頭の中で自分がソロキャンプをしている姿を想像したとします。
天気もよく風も強くない、そして誰もいないキャンプ場でテントやタープを設置して、焚き火をしてまったりとしている場面を思い浮かべませんか?
そんな時、快適で何不自由のないキャンプをしたいという思いがあるので、楽しく過ごしている様子を想像しちゃいますよね。
しかし例えばそれが強風の中だったり、向かい風の中で焚き火の炎がうねるような時だったら楽しくは過ごせませんよね。
風にあおられた焚き火は危険だし、煙の向きや舞い上がる灰や火の粉も気になります。
ポリコットンのテントやタープではなかった場合、火の粉で穴が空いてしまわないか気が気じゃなくなってしまうかも知れません。
そこで便利なアイテムが、焚火陣幕です。
今回は、ソロキャンプはもちろんファミキャンでも焚き火をする時に便利な焚火陣幕の使い方や選び方を紹介します。
こちらの記事は「あっちゃんの時々ソロキャン」で2021.6.21に公開した記事を引っ越しして一部修正したものです。
目次
ソロキャンプでする焚き火には焚火陣幕がおすすめ!
焚火陣幕とは
大河ドラマなどの戦いのシーンを思い出すと、戦国時代の総大将の背後や本拠地をぐるりと囲う幕のようなものに見覚えがありますよね。
僕的には、あの囲まれた幕の中で、信長や家康が家臣と共に作戦を練っている様子が目に浮かびます。
その陣を囲う幕のことを陣幕と呼ぶんです。
アウトドア、キャンプで使用する焚火陣幕とは、この陣幕のように焚き火やキャンプサイトを囲うための幕のことを指します。
この焚火陣幕は、焚き火の周りやテントの前に設置したり、大型の陣幕ならキャンプサイトを囲うように立てて、風よけにしたり目隠しにするために使用します。
焚火陣幕はどんな時に使う?
①強風や向かい風が吹いている時
強い風や火を煽る向かい風は、焚き火の天敵といっても過言ではありません。
むき出しの炎に風が吹けば、燃焼が早くなって薪の消費が早まってしまったり、火のコントロールも難しくなります。
突然突風が吹いて、焚き火台がひっくり返ってしまうなどの事故も心配ですよね。
そんな厄介な風を焚火陣幕は遮って守ってくれるんです。
②火の粉や灰、煙が気になる時
焚き火の炎が強くなると、気になることがもう1つあります。
それは焚き火から出る、火の粉や灰です。
焚き火から舞い上がった火の粉や灰は周囲に置いたキャンプギアやテント、タープを傷つけてしまうことがあります。
キャンプサイト近くに車を停めているときも心配です。
火の粉が落ちる場所はコントロールできないので、すぐ近くにほかの利用者がいるとトラブルの原因になりかねません。
焚火陣幕は焚き火に当たる風を防ぐことで、無駄な火の粉や灰が舞い上がるのを防ぐことができます。
また、形状により設置や張り方の自由度が高いのも焚火陣幕の良いところ。
バーベキューなどの煙で隣のスペースに迷惑が掛からないよう、煙除けとしても焚火陣幕はあると便利なアイテムです。
③キャンプサイトの目隠しに
焚火陣幕はキャンプサイトの目隠しとしても使用することができます。
ソロや少人数でのキャンプには台形のコンパクトなもの、グループキャンプやファミリーキャンプでは張り方にバリエーションが多い大きなスクエアタイプのものがおすすめです。
ただ、ソロキャンプで使えるようなコンパクトな焚火陣幕は高さが低いものがあるので、それだと充分な目隠しにはならないかも知れません。
④隣とのスペースを区切るパーテーションとして
混み合うキャンプ場で、隣のキャンプサイトとの距離感が気になる時にも焚火陣幕が便利です。
さらにタープを組み合わせれば、雨や悪天候でも安心な屋根付きのプライベートスペースを作り上げることもできます。
⑤焚き火の熱効率を上げる時
焚き火を囲むことで風を避ける以外にも、焚火陣幕には大きな役割があります。
それは焚き火の熱効率をアップさせる役割です。
焚き火を陣幕で囲うことで発生する反射熱で暖める方向をコントロールし、さらに暖かい空気を閉じ込める効果もあります。
⑥調理中の虫よけに
焚き火を調理に使用する時気になる、虫の混入を防ぐこともできます。
明りに寄せられて集まった虫を焚火陣幕で遮ることができます。
ポイント
①強風を防ぐため
②火の粉や灰が舞い上がるのを防ぐ
③目隠し
④プライベート空間確保
⑤焚き火の燃焼効率UP
⑥調理中の虫除け
焚火陣幕の選び方 3つの注目ポイント
①素材に注目
焚き火の周囲や、火の近くで使用するのが大前提の焚火陣幕。
その為当然、火に強くて燃えにくく、火の粉で傷つきにくい素材で作られています。
火の粉に強いポリコットン製や綿100%、丈夫な帆布なども人気です。
燃えにくいグラスファイバー製もおすすめの素材です。
反射熱で暖房効率を上げたいときは、ステンレスやアルミ製の風防もおすすめです。
②サイズに注目
ソロキャンプにおすすめの、焚き火だけを囲う低くてコンパクトな陣幕。
焚き火ごとキャンプサイトを囲い、目隠しやパーテーションにも使える背が高く大きい陣幕。
用途や目的やキャンプサイトの雰囲気、人数に合わせて選ぶことができます。
③形に注目
台形や三角形のものは小さめサイズが多く、焚き火だけを囲いたい時やソロキャンプにおすすめです。
張り縄が少なくて済み、設置と撤収も楽にできるものが多いと思います。
大型のものには四角形(スクエア型)が多い傾向があります。
張り縄が多く必要で手間もかかりますが、分割数が多ければ多いほど張り方にバリエーションが増えていきます。
使いこなしていけば、L字、コの字など、キャンプサイトのイメージに合わせ色々と楽しめそうです。
選び方のポイント
①素材
②サイズ
③形
焚火陣幕のおすすめ商品7選
QUICKCAMP(クイックキャンプ) 焚火陣幕 焔-homura
出典:楽天
クイックキャンプの焚火陣幕homuraは、火の粉に強いコットン100%(縮み防止加工済)の陣幕です。
ソロキャンプにちょうど良いサイズ感の台形シェイプ型は、焚き火の熱を前方に集めるので暖を取るにも最適です。
サイドパネル2枚を束ねることでさらに小さくもできるため、ロースタイルキャンプにもおすすめです。
使用しているフレームはアイアン製なので少々重量はあるものの、その分丈夫なのでハンガーとしても使用できますし、無駄のないデザインが無骨キャンプにもよくなじみます。
何より、自慢の焚火ギアを飾れるハンガーがあるのが魅力です。
QUICKCAMP(クイックキャンプ) 焚火陣幕 焔-homura スペック
詳細
サイズ:240×70cm
収納サイズ:約90×直径10cm
重量:6.2kg
素材:フレーム/鉄、生地/コットン100%(綿 洗い加工)
付属品:アルミペグ、ロープ、収納袋
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焚き火用の陣幕が欲しくてたまりませんでした。 以前、本栖湖の浩庵キャンプ場に行った時に、オシャレなソロキャンパーの方が、陣幕で焚き火台を囲い、その前に座って佇んでいました。
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タキトラ 陣幕
出典:楽天
タキトラの陣幕も、ソロキャンプやロースタイルキャンプに嬉しい小ぶりサイズの焚火陣幕です。
タキトラの陣幕は持ち運びしやすいように軽く作られています。
使用しているのは軽量かつ耐久性と難燃性に優れたポリコットン生地。
目隠しとしてはもちろん、焚き火台の近くに置いて使用しても良いと思います。
また、撥水・防カビ加工で急な天候悪化時も安心して使用することができ、組み立てや設置も簡単。
陣幕にポールを通して背面と左右をペグとロープで固定するだけ。
無骨キャンパーに愛用者の多い軍幕にもベストマッチするグリーンも、おすすめポイントのひとつです。
タキトラ 陣幕 スペック
詳細
サイズ:165×60cm
収納サイズ:35×24cm(収納袋サイズ)
重量:900 g
素材:帆布
付属品:ジョイントポール(120cm)×2,アルミペグ×6、専用収納袋
LOGOS(ロゴス) TAKIBI de JINMAKU
出典:楽天
ロゴスのTAKIBI de JINMAKUは、耐熱温度500度と耐熱性に優れた素材ファイバーグラスの両面にシリコンコーティングを施し、さらに高い耐熱性と肌触りの良さを実現した、お手入れ簡単で使いやすく丈夫な焚火陣幕です。
ナチュラルなカラーで自然な雰囲気を壊さず、コーディネイトもしやすいと思います。
風から焚き火の炎を守りつつ、周囲も火の粉からしっかりガードします。
便利な収納袋付きでコンパクトに持ち運ぶことができます。
LOGOS(ロゴス) TAKIBI de JINMAKU スペック
詳細
サイズ:約90×90×101cm
収納サイズ:約14×56×7㎝
重量:約2㎏
素材:ファイバーグラス(シリコンコーティング)、スチール
付属品:ポール(スチール)×2、ペグ(スチール)×6、ロープ(PP)×2
GOME works GOME JINMAKU(ゴメジンマク)
出典:楽天
ゴメジンマクは、火の粉に強く強度の高いコットン100%の8号帆布で作られた焚火陣幕です。
ポールやペグは付属していないので自分で用意することになりますが、ゴメジンマクはポールの代わりに自然の枝を使用することもできます。
ブッシュクラフトでワイルドなキャンプをしたい方におすすめです。
また、布地にあるハトメに枝を通してハンガーを作ったりと自由度が高く、その時の気分や必要に応じてどんどんカスタマイズして楽しむことができます。
生地の裁断や縫製、仕上げがひとつひとつ手作りのハンドメイド商品なので、サイズなどに細かな差が出ることを確認しておくと良いと思います。
GOME works GOME JINMAKU(ゴメジンマク) スペック
詳細
サイズ:170×60㎝
収納サイズ:31×21×2㎝
素材:コットン100%
付属品:ロープ(自在金具付)、収納袋
BUNDOK(バンドック) 焚き火リフレクター BD-523
出典:楽天
バンドックの焚き火リフレクターは、火の粉に強く丈夫な綿100%の焚火陣幕です。
ファミリーにも対応できる大きなサイズながら、金属部分にはアルミ合金を使用しているため、重さは約700gしかありません。
大きめサイズを希望しているソロキャンパーにもおすすめできます。
幕にポールを通してロープで張り、ペグで固定するだけなので設置と撤収もお手軽です。
BUNDOK(バンドック) 焚き火リフレクター BD-523 スペック
詳細
サイズ:約200×70cm
収納サイズ:約43×7.5×7.5cm
重量:約700g
素材:綿100%、アルミ合金
付属品:ポール×2、ロープ×2、ペグ×6、収納ケース×1、取扱説明書
DOD タキビノムコウ
出典:楽天
DODのタキビノムコウは、キャンプサイトの周りからの視界をほどよく遮る効果がある、ロースタイル向けのティピー型焚き火用スクリーンです。
3本のポールはあらかじめネジで連結されているので、組立も簡単。
自立するので向きや角度をじっくり決めてからペグダウンすることが出来ます。
綿100%素材を採用し、万が一火の粉が飛んでも穴が空きにくいのも嬉しいですね。
DOD タキビノムコウ
詳細
サイズ:最大時(約)W145×D64×H141cm、最小時(約)W110×D75×H143cm(開く角度により変わる)
収納サイズ:(約)W44.5×D12×H12cm
重量:(約)1.8kg
素材:生地・キャリーバッグ/帆布(コットン)、ロープ/コットン、ポール/スチール、ペグ/アルミニウム、ペグ・ポール用バッグ/ポリエステル
付属品:ロープ×3本(生地に取り付け済み)、ポール、ポール用バッグ、ペグ×6本、ペグ用バッグ、キャリーバッグ
参考DOD版の焚火陣幕「タキビノムコウ」はウインドスクリーンとしてどう?ティピー型の風除けは組み立てが超簡単で使いやすい!!気になる焚き火中のプライバシーも保てるの?
カッコいい焚火台やおしゃれな焚火台を買っても、風が強いとその魅力を発揮することができません。 殆どの焚火台には風よけになる風防やウインドスクリーンと呼ばれるのもが付いていませんよね。
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FIELDOOR(フィールドア)ウインドスクリーンT/C450
出典:楽天
フィールドアのウインドスクリーンT/C450は、キャンプサイト全体の風よけに対応する大型焚火陣幕です。
風よけとしてだけでなくパーテーションや目隠しとしても頼りがいのあるサイズ感が最大のおすすめポイント。
難燃性に優れた素材であるT/Cコットンを採用し、万が一火の粉が付着しても穴があきにくいので安心して使用することができます。
T/Cコットンは遮光性・撥水性も高いので、日よけや悪天候時にも使用することができます。
FIELDOOR(フィールドア)ウインドスクリーンT/C450 スペック
詳細
サイズ:約450×143cm
収納サイズ:約63×15×15cm
重量:約4㎏
素材:本体/ポリエステル65% コットン35%、ポール/スチール
付属品:ポール×4、ペグ×6、ロープ×2、ロープ(二又)×2、収納バッグ×1、取扱説明書(日本語)
まとめ
焚火陣幕は、焚き火の周りに張る幕のことを言います。
風が焚き火に当たりすぎると燃焼が早まりすぎて薪の消費が早くなってしまったり、火が強くなりすぎて灰や火の粉をまき散らしてしまったり、風にあおられて焚き火が台ごとひっくり返るなどのトラブルに繋がってしまうことがあります。
焚火陣幕は、焚き火に当たる厄介な風を遮るのに便利なアイテムです。
また、焚き火により発生した熱を陣幕で反射して暖房効率を上げる効果も見逃せません。
風から焚き火を守るだけでなく、無駄な人目からテントの内部やキャンプサイトを遮る効果もあります。
タープと一緒に使えば、雨天時にも対応できる屋根付きのパーソナルスペースを作り上げることもできます。
サイズはコンパクトなものから、パーテーション代わりにもなる大きなものまであり、その形も三角形や台形、四角形があります。
特にソロキャンプなら、コンパクトなサイズの焚火陣幕が、見た目も良くしてくれると思います。
素材によっては遮光性が高いものもあり、秋冬キャンプにはもちろん夏キャンプにもおすすめの商品です。