キャンプにポータブル電源を持っていくことって、数年までは現実的ではありませんでした。
それは、ポータブル電源の値段がまだ非常に高く、僕ら一般人には高嶺の花だったからなんです。
しかし現在では、バッテリー容量が比較的少なめなポータブル電源は、安価で購入することができるようになりました。
僕はというと2年ぐらい前にポータブル電源をキャンプで使い始めたのですが、冬に電気毛布で暖をとったり暑い季節は扇風機で涼をとったりと便利に使えてきました。
でも、当時5万円弱の値段だったポータブル電源ですが、消費電力が200Wまでと上限があったんです。
上限があることで、キャンプ場では使えるものと使えないものがでてきちゃうんです。
例えば、小型のセラミックファンヒーター。
これは卓上用の小さな物ですが、弱で使っても300W、強で使うと500Wもあるんです。
200Wが上限だったポーターブル電源では、もちろん使うことができません。
また、電気カーペットも1畳用で200Wもあるので、それも使うことができませんでした。


やっぱりポータブル電源はあればあったでとても便利に使えるんです。
それがキャンプでも、なにか災害がときに非常用としても、用意しておくと良いと思います。
そこで今回は、消費電力が500W以上で比較的購入しやすいおすすめのポータブル電源を紹介したいと思います。
こちらの記事は「あっちゃんの時々ソロキャン」で2021.4.21に公開した記事を引っ越しして一部修正したものです。
消費電力500Wが使えるおすすめのポータブル電源
キャンプでのポータブル電源の用途
出典:楽天
キャンプでポータブル電源があると何がいいのか、またどんな使い方をするのかと考えたことはありますか?
まずはよく使うスマホやタブレット、これら機器は最近のキャンプでは手放せませんよね。
少し前では、僕もキャンプではスマホをなるべく触らないようにしたり、ましては子供には見せないようにしていました。
しかしSNSが生活の一部になっている現代では、スマホで写真を撮ったり公開したりするのは当たり前になっています。
日中にスマホやタブレットを使っているから、夜までバッテリーが持たないなんてこともあります。


もちろん、みなさんが持っているモバイルバッテーリーで充電することはできますが、充電を必要とする機器が複数台あったり、また他の機器にも使おうと思っていたら、モバイルバッテーリーだけでは足りないこともあるでしょう。
更には、快適にキャンプを過ごすために、暖房器具や涼をとる扇風機なども使いたいところです。
200Wが上限のポータブル電源では電気毛布が使えたので、冬でも電源サイトを予約せずとも、どこでもキャンプをすることができました。
また、夏はパワーがあるコンセント式の扇風機やサーキュレーターも使えたので、より涼しく快適でした。
ただ消費電力の上限が低いポータブル電源では、限られた電気製品しか使うことができなくなってしまいます。
消費電力が高いものでも使えるポータブル電源の方が、使用用途が広がって、より便利に使うことが出来ると思います。
ただ上を見てしまうと、10万円を簡単に超えてしまうポータブル電源も多々あります。
さすがに、そこまでは手がでませんよね。
非常時の電源としても
出典:楽天
関東にいると今まではそんなに台風や地震の被害にあう事がなかったので、その重要性についてあまり考えた事がなかったのですが、キャンプ道具ってやっぱり凄いんです。


電気が無くてもランタンがあれば日が暮れて暗くなった時も助かるし、冷蔵庫が止まってしまっても、保冷剤やクーラーボックスがあれば1日や2日は何とかなったと聞いた事があります。
キャンプ好きな方は、キャンプ道具があるので、こんな時とても助かりますよね。
でも、これがあったらもっと助かると思うのが、ポータブル電源です。
浜松市では、市役所でスマートフォンを充電する場所を設置しました。
スマートフォンから得られる情報だったり、SNSは最早生活には欠かせないものですよね。
ポータブル電源があれば、混み合う場所に出かけなくても良く、いつでも必要な機器に充電する事ができます。
そしてスマートフォンに充電する事もできるし、テレビの電源にも使う事ができるので、災害時の情報収集に役立ちます。
もちろん、上記で述べたようにキャンプでもスマートフォンの充電もできますし、他にもプロジェクターなど使い道はたくさんあります。
キャンプでも使える防災グッズとして、ポータブル電源を1つ準備しておくのがおすすめです。
防災グッズにポータブル電源がおすすめ
EF ECOFLOW ポータブル電 RIVER 2 Max
出典:Amazon
EF ECOFLOWのポータブル電源 RIVER RIVER 2 Maxは、AC出力の消費電力が出力500Wで、ピーク時に1000Wと高いんです。
また、個人的に良いと思ったのは、充電速度が早いことです。
コンセントから充電すれば、EF ECOFLOW独自のX-Stream充電テクノロジーにより、約1時間で満充電することができちゃいます。
Amazonのレビューには、電子レンジやIHコンロやオーブントースターが動いたと報告されているので、キャンプ場での使用も期待できると思います。
使えるのは電源は、600WのACコンセント×4、USB-Aポート×3、USB-Cポート×1と、幅広く使う事が出来るので、スマートフォンはもちろん、家電やパソコンの周辺機器など使い道がたくさんあります。
欲を言えば、USB-Cポートがもう少し欲しいところですが、仕方ありません。


それこそキャンプ以外に、災害時の非常用としても使用用途があると思います。
ただ、充電が早いからと言って、普段から充電しておかないと、急な災害時に困ってしまうでしょう。
地震やその他の災害はいつくるのかわかりませんので、普段から常に充電しておけば安心です。
EF ECOFLOW ポータブル電源 RIVER2 Max スペック
詳細
サイズ:27.0×26.0×19.6cm
バッテリー容量:512Wh
定格出力:500W (ピーク1000W)
ACポート数:4 (100-120V)
USB-C ポート数:1
ISB-Aポート数:3
重量:6.1kg
JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB6-C
出典:Amazon
JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB6-Cは、なんと言っても安心の国内メーカー製というのが魅力です。
昨今、中国製のバッテリーから発火したとか爆発したなんてニュースもよく見るよになりました。
それを考えると、ちょっと値段が高くても安心の国内メーカーの物を使いたくなりますよね。
JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB6-Cは、最大電力500Wの機器が使うことができ、さらに容量も626Whとたっぷりあります。
容量が多いので、機器を長く使えたり、繰り返し使うことができるというメリットがあります。
使える電源は、USB-Aポート×3、AC出力×2、DC12Vシガーソケット×1と少し控えめとなっています。


確かに最近の機器にはUSB-Cのポートが付いているものが多いですが、まだまだUSB-A→USB-Cというケーブルが主流だと思います。
最新機器っぽくは無いかも知れませんが、ケーブルで対応できるのでなんとかなります。
なので、USB-Cのポートが無くてもまだまだ十分活躍してくれるはずです。
ちなみに容量的には、スマートフォン(15W)が約35回、電気毛布(60W)が約8時間、扇風機(30W)が約17時間となっているので、1泊2日のキャンプで使えると思います。
JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB6-C スペック
詳細
サイズ:19.3×30×19.2cm
バッテリー容量:626Wh
定格出力:500W(ピーク1000W)
出力ポート:USB-Aポート×3、AC出力×2、DC12Vシガーソケット×1
Jackery ポータブル電源 708
出典:Amazon
Jackery ポータブル電源708は、AC出力最大で500W、瞬間最大1000Wまで使えるポータブル電源です。
多くのキャンパーさんがJackeryのポータブル電源を使っているので、見たことがある人もいるんじゃないでしょうか?
沢山の方が使っていると、ちょっと安心感はあると思います。
そんな僕も少し容量が少ないJackeryのポータブル電源400というモデルを使っています。
しかし、このポータブル電源400だと、AC出力の最大が200Wなんです。
容量自体はそんなに少ないとは思いませんが、200Wだと使える機器が制限されてしまいます。


そこで1つ上のモデルのJackery ポータブル電源708なら500Wまで使えるし、値段も10万円以内と、なんとか頑張れば手がでそうな価格帯にあるんです。
使用出来るのは、AC出力ポート×2、USB-Aポート×2、USB-Cポート×1、DCポート×1となっています。
こちらはUSB-Cのポートが1つあるので、困ることは少ないんじゃないかと思います。
ちなみに、携帯電話(18W)が約40回、ミニ冷蔵庫(60W)が約10時間使用できる大容量となっていますが、気温が低くなる時期のキャンプ場では、バッテリーの消費が激しくなります。
スマートフォンやブレットなどにの充電ならまず困ることは無いと思いますが、電気毛布やヒーターなどを使うと、思っている以上に早くバッテリーを消費してしまうので注意が必要です。
1つ上位機種のJackery ポータブル電源1000だと10万円を超えてしまうので、まずはポータブル電源708で様子をみるのが良いと思います。
Jackery ポータブル電源708 スペック
詳細
サイズ:29.97×19.15×19.05cm
容量:191400mAh/708WhA
定格出力:500W(瞬間最大出力1000W)
出力ポート:AC出力ポート×2、USB-Aポート×2、USB-C×1、DCポート×1
重量:6.8kg
Anker PowerHouse II 800
出典:楽天
Anker PowerHouse II 800 は、2つのAC出力から2台同時に使うことができ、合計で最大500W出力に対応しています。
容量は216,000mAh (778Wh)と大容量で、2泊3日のキャンプにも使えます。
Ankerといえば、ポータブルバッテリーが人気で実績がありますよね。
それゆえ、安心感も抜群。
なおかつ見た目もデザイン性が高くおしゃれなのが、かなり魅力的です。
出力ポートは、USB-A×4、USB-C×2、AC出力×2、DC出力×2、シガーソケット×1の合わせて11ポート。


11個の出力ポートで合計最大770Wの高出力に対応しているんです。
しかもパススルーに対応しているので、ポータブル電源を充電しながら、他の機器を使うという使い方もできます。
ちょっと値段は高いですが、機能性もデザイン性も兼ね備えたポータブル電源だと思います。
Anker PowerHouse II 800 スペック
詳細
サイズ:約300×185×204mm
バッテリー容量:216,000mAh / 778Wh
合計最大出力:770W
定格出力:500W
出力ポート:USB-A×4、USB-C×2、AC出力×2、DC出力×2、シガーソケット×1
重さ:約 8.3 kg
まとめ
少し前までは、ポータブル電源ってすごく高いイメージがありましたよね。
今見てみると、思っていた以上に安くなっていてビックリしました。(それでも高いんですが・・・)
ポータブル電源があるとキャンプのハードルも下がりますよね。
今までは寒い季節のキャンプには、電源付きのサイトじゃないと不安があって行くことができなかった人も「もうちょっと頑張って行ってみようかな」なんて思えるように背中を押してくれるアイテムだと思います。
しかしキャンプに持っていくポータブル電源は、なんでもいいというわけではありません。
あまり定格出力が低いものだと使える機器が少なくて、せっかく持って行ってもスマホしか充電しなかったなんてことになりかねないです。
そこで僕的に、まあまあ安心できる500Wを基準にポータブル電源を選んでみました。
なるべく値段も10万円以下で探してみましたが、どうでしょうか?
キャンパーさんに人気が高いSmart TapのPowerArQは、お手頃価格だと定格出力が低いように感じたので、今回は選びませんでした。
そして、いつ来るのか分からない災害の為に、ポータブル電源を準備しておくのって少し勇気が必要ですが、いざその時が来たらとても助かると思います。
準備してなかった事に後悔さえするかもしれません。
キャンプなどのアウトドアを趣味にしている方は、防災グッズとしてもキャンプ場で快適に過ごす為にも使う事が出来るので、使用用途は広がりますよね。
防災グッズとして購入した後、何もしないで放置するのはバッテリーに良くないようなので、キャンプで活用しましょう。
キャンプに行く回数が少ない方は、車載などしてスマートフォンの充電などをたまにしておいた方が良さそうです。
大地震では無くても、台風によって大規模な停電になる事もあります。
もしもの為に、ポータブル電源を準備しておけば、情報収集の為にテレビやラジオを使え、スマートフォンの充電もでき、そして生活にも役立ちます。
快適なキャンプを過ごすキャンプギアとしても非常用としても、用意しておいてはいかがですか?
関連記事
アイキャッチ画像 出典:楽天

