突然ですがキャンプ中に、一番大変だと思ったことはなんですか?
もちろんキャンプでは、その大変さや不便さを楽しむのも醍醐味の1つだったりスタイルとして確立されているんですが、その反面、なるべく快適に過ごせるキャンプを目指すスタイルというのも存在しています。
凍えるほど寒く手がかじかんでしまう冬キャンプや、チェアに腰掛けて座っているだけなのに汗が滲む暑い夏キャンプ、さらには手数が足りず時間を大切にしたいソロキャンプなどでは、楽できるところは楽しちゃいたくなりますよね。
キャンプにおいてテントの設営って、時間もかかり結構大変なものだったりします。
しかしキャンプには、テントが必要。
もし初心者キャンパーさんだったら、悪戦苦闘して時間がかかってしまいがち。
それが嫌で、キャンプを続けられなくなっちゃう人もいるんじゃないかと思うんです。
ソロキャンパーさんでも、子供連れのキャンパーさんでも、尚更テントの設営に時間をかけずに簡単に設営したいと思うはず。
そんな時便利なのが「ワンタッチテント」と呼ばれるテントです。
今回はこの「ワンタッチテント」について詳しく掘り下げ、おすすめのワンタッチテントも合わせて紹介していきたいと思います。
目次
ワンタッチテントはでキャンプの準備を簡単に!
ワンタッチテントとは?
ワンタッチテントとは、他のテントと違って非常にシンプルかつ簡単な構造をしているのが特徴です。
テントの骨となるポールとテント本体の生地が一体型になっていて、傘を開くようにテントを開くと即設置できるという簡単な作りなのが特徴です。
複雑な手順や準備が必要ないこの簡易テントは、現在様々なアウトドアブランドから販売されています。
出典:楽天
それこそ大手有名ブランドから、無名のブランドまでたくさん取り扱いがあります。
さらにソロキャン向けのコンパクトなテントから、ファミリー向けの大人数のキャンプに対応できるモデルまでたくさんあるんです。
このワンタッチテントはキャンプだけでなく日帰りのデイキャンプやハイキング、公園や海など様々なレジャーでも活躍することができ初心者でも扱いやすいので、テントの設営に不慣れで自信のない初心者キャンパーさんには特におすすめ。
組み立てが簡単でも、中には本格的なキャンプや冬のキャンプに対応できるしっかりとした機能性とスペックを持つワンタッチテントもあります。
ポップアップテントとの違い
出典:楽天
ワンタッチテントの特徴を簡単に理解していただいた上で次に気になるのは、公園やビーチ、プールサイドでよく見かけるポップアップテントとの違いではないでしょうか。
あのポップアップテントもまた、収納ケースから取り出すとパッと開いて即使えるのでワンタッチテントとそれほど違いがないように思えるかもしれませんが、大きな違いといえばポップアップテントは骨組みがしなやかなワイヤー式なところ。
出典:楽天
ワイヤー製のため、ポップアップテントは軽量でワンタッチテントよりもさらに設置がお手軽。
しかもテントにしては相当安く手に入ります。
最近では100円ショップでも取り扱いがあるようで、子連れの公園遊びには特に便利。
子どもの日除けスペースやお着替えスペース、見守るママの授乳スペースとしてもあると便利なアイテムです。
しかしワイヤー製のポップアップテントは簡易的で軽量な分風に弱く、強風に煽られるとテント全体の形が崩れるほどにしなって飛ばされてしまうこともありえます。
そんな事から、ポップアップテントは宿泊を前提としていない商品が多いとも言えるので、ワンタッチテントはポップアップテントの代用品として使えるものの、ポップアップテントをワンタッチテントの代用品にするという事は考えない方が良いかもしれません。
ワンタッチテントのメリットとデメリット
メリット
①設営と撤収が簡単
出典:楽天
テントの設営って、フレームやポールを交差させたりして組み立てるので、その時に時間がかかったり、人手が必要になることがありますよね。
インナーテントとフライシートを別で取り付けるものだったら、作業が複雑になるので説明書通りに工程を進めないと、1つ間違えただけで組み立てができなくてやり直しする必要がでてきてしまったりします。
女性やソロでは手数が足りず、初心者キャンパーはテントを組み立てるだけでも一苦労。
テントが大きくて複雑になればなるほど、設営に時間がかかってしまいがちです。
そんなテントも、できれば簡単に組み立てられたら良いなと考える人も多いはず。
そこでワンタッチテントなら、テントの一部をちょっといじるだけでさっと開いて設営完了。
この設営と撤収の簡単さがワンタッチテントの最大の魅力なんです。
②コスパが良い物が多い
一般的に販売されているテントって、値段が結構高くないですか?
キャンプを初めたばかりの時には、初心者用で3万円のテントもかなり高く感じたものです。
今や、それ以外のテントが欲しくなると6〜10万円なんてざら・・・良いものではそれ以上の値段が付いていたりしますよね。
キャンプは1度ハマれば長く続けられる趣味になりえるし、機能性などをよくよく考えてみると、その価格も納得できるものだったりします。
質が良いものを買い、お手入れをしっかりすれば長くも使えるので、長い目でみれば高額な商品も妥当な金額と考えることもできます(欲しいから無理やり納得しちゃう)。
とは言っても、初めて飛び込む趣味としては、その金額の高さにちょっと抵抗を感じてしまう人もいるでしょう。
そんな方は、まずはワンタッチテントから始めてみてはいかがですか?
簡易的な作りなので一般的なテントよりも価格は控えめなものが多いし、もしキャンプで使わなくなっても災害の備えとしてや、公園遊びやバーベキュー、ビーチでも、キャンプ以外で何かと使い道が見つけやすいのもワンタッチテントのいいところなんです。
③部品が少ない
出典:楽天
普通のテントって、テントを設営するためにフレームを組み立て、インナーテントにフライシート、固定するためのペグやハンマーなど、様々なアイテムを組み立て持ち込みと準備しなければなりません。
その点ワンタッチテントなら、フレームやフライシートなどの細かな部品が一体化しているため、細々とした準備品を減らすことができます。
もちろん、地面に固定するためにペグやハンマーなどは必要ですが、それでも全体の部品は少なくなっています。
普通のテントのように細分化されていると、それだけで難しそうだと感じる人もいるはず。
パーツが少なければ、手間も設営も楽。
撤収も後片付けも1人でこなせてしまうくらい楽なキャンプをする事ができると思います。
これなら、キャンプへのハードルがぐっと下がり、ソロキャンプにも挑戦しやすくなりますよね!
デメリット
①直射日光や雨に弱い
最近のテントは、高いUVカット効果や防水効果を持つものが多いです。
ワンタッチテントももちろん同様ですが、やはり値段が安めで簡易的な分一般的なテントよりもその効果は低めというのが正直な感想。
それでも近年のものは一般的なテントと遜色ない物も増えていますが、性能のチェックはしておいた方が良いと思います。
もしも日差しの強い季節にワンタッチテントを使うのなら、できるだけUVカット効果の高いものを選ぶのがおすすめ。
本格的に宿泊するつもりでワンタッチテントを導入するつもりなら、防水効果や耐水圧もできるだけ高いものを選ぶようにしましょう。
また、テントをタープ下に設営したり人気のカンガルースタイルで使うことで、ワンタッチテントの弱点である雨や寒さ、さらに隙間風対策をするのも良いと思います。
②結露や隙間風には対策を!
キャンプにもレジャーにも使いやすいワンタッチテントですが、一般的なテントに比べると結露しやすかったり、隙間風が入りやすいこともあります。
ワンタッチテントの中でもダブルウォール式などの本格的な機能性を備えたモデルを選ぶことで解決する場合もあるので、季節や用途に合わせワンタッチテントもスペックをチェックして選ぶようにしましょう。
ワンタッチテントの選び方
①使用人数で選ぶ
出典:楽天
そのワンタッチテントを購入しようと考えた時、予め使用目的を考えておきましょう。
使う予定の人数は何人ですか?1人でソロキャンプで使う予定?家族4人のファミキャン用?
テントの使用人数は、テント全体のスペースに収容できる人数が表記されています。
よくある図では、大人が寝ている絵になっていると思います。
そうなんです、テント内にどれだけの人が寝ることができるかを視覚的に表しているの絵なのですが、そこに荷物などのスペースは考慮されていないんです。
荷物やキャンプギアをテント内に入れることも踏まえて、人数+αくらいのサイズを選ぶのが良いでしょう。
②前室の有無で選ぶ
テントの出入り口の前のスペースを前室と呼ぶのですが、その前室が広めに設計されているテントなら、広い分靴やキャンプギアなどを置いておけるスペースが取れます。
前室が全く無いテントだと、脱いだ靴の置き場所に困ってしまうんです。
屋根のない場所に置いておくと、露で靴やキャンプギアが濡れてしまうんです。
濡らさない為には、靴を脱いだらなるべく屋根のある場所に置くか、テント内に入れておくなど対策が必要になります。
しかし、前室があればそこに置くことができるので露対策もでき、さらにテント内の居住性が高くなって快適になりますよね。
日除けや雨除けにもなりますし、広さによってはタープも不要になるので、そこそこ重要チェックポイントだと思います。
③機能性で選ぶ
出典:楽天
テントは、UVカット効果の高いもの、防水性が高く撥水性を持つもの、通気性が良いものはやはり使っていて快適なんです。
防水性の高いテントであれば、耐水圧は最低でも1,500mmくらいあると安心です。
夏場には通気性が良くないと内部が蒸し暑くなってしまうので、通気口(ベンチレーション)があると快適に過ごせます。
また、ダブルウォール式であれば秋冬に対応できる場合もあります。
ワンタッチテントのおすすめ
QUECHUA(ケシュア)キャンプ ワンタッチテント 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用
出典:楽天
自立設置型構造で特許を取得した独自の「EASY」システムが、このケシュアのテントの最大の特徴です。
テントの両側から紐を引いてみましょう。
2箇所ある紐を引くだけでペグダウン以外の設営がほとんど完了、帰る時はその紐があった両サイド部分のボタンを押して畳むだけで終了!
僕はこの3人用を使いましたが、所見で説明書を見ながら設営時間は5〜10分。ペグダウンの時間を除けば約3分半という早さでした。
さらにフライシートには特許取得済みの「FRESH&BLACK」素材を採用することで、高い遮熱性と遮光性を実現していてUPF50+で紫外線もカットできます。
夏は涼しくなり中は暗めにして過ごすことができるので、早朝の朝日の眩しさや暑さで安眠の邪魔をされることも少なくなると思います。
でも秋冬では、逆にちょっと日中のテント内の温度が低くなってしまうかも知れません。
就寝スペースは205×145cm。高さは一番高い場所で110cm。
2人用とされていますが、ソロキャンプで荷物を持ち込んで余裕を持って使える感じ。
天井は低くなっていますが、ソロキャンプやデュオだったら問題なさそう。
外寸は205×255cmあり、両サイドにシューズを置ける前室のスペースがあり、さらにインナーテント内には小物を収納できるポーチも3箇所配備。
ランタンフックも、もちろん付いています。
通気口として、テント上部両サイドにベンチレーションを備えています。
さらに50km/hの風(階級6)に耐えるように設計されているので、耐久面も安心だと言えると思います。
また、耐水圧がフライシートで2,000mm、フロア部分は5,000mmとこちらもワンタッチテントの中で高めの数値をマークしているので、この点も合わせて安心材料になりますよね。
見た目のカラーリングが今流行りの色ではなく、いかにも海外ブランド(フランス)といった感じですが、これはこれでかなり楽に設営ができ居住性も良いのでおすすめです。
ケシュア 2SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用 スペック
- サイズ・就寝用スペース:幅205×奥行145x高さ110cm
- 収納時サイズ:直径59x20x20cm/23.6L
- 重量:4.7kg
- 耐水圧:フライシート2000mm以上;グランドシート5000mm以上
- 材質・主な生地: 100% ポリエステル(PES)
購入はデカトロン公式サイトからもおすすめです。
FIELDOOR(フィールドア)ワンタッチテント150
出典:楽天
FIELDOORのワンタッチテント150は、紐を持ち上げ引くだけの簡単設置なので設営時間が短縮され、手数の少ないソロキャンプにかなりおすすめ!
生地にはシルバーコーティングが施されていて、高い遮熱性を確保。
UPF50+という高いUVカット機能も持っているので、日差しが強い時期も安心です。
また、耐水圧も1,500mm以上と高い数値を持っています。
ただし、このワンタッチテント150は撥水仕様ではあるのですが、防水仕様ではありません。
雨量が多い時は撤収を考えるなど気をつけて使用してください。
FIELDOOR ワンタッチテント150 スペック
- 本体サイズ:約200cm×150cm×135cm
- 収納時サイズ:約74cm×17cm×17cm
- 重さ:約2.8kg
LAD WEATHER(ラドウェザー)ワンタッチテント 3〜4人用
出典:楽天
アウトドアブランド「ラドウェザー」から誕生した、3〜4人用の広々としたワンタッチテントです。
慣れれば設置に約45秒(公式の説明)。
これならキャンプを始めたばかりの初心者キャンパーさんでも安心して使うことができそうですよね。
耐水圧は大雨にも耐えうる3,000mmを持ち、より強い耐水性を必要とする底面に至っては最大5,900mmもの数値を持っています。
浸水しやすい縫い目にはシームテープ加工が施されていて、頂上には雨避けシートまで付属しているのでさらに安心です。
裏面はシルバー加工が施されているので、気になる紫外線も99%カットしてくれるだけでなく遮熱性も確保されているようです。
生地に採用されたのは、過酷なアウトドア環境でも長く使える厚手で耐久性の高い210Dオックスフォード。
フレームは軽くて丈夫なグラスファイバーを使用しています。
このフレームは、鉄の4分の1の重さでありながら丈夫で、サビにも強いんです。
フルクローズももちろんできるし、不快な虫や砂ぼこりの侵入を防ぎつつ外の風を取り入れることができるメッシュスクリーンもあります。
さらには、取り外し可能なインナーテントを外せばタープとしても使えるんです。
ラドウェザーは腕時計で有名だと思いますが、テントの性能もかなり良さそうです。
LAD WEATHER ワンタッチテント 3〜4人用 スペック
- サイズ:展開時220×200×135cm
- テント内寸:200×180×115cm
- 収納サイズ:76×17×17cm
- 重量:約3.7kg
- 素材・本体:ポリエステル
- 素材・フレーム:グラスファイバー
- 耐水圧:3,000mm/底面5,900mm
DOD ザ・ワンタッチテント(M)
出典:楽天
DODのザ・ワンタッチテント(M)は、2〜3人がゆとりをもってくつろげる大きさのテントです。
組立サイズが約220×450×180cmとなっていて、天井が高めに取られたインナーテントと骨組みが一体型となっていいます。
ワンタッチなので、天井部分にある紐を引っ張るだけと、簡単操作ですぐにテントが立ち上がります。
荷物置きに便利な広めの前室もスリーブにポールを通すだけの簡単設計で、こちらも迷うことなく簡単に設営できると思います。
別売りのキャノピーポールがあれば、キャノピーを立てることもできます。
部品の点数が少ないため、慣れない初心者でもミスや紛失などの心配がありません。
インナーテントには前後に大型ドア、サイドには4つの窓があるので、360度どこからも風を取り込め、暑いときでも涼しく快適に。
もちろんフルクローズも可能なので、春と秋には暖かくも過ごスことができます。
小石や雨風からインナーテントを守るグランドシートも付属。バックルで固定もできるので、グランドシートを取り付けたままの設営と撤収も可能となっています。
DOD ザ・ワンタッチテント(M) スペック
- 組立サイズ:約220×450×180cm
- インナーサイズ :約W215×D215×H165cm
- 収納サイズ:約75×22×22cm
- 重さ:8.4kg
- 材質・フライシート:150Dポリエステル(PUコーティング)
- 材質・フレーム:アルミ合金、スチール
- 材質・インナーテントフロア:210Dポリエステル(PUコーティング)
- 最低耐水圧・フライシート:2000mm
- 最低耐水圧・フロア:5000mm
QUICKCAMP(クイックキャンプ)ダブルウォール ワンタッチテント 3人用 インナーテント付き タン QC-DT220 TN
出典:楽天
クイックキャンプのワンタッチテントは、ワンタッチテントでありながら、本格仕様のダブルウォール式なんです。
秋冬にも使えるよう結露対策にも対応した通気性のよいポリエステル製のインナーと、フルフライシートが分離した形になっています。
もちろんワンタッチ式なのでインナーテントとフライシートは3折り仕様のワンタッチフレームを使って、一気に組み立てることができるようになっています。
耐水圧は2,000mmなので雨でも安心な上に、縫い目にはシームテープの加工済みです。
表面には撥水加工が施されています。
サイズは約220×220×130cmの3人用ですが、個人的には1〜2人で使いたいところ。
そおうすれば広々と余裕がある居住空間で、快適に過ごせると思います。
QUICKCAMP ダブルウォール ワンタッチテント 3人用 スペック
- 外寸:約220×220×130cm
- 収納サイズ:約78cm×17cm×17cm
- 重量:4.3kg
- 材質・本体:ポリエステル
- 材質・床面:PE
- 材質・ポール:ファイバーグラス
- 耐水圧:2000mm
まとめ
ワンタッチテントは、パッと開いて閉じられる簡易型のテントのことを言うのですが、ポップアップテントとはちょっと違います。
組み立てに必要な作業や手間がなく、ソロキャンパーや女性、初心者キャンパーさんでも手軽に扱え、誰でもすぐに使えるところがいいですよね。
値段も控えめなので、値段が高い商品の多いテントの中では、ハードルが低いテントではないでしょうか?
この扱いやすいワンタッチテントには現在、ソロ向けだけでなくファミリーや大人数向けの大型ワンタッチテントも登場しています。
開いてすぐ使えるテントというとポップアップテントもあります。
ポップアップテントとはケースから取り出すとすぐに立ち上がって使えるテントなのでワンタッチテントと間違ってしまいそうですが、ポップアップテントはしなやかなワイヤーを使っている分柔らかく軽量で、布地も薄め。
公園遊びやちょっとしたレジャー向けで、風にも弱い物が多いのでキャンプのような宿泊にはあまりおすすめできません。
その点ワンタッチテントは気軽に使える製品から耐水圧が高く防水性の高い製品、UVカット効果が高いもの、結露しにくく通気性に優れた製品など高い機能性を備えたものもあります。
一般的なテントと比較しても、本格派といえるものもあるので、それらを是非活用してみてください。
人気のカンガルースタイルに使うにもおすすめです。
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