キャンプを始める前には知らなかったジャンル。
ソロキャンプが流行りだし、その前からもチラホラと耳にすることがあった「ブッシュクラフト」という言葉。
なんて、正直これって何をするのか、普通のキャンプやサバイバルキャンプと何が違うのか、答えることはできますか?
これについては後程お答えするとして、今回紹介したい製品はその「ブッシュクラフト」に深く関わる最適なナイフです。
キャンプにナイフは必ずしも必要なものではないものなんですが、ブッシュクラフトをするには必須のアイテム。
包丁やハサミ、カッターなどと違って普段使わないものなので、できるだけよく手に馴染んで使いやすいものが望ましいです。
実は今回紹介するブッシュクラフトナイフは、このメーカーのMakuakeのプロジェクトとしては2回目のチャレンジ。
第1弾としてリリースした前回は、応援購入総額20,156,400円を突破して目標金額を6718%でフィニッシュするという大大大成功を収めた大人気商品なんです。
あれから約1年半・・・。
多くの期待を受け満を持して登場する今回のナイフは、さらに幅広い人から愛されるクオリティの高いブッシュクラフトナイフに仕上がっているんです。
目次
- 1 多くのユーザーに愛されたあのナイフがブッシュクラフトナイフになって帰ってきた!!
- 2 まとめ
多くのユーザーに愛されたあのナイフがブッシュクラフトナイフになって帰ってきた!!
ブッシュクラフトの良さと注意点
一般的なキャンプとは、便利なキャンプギアを持参して行うのが普通のことですよね。
サバイバルは事件や事故、遭難などに遭遇したり、巻き込まれたといった危機的状況に陥った時に生き抜く術のことを指すので、正確には最小限の手荷物とその場にあるもので「生き抜く」ことを言います。
なのでサバイバルキャンプなんていうと、軍の訓練や野営風をイメージする人が多そうです。
ではブッシュクラフトとは?
今流行りのブッシュクラフトも、余計なキャンプギアを持たず、その場にあるものや自然物をうまく活用して楽しむことを指します。
ですがサバイバルよりはもう少しゆったりとした生活によった雰囲気で、なんとなく牧歌的なイメージ。
焚き火をする為に現地で薪を拾って使うのもそうだし、ベテランともなると風や雨を防ぐシェルターまで作っちゃう。
不便さを知恵で補って楽しみに変える、生活の知恵そのものがブッシュクラフトと言えるかもしれません。
ブッシュクラフトキャンプでの定番というと、やはり焚き火が思い浮かぶと思います。
大きなナイフや斧があれば薪割りもできるし、小さなナイフがあれば火を起こすのに使うフェザースティックやバトニングをすることもできますよね。
他にも枝を拾ってきて、それを加工してカトラリー類を作ってみたり、木工を楽しむのもいい。
現地で調達できるものが増えると持参するキャンプギアが減るので、軽装で気軽に出かけられるようになります。
また、自然の中で普段の生活の便利さを知るにもうってつけです。
ただ、もちろん禁止行動もあります。
山やキャンプ場の所有者の許可なく木や植物を採取したり伐採するのはよくないことだし、最近は直火の焚き火を禁止している場所も多くあります。
もし許可されている場所でも、訪れた時より帰る時、その場が綺麗な状態になっているようにしましょう。
ブッシュクラフトに必要なもの
ブッシュクラフトキャンプで何をするのか、持ち物はそれにかかってきます。
例えば全部現地で調達可能なのであれば、カトラリー類が不要な人もいるでしょう。
テントではなくより自然を感じられるハンモックで眠る人もいるかもしれません。
タープも同様です。
焚き火をする人は焚き火台が必要ですが、直火がダメな場所では地面を熱や火から保護する耐火シートが必要かもしれないし、そもそも焚き火そのものがダメかも知れません。
焚き火をする人はさらにファイアスターターなどがあると長く使えるので便利です。
薪は現地で拾っても拾わなくてもどちらでもよいので、必要な人は持参してください。
このように、それぞれでキャンプの過ごし方や自分にできること、さらに訪れる場所に合わせて荷物の内容を変えられるのも、ブッシュクラフトキャンプのいいところだと思います。
それでも最低限必要なものがあります。そう、ナイフです。
薪割りができる大きなナイフなら、斧と兼ねることができます。
小さなサイズのブッシュクラフトナイフは危険なく持ち歩くことができるし、手が小さい人や刃物を使い慣れていない人でも使いやすく感じると思います。
料理にも使えるといった、汎用性の高さも見逃せませんよね。
三星刃物・MITSUBOSHI Outdoorsとは
では実際の製品の詳しいご紹介を始める前に、三星刃物について少しだけお話しさせてください。
三星刃物は刃物メーカーです。
それと同時に、1986年からアメリカのマルチツールブランドとして有名なLEATHERMAN(レザーマン)の代理店としてもアウトドア業界に関わっていました。
刃物とアウトドア製品の代理店。
2つの経験を活かし、キャンパーたちのアウトドア時間をより充実したものにする、そして今もまだまだ発展途上にある日本のアウトドア文化を切り開くために新ブランド「MITSUBOSHI Outdoors」と「MITSUBOSHI Outdoors」のナイフは誕生したんです。
今回のプロジェクトも、前回と同じく世界三大刃物産地の岐阜県関市が誇る世界的カスタムナイフ職人・原幸治氏、そして同じ市内で明治6年より刃物を作り続ける三星刃物が協力して実現したものなんです。
MITSUBOSHI OutdoorsのNorthern Land ロッキーとは?
「キャンプが好き!」と言っても、キャンパーさんの全員がブッシュクラフトを楽しんでいるわけではないんですよね。
極端な話、既にキャンプサイトにテントが設営済みだったり必要な設備が準備された施設に行くのもキャンプだし、テントを設置してそこでカップラーメンを食べただけでもキャンプです。
このように、キャンプスタイルは人それぞれ。
だからこそ、ブッシュクラフトに憧れがあっても敷居が高く感じてなかなか始められない人がいるのは当然のこと。
ナイフ1つとっても、重さや大きさ、長さ、価格面、たくさんの種類があるなど、どれを選べばいいのか迷ってしまうこともあると思います。
そこで前回の挑戦では、MITSUBOSHI Outdoorsのフラグシップモデルを目指し、デザイン性・ナイフの鋼材・ハンドル材・コーティング・ハンドメイド要素というさまざまな要素に細かくこだわりを持ち、ハイスペックかつ芸術性の高い美しいナイフを追求したんだそうです。
定価は66,000円でした。
2作目となる今回は、1作目のユーザーから得た要望とフィードバックを元により使いやすく、実用性にフォーカスしたブッシュクラフトナイフとなっているようです。
もちろんそのクオリティとスペックは折り紙つき。
ターゲットには、元々ブッシュクラフトを愛してきたキャンパーやソロキャンパーだけでなく、これからブッシュクラフトを始めようという初心者さんも含められているので、価格設定も大きく見直されています。
MITSUBOSHI OutdoorsのNorthern Land ロッキーに込められた思い
今回の第2弾プロジェクトに込められた思い、プロジェクトページにはこのようにありました。
まずは実用性について。
ブッシュクラフトでよく楽しまれる焚き火なのですが、着火剤などを使わず火付け石やファイヤスターターを使って火をつける場合、薪に火がつけやすくなるようにフェザースティックを作ったり薪を細くするバトニングなどをする必要があります。
手元で使いやすく、また料理などにも使いやすくするには、小回りが効く小さめなサイズ感が重要だったりするんですよ。
この声は第1弾のプロジェクトの時にも集まっていたようで、今回は小さめでちょっとしたものを切ったり、細かな作業をするのにちょうどいいサイズ感に仕上がっています。
また、このナイフをデザインした原幸治氏のナイフの代表的デザインである「涅槃(ねはん)」をベースに、見た目の美しさやハンドルを持った時の安定感をも兼ね備えた芸術性の高さは今回も見逃せません。
元々原幸治氏は、フルカスタムナイフでその名を知らしめたナイフの第一人者です。
フルカスタムナイフはアートに近いものであり、同じものを2本と作ることのないいわゆる「一本もの」。
とはいえ、前回のナイフは原幸治氏がこれまで作ってきたものとは異なるもの。
ですがその分やりたいことを詰め込んだので、価格面や生産数面で限りが出てしまったそうです。
そこで今回はプロダクション、デザインという形でプロジェクトに参加。
だからといってデザインには一切妥協を許さず、見た目の美しさや握った時のグリップ感に至るまでこだわり抜き、ビギナーからキャンプ、ブッシュクラフトの大ベテランまで長く深く愛されるナイフを作り上げました。
また、この実用性に関しては三星刃物の代表取締役社長の渡邉隆久氏も言及しています。
そして社長からは「サスティナブル」との言葉も登場しています。
MITSUBOSHI OutdoorsのNorthern Land ロッキーについて
①刃体の長さが第1弾より短くなった
刃体の長さを、第1弾よりも2.0cm短い10.5cmとしています。
これは第1弾を購入した使用者からの声を参考に決められたそうで、実際にモニターをしたブッシュクラフトマンからも確実にナイフの操作性が向上したとの声があったそうです。
このコンパクトさはブッシュクラフトにおいての使いやすさだけでなく、単純に手の小さい人や木工などDIYに慣れていない初心者、女性にも扱いやすいと好評のようです。
②ブレードの素材はハイグレードステンレス鋼VG10を採用
ブレードの素材には、ハイグレードステンレス鋼VG10を採用しています。
イグレードステンレス鋼VG10は、厳選された純度の高い鉄を使って最高水準の精鋼技術で作られているものです。
クロム (Cr) 15%, モリブデン (Mo) 1%, コバルト (Co)1.5% の添加により素地を強化してあるのですが、これにより硬度が高くなり、刃の切れ味の永続性がより長く長くなるとのこと。
またバナジウム (V) の添加により組織は微細化し、耐摩耗性までアップするようです。
つまりこのハイグレードステンレス鋼VG10とは、サビに強く切れ味がよく研ぎやすい。
まさにナイフや包丁に使うにふさわしい素材である、ということが言えるんです。
さらに、このナイフで使われているVG10に熱処理を加えて硬度を低くすることにより、欠けにくくなるようにしてあるのもポイントです。
刃の厚みは3.5mmのフルタング構造、コンペックスグラインド仕上げとなっており、上級者にも使えるブッシュクラフトナイフとしての条件は十分すぎるほど網羅しています。
③前回から継続採用!握りやすいグリップ
前回のナイフでも好評だった2段階グリップは、今回のブッシュクラフトナイフでも採用されています。
1本のブッシュクラフトナイフを多目的、多用途で使うためにグリップ位置を2段階で設けてあるんです。
バトニングなどの力をかけるシーンでは、ハンドルを5本の指でしっかり握ってナイフの重みをブレードに乗せて使います。
料理やフェザースティック作りなどの繊細な作業をしたいときは、ハンドルとブレードの間の窪みに人差し指を引っ掛けて使うと良いようです。
重心をハンドル側に寄せることで、ナイフを細かく調整・ハンドリングすることができるようになります。
④サスティナブルな新素材
Richlite(リッチライト)という素材を知っていますか?
アメリカで誕生した再生紙を主原料とした新素材なのですが、この素材をナイフに導入するのは日本のナイフ業界では初の試みとなります。
環境面においての負荷が少なくなる素材の導入は、企業が持つ責任であるとMITSUBOSHI Outdoorsは考え、こういった素材を新商品に採用したとのこと。
使いやすく、美しく、機能的で環境にも優しい。
このような観点からも、日本のアウトドア業界はもっともっと盛り上がっていくと良いですよね。
MITSUBOSHI OutdoorsのNorthern Land ロッキーの詳細スペック
- サイズ:全長約245mm
- 指掛けを含まない刃の長さ:約105mm。
- 刃の厚み:3.5mm
- 重量:約180g
- 素材:鋼材、VG10
- ハンドル材:Richlite(リッチライト)
- 刃の断面の形状:コンベックスグラインドでフルタング構造
- 付属品:専用本革ケース
- カラー:NATURAL(ナチュラル)とBLACK DIAMOND(ブラックダイヤモンド)の2色展開
まとめ
キャンプの楽しみは人それぞれ、たくさんのスタイルがあります。
その数多くあるキャンプスタイル中で、少し前から注目されているのがブッシュクラフト。
現地にあるものを拾ったり、集めたり、作ったりして、自然のものをうまく活用して楽しむキャンプスタイルのことを言います。
時には拾った木で必要なものを作ったり、焚き火に必要な薪を割ったり、バトニングやフェザースティックを作ったり・・・。
そんなブッシュクラフトキャンプの必需品とも言えるのが、ナイフですよね。
大きなナイフは薪割りにも使えるし、小さなナイフはちょっとしたものを切ったり、食材を切り分けるのにも便利。
キャンプギアに忍ばせておくと何かと重宝するので、キャンパーなら一度は手に取ってみたくなります。
今回Makuakeでプロジェクトが開始された、MITSUBOSHI OutdoorsのNorthern Land ロッキーというブッシュクラフトナイフもその中の1つ。
実は前回も同じようなナイフでプロジェクトを成功させているブランドなのですが、今回は前回よりもさらに小さく、小回りがきいて使いやすいナイフを作り出しています。
実用性、機能性、デザイン性、そして携帯性。頑丈さ、グリップに使われた素材には環境への配慮までされています。
そこら辺の安いナイフとは違う本格的で使いやすいナイフをお探しなら、是非おすすめの1本です。
キャンプの新しい相棒にいかがですか?
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