャンプ用上着を探す時、一緒に出てくるのが「マウンテンパーカー」と「ウィンドブレーカー」。
これらは似ているようでちょっと違いますよね。でもどこが違うかと聞かれたら意外と答えに詰まってしまいませんか?
今回はその違いについも、詳しく解説したいと思います。
マウンテンパーカー
出典:楽天
登山やアウトドア、キャンプなどの野外活動向けのアウターとして作られたのがマウンテンパーカーです。
また、マウンテンパーカーは基本的にフード付きのデザインであることもポイントとなっています。
ハードな自然環境下での着用が前提なので、耐久性が高いだけでなく防風性が高く保温性に優れているためアウターとしての防寒性も頼りになります。通年で着用できるものが多いです。
冬用は中綿やフリース、ボアがついていたりなどより防寒性能を高めたタイプのものもあります。
防水性に優れているので雨にも強く、焚き火をする人なら難燃の素材のものがおすすめです。
また、大きめのシルエットで作られているため、寒さを感じたらマウンテンパーカーの中に薄手のフリースやスウェット、インナーダウンなどを着込むことができるのもおすすめポイントの1つです。
すっきりした体にフィットしたデザインのものなら、着たまま上着を羽織ることもできます。
ウィンドブレーカー
出典:楽天
一方ウィンドブレーカーはフードがないデザインが存在し、薄手のものが多いのが特徴です。
薄手のナイロン生地やポリエステル素材が使用され、着たままでも動きが制限されにくいため、スポーツなど体を動かすシーンでよく着用されます。
薄手で軽量でコンパクトにたたむことができ防風性が高いので、キャンプなら予備のアウターとして持ち歩いても良いと思います。
また普段使いにもおすすめです。
しかしその薄さや軽量さから、防寒性はほとんどありません。
防寒性を重視したい場合はウィンドブレーカーよりマウンテンパーカーの方がよいでしょう。
マウンテンパーカーの選び方
出典:楽天
①使用シーン・目的で選ぶ
そのアウターを着用するのはいつですか?目的は?
ゴールデンウィークなど、春や秋のキャンプのアウターとして体温調節や防寒性を意識しての着用なら、マウンテンパーカーがおすすめです。
もし暑い時には、脱いでしまえばいいので体温調節は簡単にできます。
マウンテンパーカーは他のアウターに比べてシルエットが大きめにできているので、寒さを感じたら下に防寒性の高いフリースジャケットやスウェット、薄手のダウンジャケット等を着込むことができます。
冬用のマウンテンパーカーもあって、それだと中綿入りやフリース、ボアなどがついていて防寒性をさらに高めているものもあります。
冬用だと暑すぎちゃうかも知れないので、春秋用のマウンテンパーカーがおすすめです。
②機能性で選ぶ
キャンプ場は ただでさえ天気が変わりやすい自然に囲まれた場所です。
その中でも春は特に天気が変わりやすい季節といえます。
急な雨や強風、昨日までは暖かかったのに今日は冬のよう・・・なんて感じることも多々あります。
そういった天候変化にも、高機能な素材を使用したアウトドア用マウンテンパーカーはキャンプにとても向いているんです。
そもそも屋外で体を動かす作業の多いキャンプでは、着用中の動きやすさや耐久性の高さは重要視されます。
風が吹けば体感気温は実際の気温より寒く感じやすくなるので、防風性の高いマウンテンパーカーは重宝します。
また、防水性が高いマウンテンパーカーは多少の雨ならはじいてしまいますし、内側にこもりがちな不快な湿気を逃がす透湿性の高さもおすすめポイント。
焚き火をする人は、難燃素材のものを選ぶのがおすすめです。
舞い散った火の粉で、お気に入りのマウンテンパーカーを傷つけてしまう心配がなくなります。
ここまで機能性が高ければ、キャンプだけでなく日常生活でも着用したくなるのもうなずけますね。
③デザインで選ぶ
見た目のデザインも重要なポイントです。
シンプルなデザインが多かったマウンテンパーカーですが、最近は素材やでデザインにも幅が生まれてきました。
カラーにもたくさんのバリエーションが生まれています。
きっとお気に入りの1着を見つけることができると思います。
是非、思い思いのコーディネートを楽しんでみてください。
また、登山や山、森林など自然の多い場所でのキャンプの場合、タウンユースな落ち着いた色合いのマウンテンパーカーより、アウトドア向けのマウンテンパーカーの方が視認性が高く、万が一の事故があった時に発見してもらいやすいというメリットもあるということを覚えておきましょう。
④素材で選ぶ
撥水加工を施した素材、難燃素材など様々な素材がありますが、やはりマウンテンパーカーの素材として人気があるのはゴアテックス。
今や防水アイテムの素材の代名詞とも言える存在であり、雨や外側からの水の侵入を防ぎながら汗などの水蒸気を防ぐことで着用中内側が蒸れないようにできています。
ゴアテックスはスポーツウェア、そしてマウンテンパーカーなど防水性を必要とするアウトドアウェアでよく使われる素材です。
本格的なキャンプ用マウンテンパーカーを購入したい時は是非ゴアテックス素材をチェックしてみてくださいね。
⑤ブランドで選ぶ
なんだかんだ予算という縛りはあるものの、せっかく購入するのなら、やっぱり良いものや気に入ったものが欲しいですよね。
耐久性が低かったり、防水性が足りない、防寒性が気になる・・・安物買いの銭失いはあまり意味のある行為とはいえません。
アウトドアブランドのマウンテンパーカーは人気があり、それなりのお値段します。
しかしその分タウンユース用やファッションブランドが作ったものよりも、機能性や耐久性に優れ長く使えるというメリットもあるんです。
その分人気のモデルは被ってしまうといったデメリットもありますが、登山でも使えるほどのクオリティの高さはマウンテンパーカーを選ぶ基準として挙げてよいポイントと言えると思います。
おすすめ商品
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)マウンテン ライト ジャケット
出典:楽天
キャンプやアウトドア用のマウンテンジャケットといえばノースフェイス。そんなイメージを抱いている人も多いはず。
ノースフェイスのマウンテンライトジャケットは、ゴアテックスの2層構造を採用した防水シェルジャケットです。
ノースフェイスといえばコレというイメージが強い、定番の肩の部分の切り替えを取り入れたデザインも象徴的ですよね。
表側の生地には耐久性の高い70デニールナイロンを使用し、やや長めで大きめのシルエットと着丈が保温性をしっかりキープ。
ゴアテックスの使用により、元々高い防水性はフロントのダブルフラップ仕様でさらに高くなっています。
内側の専用ファスナーでインナーを連結できるジップインジップシステムに対応し、デイリーユースにもおすすめできる仕上がりになっています。
ノースフェイス マウンテン ライト ジャケット スペック
- 重量:715g(Lサイズ)
- 素材・表地:70D GORE-TEX® 2L(表/ナイロン100% 裏/ePTFE)
- 素材・裏地:Embossed Taffeta(ポリエステル100%)
NANGA タキビマウンテンパーカー
出典:楽天
NANGA独自の難燃素材アラミドを配合したコットン風のポリエステル生地「TAKIBI」をメイン素材として採用したマウンテンパーカーです。
ハンタージャケットのディティールがとってもかっこいいです。
キャンプで焚き火をする人にとっては、火の粉はかなり気になる存在。
焚き火の側にいたら、着ていたお気に入りのマウンテンパーカーが穴だらけだった!なんてことになったら悲しいですもんね。
NANGAのタキビマウンテンパーカーは、火の粉に強い独自素材を使用しているので、焚き火の側でも安心。
また難燃素材を使用している製品では水や汚れに弱いものが多いのですが、アラミド繊維にポリエステルをバランスよく混合することで丈夫さと難燃性、水や汚れへの強度を高めることにも成功しています。
ただし、難燃素材は燃えにくい素材であって、燃えない素材ではありません。
着用の際は注意しましょう。
NANGA タキビマウンテンパーカー スペック
- サイズ:M、L、XL
- 素材:表生地:ポリエステルアラミド混紡
カーハート CARHARTT SHORELINE JACKET
出典:楽天
120年以上の歴史あるデトロイトのワークウェアブランド「カーハート」発のマウンテンパーカーです。
しっかりとマウンテンパーカーの定番を押さえたシンプルなデザインに、取り外しが可能なフード。
内側は通気性のよいメッシュ素材になっています。
タウンユースからアウトドアやキャンプ、スポーツなどの様々なシーンで幅広く活躍してくれそうですよね。
カーハート SHORELINE JACKET スペック
- 素材・本体&袖裏:ナイロン100%
- 素材・胴裏:ポリエステル100%
Millet(ミレー)ティフォン 50000 ウォーム ストレッチ ジャケット MIV01554
出典:楽天
登山にも対応できる20,000mmもの高い耐水圧と耐久撥水加工による十分な防水性を持つ、アウトドア用防水透湿ジャケットです。
独自に開発した7ミクロンの極薄メンブレンDRYEDGE™ TYPHON 50000の50,000g/m²/24hという最高度の透湿性を誇り、どんな天候でも衣類の内側を快適に保つことができますよ。
登山やスキーなどのウィンタースポーツやアクティビティを想定してあるので、裏地には起毛トリコット素材を採用。
耐久性と保温性、さらに適度なストレッチ性をも備えているので、アクティブな動きにも対応してスムーズな着心地を感じることができるはずです。
体にフィットしやすいデザインで、小さく折りたたむことができるため、持ち歩きにも便利です。
ミレー ティフォン 50000 ウォーム ストレッチ ジャケット スペック
- 素材:DRYEDGE™ TYPHON 50000 BRUSHED BACK ナイロン100%
- 重量:490g
コロンビア DECRUZE SUMMIT JACKET デクルーズサミットジャケット
出典:楽天
クラシックなデザインながら、アウトドアブランドコロンビアならではの技術を結集した機能性あふれるマウンテンパーカーです。
このジャケットに搭載されたテクノロジーは2つ。
まずOMNI-HEAT™ (オムニヒート)。
アルミニウムをドット状にしたリフレクティブプリントと呼ばれるもので、身体が発する熱を反射してウェアの内部を暖かく保つことができます。
次に、OMNI-SHIELD™(オムニシールド)。
これは雨や汚れを効果的にはじく撥水テクノロジーです。
表面に使用している生地の風合いを残しつつ、雨や砂埃などを効果的にはじきながら汚れを軽減することができます。
貴重品の保管用にセキュリティポケットやキークリップを搭載し、前立ての裏側には起毛素材を採用。
ちょっと肌寒い季節の変わり目に頼りになる「ちょうどいい」アウターに仕上がっています。
コロンビア デクルーズサミットジャケット スペック
- 素材・表:70d/140dタフタ(ナイロン100%)
- 素材・裏:リフレクティブプリントマイクロテックスライトタフタ(ポリエステル100%)
まとめ
マウンテンパーカーは、季節の変わり目のキャンプにちょうどいいアウターです。
ウィンドブレーカーより厚みがあり耐久性が高く、防水性や防風性も兼ね備えています。
ゴールデンウィーク前後は日によって、日中と夜間・朝方によっては寒暖差が激しく、天候が急変することも考えられます。
なので脱ぎ着できて体温調節ができたり、フードをかぶって一時的でも風雨をしのげるマウンテンパーカーは春先のキャンプにうってつけのアウターなんですよ。
身体にフィットしたデザインのものなら、寒さを感じたら上にさらにアウターを重ね着しても良いと思うし、一般的なマウンテンパーカーならシルエットが大きめのものが多いので内側に重ね着することもできます。
防風性がないものの保温性が高く暖かいフリースやスウェット、薄手のインナーダウンなどを着るのもおすすめです。
本格派の方には、防水性の高いゴアテックス素材を使用したマウンテンパーカーがおすすめ。
他にもたくさんの製品がでていますので、是非チェックしてみてください。
マウンテンパーカーなどアウターと一緒に、ゴールデンウィークの防寒対策についてもチェックしておきましょう。
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