冬キャンプの献立といったら、鍋が一番!
気温が低くなったら、ポカポカ身体が温まる鍋料理が最高です。
おうちではなく、より寒さを感じるキャンプなら、この鍋料理がより一層美味しく感じると思います。
美味しさもさることながら、鍋を作る作業もお手軽なのがキャンプにはもってこい。
食材を切って鍋に入れ、水や出汁、またはスーパーで売っている鍋のスープや素で煮込むだけで出来上がるというお手軽さ。
最近はすでにカットされている野菜や出来合いのスープや出汁、1人用のカップ型やキューブ型のスープの素などの種類も増えているので、より簡単に作ることが出来ると思います。
僕の場合は、おうちで野菜などをカットしてもらって持っていくので、あとは鍋に並べるだけと凄くラクして楽しんでいます。
鍋料理は、キャンプ用のクッカーやメスティンなどでも楽しむことができますが、ちょっぴりこだわって一人用の土鍋を使ってみませんか?
雰囲気もよく、見た目にも鍋を楽しむことが出来るはず。
もちろん土鍋なら、白米もとってもおいしく炊きあがります!
今回は、キャンプで使う土鍋について特徴や注意点などを紹介します。
冬キャンプのベストパートナーは土鍋だった!?
土鍋とは
出典:楽天
土鍋とは、土で作った陶器製の鍋のことを言います。
鍋料理で使うイメージがありますが、ご飯を炊くのに使ったり、蒸し物や煮物に使うにも便利な調理器具なんです。
ころんとした見た目がかわいらしいのも特徴で、最近は1人用の小さな土鍋や土鍋っぽくないおしゃれなデザインのものも増えてきました。
キャンプで活用している人も増えてきていて、動画やおしゃれなキャンパーさんのSNSでたびたび見かけることがあります。
キャンプで土鍋はおすすめ
キャンプ用のクッカーとして人気があるのは、やはりお手軽で軽く、スタッキングできたり兼用できるものですよね。
持っていく荷物はなるべく少なくコンパクトにしておきたいし、それがソロキャンプならなおさらです。
ただ最近の風潮としては、ソロキャンプだからこそ逆にキャンプギアや食事にはこだわりを持ちたいと考えるキャンパーが増えているように思えます。
焚き火や武骨スタイル、ブッシュクラフトといった、自然環境に近づけたキャンプスタイルも、キャンパーさんのこだわりがあると思います。
鉄製の調理器具、例えば鉄板やフライパンやスキレット、または鍋等は使用前と使用後に手入れすることが必要ですが、大切に使い込むことで長く使える自分だけの相棒となります。
土鍋は持ち運ぶには重く、手間もかかって扱い方によっては壊れやすい調理器具です。
しかし土鍋だからこそ、味わえる楽しみもあるんです。
そんなこと言われちゃうかも知れません。
それでも、是非おうちで眠っている土鍋を引っ張り出してみませんか?
ご飯だって実は炊飯器より簡単に美味しく炊くことができるし、土鍋を使うだけで鍋の雰囲気がよくなり見た目もぐっと良くなると思います。
ソロキャンプには1人用土鍋がおすすめ
出典:楽天
キャンプに土鍋がおすすめだとは言っても、やっぱり土鍋は扱いも面倒くさいし、重くてキャンプにはちょっと。。。って抵抗も感じてしまいますよね。
そんな人には一人暮らしの人にちょうどいい、1人用の土鍋がおすすめです。
値段も手ごろで安い物なら1,000円以下で買えちゃえます。
100円ショップでも取り扱いがあって、数百円出せば買えてしまうんです。
小さなサイズでなら収納場所もそれほど取らないし、持ち運ぶ時も邪魔になりにくいと思います。
しかも安いものなら、ハードルが下がってチャレンジしやすくなりますよね。
キャンプで使わなくても、自宅でも使用することができるのが、ハードルを下げる要因の1つでもあると思います。
土鍋の特徴
出典:楽天
土鍋は小さいサイズでも大きなサイズでも、温度が上がると鍋全体が熱くなります。
鍋全体で中身を包み込むように加熱するという土鍋特有の熱の伝わり方で中身にゆっくりと熱を伝えていくため、食材の甘味やうまみをじっくりと引き出しつつ、ふっくら仕上げることができるんです。
また土鍋は高温に達するまでに時間がかかるものの保温性も高く、一度強火で温めた後は弱火にしてじっくりと加熱していったり、火を止めたり、タオルなどで包んで保温することで余熱調理を行うこともできます。
この調理法では、おでんなどの煮込み料理や煮物などがおすすめです。
キャンプでおいしいお米が炊けないと、満足できない時にこそ活用したいのも土鍋です。
簡易クッカーより本格的な見た目に仕上がる鍋料理は、一度体験したらやみつきになっちゃうと思います。
鍋料理とともに、お酒もすすんじゃいますよね。
土鍋の目止めとは?
土鍋など、土物と呼ばれる土の素材の器には小さな穴が無数に空いています。
この穴のことを「目」と呼ぶのですが、土鍋はこの目を塞いでから使用しないと、使用中に亀裂が入ってしまったり、目に匂いが付着してしまったりなどのトラブルに繋がることがあるんです。
この目を塞いでおく作業が、土鍋を長く使うために必要なポイントとなります。
土鍋を購入したら、まずは細かなひび割れや傷がないかチェックして下さい。
この時すでに傷があると、そこから水が染み込み水漏れや加熱時に破損が生じます。
次に、しっかりと水洗いして乾燥させます。
しっかり内部まで乾燥させないと、火にかけた時ヒビが生じてしまいます。
底面が素焼きのタイプの場合は特に気を付けて、しっかり乾いているかチェックして下さい。
土鍋がしっかりと乾燥したら、土鍋の8分目まで水を入れ、ご飯や片栗粉、小麦粉などのでんぷん質を水の五分の一くらいの量を目安に入れて、蓋をせずゆっくり加熱します。
1時間経ったら火を止めて冷めるのを待ちます。
鍋が完全に冷めたら、中身を捨てて水洗いし、再びしっかり乾かして完成です。
手間はかかってしまいますが、この目止めを定期的に行うことで、土鍋は長く使用することができます。
また、目止めが不要な土鍋もあるようなので、購入時はチェックしてみてください。
土鍋をキャンプで使うときの3つの注意点
①焚き火だと黒ずむことがある
焚き火で土鍋を使用した場合、底面が黒ずんで汚れてしまいます。
この汚れはすすによるものなので、擦っても洗っても落ちません。
この汚れは使い込むことによる味と思って愛着を持ったり、あまり高級なブランド品を使わない、または最初から黒っぽい色合いの土鍋を使用するようにすると良いと思います。
鍋の中が、焦げ付いた時は重曹で落とすことができるようです。
②空焚きや濡れたまま火にかけてはならない
土鍋は、空焚きすると割れてしまうので気を付けてください。
濡れたまま火にかけても割れてしまうので、その点も注意が必要です。
③手間や調理時間を余暇として楽しむ
土鍋調理を焚き火で行うと、直火では火力が強すぎ、遠火では出来上がるのに少し時間がかかり過ぎるといったデメリットがあります。
焚き火調理の場合、その調理時間のデメリットも土鍋調理の醍醐味と考え、楽しむのが良さそうです。
でもやっぱり、バーナーやコンロで調理したほうが簡単だと思います。
少人数やソロキャン向けの土鍋 おすすめ商品
古伊賀土鍋 6号
出典:楽天
5世紀前後、三重県発祥とされる日本古来の焼き物である伊賀焼のベーシックなデザインの土鍋です。
サイズは1人用にちょうど良い、6号サイズ。
直火の他、オーブンや電子レンジの使用が可能ですが、フライなど、油料理は不可。
また、食洗機の使用も不可ですのでお手入れは手洗いで行う必要があります。
カラーは黄目と天目(黒)がありますが、キャンプでの使用の場合は天目の方が汚れが目立ちにくいと思います。
古伊賀土鍋 6号 仕様
サイズ | φ185×H110mm |
宴ベイク土鍋 6号 直火専用
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土鍋っぽくない洋風のデザインが好みなら、こちらの宴ベイク土鍋がかわいいと思います。
カラーは見ているだけで元気になりそうなビタミンカラー。
オレンジと赤の2色展開です。
鍋料理も華やかに見えるんじゃないかと思います。
日本の鍋だけではなく、ポトフのような野菜たっぷりの洋風スープにもおすすめです。
宴ベイク土鍋 6号 仕様
サイズ:外寸 | φ194×H105mm |
サイズ:内寸 | φ160×H52mm |
美濃焼 宴 6号 土鍋 黒
1人用でも具材をたくさん入れたい食いしん坊には寸胴型の土鍋がおすすめです。
深さがしっかりあるので、具だくさんのスープやラーメン、お鍋をするのに最適そうです。
カラーは蓋の色が黒のバージョン以外にも、白や赤、グリーン、オレンジもあります。
渋く行くなら黒か白。ポップな感じが良いならその他の色にすることで、雰囲気が大きく変わると思います。
コンロによる直火専用です。
美濃焼 宴 6号 土鍋 仕様
サイズ | φ194×H105mm |
大黒かきおとし 6号鍋【萬古焼 万古焼】
出典:楽天
万古焼は、ぺタライトという耐熱性に優れた素材を使用した焼き物です。
大黒かきおとし6号鍋は1人用の小さめサイズではあるんですが、そこそこの深さがあって使いやすいので、鍋だけでなく万古焼の特徴を生かした煮込み料理やおでんなどにもおすすめです。
価格もリーズナブルなので挑戦しやすそうです。
大黒かきおとし 6号鍋 仕様
サイズ | φ190×215×115mm |
銀峯 菊花 土鍋 6号 土鍋 一人用 直火
出典:楽天
銀峯陶器の菊花土鍋は、蓋の模様がまるで菊のように見えてとっても可愛い1人用の土鍋です。
土鍋の使用で最も面倒な目止めの作業が不要なところも嬉しいポイント。
耐熱性の高い最高品質のぺタライトを使用しているため火に強く、持ち手が大きいので使いやすいと思います。
洋風にも和風にも対応できそうですよね。
銀峯 菊花 土鍋 6号 仕様
サイズ:外寸 | W190×D208×H108mm(蓋付) |
サイズ:内寸 | φ150×H14mm |
Gracramic 洋風土鍋
出典:楽天
Gracramicの洋風土鍋は、陶器製のモダンなデザインをしています。
直火に対応しているだけでなく、電子レンジ、オーブン、グリル、トースターにも対応。
鍋料理や煮込みに限らず、これひとつあれば様々な料理に挑戦できそうです。
さらに自宅で使用する場合、食洗器に対応しているところも便利なポイントです。
Gracramic 洋風土鍋 仕様
サイズ | 100×210×207mm |
信楽焼き 選べる6号土鍋
出典:楽天
愛嬌のあるタヌキの焼き物でおなじみの信楽焼の土鍋です。
あの味のある信楽焼に使われる土には、長年の研究により強い耐熱性と保温力があります。
この選べる土鍋シリーズにも、もちろんこの土が使用されていています。
さらに鍋の内側に使用されている特殊な釉薬によって、従来の土鍋よりお手入れが楽になっています。
信楽焼き 選べる6号土鍋 仕様
サイズ | φ220×H70mm |
まとめ
土鍋は重く、扱いによっては壊れやすく、こまめな目止めといったお手入れも必要になるので、ちょっぴり面倒なイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし土鍋で炊いたご飯は炊飯器以上に美味しく、土鍋で作った鍋料理や煮込み料理は見た目から美味しくほっこり優しい気分になってしまいますよね。
土鍋は直火での調理ができるし、最近は1人用の小さなサイズもあるので是非キャンプでも活用してみて下さい。
小さな土鍋にカット野菜とキューブの鍋の素、水、お肉や魚を入れるだけで美味しいスープや鍋料理ができます。
僕も前回のキャンプでは、ココイチのチーズカレー鍋のスープに、野菜と豚肉、お餅と追いチーズを入れて食べてきました。
風が強くシェルターのスカートの下から冷気が吹き抜けて、なかなか温まらない室内で、身体と心を温めることができました。
素早く簡単に準備ができて、しかも美味しいお鍋を、是非冬キャンプで楽しんでみて下さい。
もちろん、雰囲気をより良くする為に土鍋がおすすめです。