薪や炭の火起こしに手こずって、なかなか出来なくてイライラしちゃった経験はありませんか?
キャンプ場に着いて準備ができたら、火起こしをしておきたいところ。
秋冬キャンプの焚き火は、調理だけでなく暖を取るにも使えるので、何かと重宝しますよね。
そんな事で、火起こしは出来るだけスピーディーかつ簡単に、とにかく時間と手間をかけずに行いたいものです。
ネットがない昔は自分で試行錯誤しましたが、今はちょっと検索しただけでもバーベキューやキャンプの火起こしの手順や、上手く火をつけるコツや失敗例までたくさん出てきます。
慣れてくれば誰にでも出来るようになる火起こしなんですが、初心者でも簡単に熟練者ならスピーディーに出来れば、焚き火やバーベキューがもっともっと楽しくなるはず。
そんなキャンパーの皆さんにおすすめしたいアイテムがあるんです。
その名も、スウェーデンマッチ社のファイヤーライターズというアイテム。
これがあればキャンプでの焚き火やバーベキューの火起こしが、簡単かつスピーディーに行えるようになるんです。
今回は、スウェーデンマッチ社のファイヤーライターズについて特徴やメリットを詳しく紹介しつつ、実際に使ってきたのでレビューと合わせて気がついたデメリットも紹介します。
目次
ファイヤーライターズの特徴と使い方を紹介
ファイヤーライターズとは?
スウェーデンマッチ社ののファイヤーライターズは、楽天市場での商品販売ページでは固体燃料、公式通販ではマッチ付き着火剤として紹介されています。
見た目は大きくて太いマッチのような形状をしているこのスウェーデンマッチ社のファイヤーライターズは、マッチと着火剤が1つになっているアイテムなんです。
そもそもマッチとは先端を擦って発火させ、対象物に火をつける為のもの。
着火剤とは、アルコールなどの薬剤や燃料を固形化または液体化させたもののことで、マッチの小さな火に燃料を与えて炭や薪に燃え移らせやすくするためにあります。
ほぐした麻紐や段ボールなどの紙、ガムテープ、現地で松ぼっくりなどを拾って使う人もいるようですが、ちょっと僕には向いていませんでした。
松ぼっくりがいいなんて、ゆるキャン△の1話でもありましたが、なぜか上手く行かなかったんです。
昔はよく、炭にジェル状の着火剤を大量にかけても、なかなか火が熾らないなんてこともありましたが、固形の着火剤は違う。
固形の着火剤は携帯性も高く安全だし、現地の天候や風に左右されにくいといった大きな長所があります。
このマッチと着火剤の2つの役割を1つでこなしてしまうのが、ファイヤーライターズなんです。
普通のマッチのように、先端を箱の側面で擦ると火がつきます。
ずっしり重い軸の部分は燃えやすい植物性ワックスでできていて、この部分が着火剤となっています。
ここの質感は、キャプテンスタッグの「ファイヤブロック着火剤」のような少し乾燥したポロポロするものではなく、どちらかと言えばちょっと乾いた「文化たきつけ」のような感じ。
火をつけてから8分〜12分程度燃え続けることができます。
そして、このファイヤーライターズ、想像しているよりもしっかり燃えてくれます。
効率がいいとはやや言い難いのですが、ポケットストーブに置いて1人分のお湯を沸かすくらいなら簡単にこなしてくれます。
ファイヤーライターズそのものを固形燃料とするにはちょっぴりパワーは足りませんが、炭や薪の着火剤としてのパワーは十分にあります。
燃えた状態のファイヤーライターズの上に薪や炭を置けば、誰でも簡単に火をつけることができるんです。
ファイヤーライターズは切り分けが必要
スウェーデンマッチ社のファイヤーライターズは、1つ1つが柄の部分で繋がっています。
20個入りなので、10個単位で繋がっていて、それが2段重ねで箱に収納されています。
それを折って、1つずつ使う感じになるのですが、ちょっと力が必要かも知れません。
ファイヤーライターズに限らず、他の固形の着火剤も同様に折って切り分ける必要があるので、これはデメリットにはなりませんが、素手で折って切り分けると気のせいか少しワックスが付着したように指先が油っぽい感じになってしまいます。
ファイヤーライターズの注意点
もしスウェーデンマッチ社のファイヤーライターズで気になるところがあるとすれば、自然発火してしまわないかどうかなどの安全性についてではないでしょうか?
発火するマッチの頭と固形燃料が20本も入っていたら、なんとなく怖くなってしまう気持ちもわかります。
例えば普通のマッチの場合、マッチの発火点は150度以上。
単なる摩擦熱くらいじゃ発火しない構造になっているんです。
しかしこの確率、100%ない現象だと言い切れるわけでもないから注意も必要で、マッチを大量に同じ箱の中に入れておいたら何かしらの刺激で発火してしまうこともあるかもしれないし、ないかもしれません。
発火してしまう可能性は少なからずあり、0%ではないはず。
安全に持ち歩くのなら、1つ1つセロファンなどに包んで擦れ合わないようにしておくとなお安心です。
このファイヤーライターズも同様。
普通に使っていたらまず発火はしませんが、先端がこすれないように箱の中やマッチケースの中に入れて持ち歩く、焚き火などの火の近くに置かない、高温になる車の中に放置しないくらいの注意は最低限しておいた方がよいでしょう。
ファイヤーライターズのメリット
固形燃料としての機能も持ち合わせるファイヤーライターズは簡単に火がつき、炭や薪の火おこしをスピーディーかつ簡単にしてくれます。これがこの製品の最大のメリット。
大きい、嵩張る、別にいらないかも?などがファイヤーライターズの主なデメリットであると思いますが、この製品を見てネガティブな意見を持たず、純粋に便利そうだとか、欲しいなと思った人にはこれらのデメリットは特に気にするレベルのことではないと考えられます。
なのでここでは、簡単に扱えて火がつきやすい以外のメリットについて詳しく掘り下げていきますね。
①長期保存可能
ファイヤーライターズは、高温多湿を避け屋内で保管しておけば、かなり長いこと保管・使用することができるんです。
公式によると、乾燥剤と一緒にジップロックに入れて屋内で保管するのがおすすめだそうです。
よほど保存状態が悪くなければかなり長いこと使用することができそうです。
火おこしとして使うだけなら1回のキャンプで使い切ることはそうそうないはずだし、長期保存できれば防災用の備えとしても活用できますよね。
②コンパクトに持ち歩ける
このファイヤーライターズ、大きいのは箱ですよね。箱のサイズがW12×D7×H3cm。
大きいと言っても、普通のマッチ箱よりも大きいというだけ。
画面サイズが4.7インチのiPhone7よりも小さく、厚さは3〜4倍って感じ。
ただポケットに入れて持ち運ぶとなると、ちょっと膨らみすぎてしまいます。
しかも着火剤付きのマッチはずっしり太く、全部持ち歩いているとそれなりの重さと存在感があります。
例えば、ソロキャンプでファイヤーライターズを使用するとしたら、1回のキャンプで予備も含め3本もあれば十分。
車でキャンプに行けばそこまで荷物の重さや大きさを気にしません。そんな時には、箱ごと持って行った方が管理もしやすく万が一の備えにもなります。
しかしこれでもサイズが大きくて嵩張って面倒だなって感じてしまう人は、思い切って小分けにして、別のおしゃれなマッチケースに入れてみてはいかがでしょうか?
マッチケースならマッチの箱についているざらざらした部分(側薬)もついているので、ファイヤーライターズの大きな箱も必要なく便利ですよ。
かっこいい携帯用のマッチケースを探してみるのも気分が上がって楽しいものです。
③冬におすすめ
とはいえ、ガスライターで良くない?って思う人も多いでしょう。
電子式ガスライターよりフリント式のガスライターの方が確実に火がつきやすいですし、ガス缶と同じくガスライターにも気温の影響を受け、秋冬の気温や寒冷地によって火のつきやすいものとつきにくいものが存在します。
一方ファイヤーライターズは、火をつけるのに気温の影響を受けません。
湿度にだけ気をつければいつでもどこでも同じように使用することができるので、もしもの時のキャンプのお守り代わりとしてもおすすめなアイテムなんですよ。
しかもガスライターだと、別に着火剤が必要になるので、荷物も増えてしまいます。
①長期保存可能
②コンパクトに持ち歩ける
③冬におすすめ
④簡単に火起こしできる
ファイヤーライターズをレビュー
色々とメリットや魅力が詰まっているスウェーデンマッチ社のファイヤーライターズですが、キャンプで使ってきました。
いつもはキャプテンスタッグのファイヤブロック着火剤をまとめ買いして、それを持っていっている僕ですが、久々に違う着火剤を使うことになります。
ちなみに、文化たきつけは、すぐに火がつくのですが、灯油のようなニオイが苦手で1度買っただけでその後は使っていません。
バーベキューをしたら食材にニオイが移ってしまい美味しくなかったし、使う時に手に灯油っぽのが付くのも苦手でした。
スウェーデンマッチ社のファイヤーライターズは、先述していますが、10個が繋がった状態で箱に入っています。
使う時には、1つ折り分けて使うことになります。思っていたよりも固く、ちょっと力が必要です。
そして素手で割ると、なんとなく蝋っぽいのが手の表面に付く感じがしますが、気のせいかなと思うぐらい少量です。ただ持つだけなら、手に何か付くという感じはありません。
切り分けたら、それを箱の側面でマッチのように擦って火をつけ、後は薪や炭に置くだけ。
箱の側面にあるヤスリ部分は、ドット柄の様に配置されています。
これが普通のマッチ箱についてるものよりも耐久性があるようです。
上の写真は、10個以上擦った後なのですが、まだまだ使えそうですよね。
またこのヤスリ部分は両側面に付いているので、ザラザラが無くなってしまい擦ることができないなんてことはなさそうです。
擦るのも、マッチによっては何度も繰り返す必要があったりすることもあります。
シュッ!シュッ!シュッ!っと何度か擦ることでやっと着火するようでは、商品の評価としては微妙になってしまいますよね。
しかしその点ファイヤーライターズは、ほぼ1回で着火しました。
もちろん、マッチに慣れていなかったり、使い慣れていないという人もいるので、一概に1回で着火する!なんて大声では言えないのですが、僕が試した時には簡単に着火できました。
ファイヤーライターズへの着火は、このように簡単でした。
デメリットもあった
では、薪や炭への着火はどうかというと、これについても簡単に着火できました。
他の着火剤と同様に、薪なら組んだ薪の隙間に置けば薪に火がつくし、炭でも炭の上に置いたり重ねてある隙間に置けば火熾しができます。
もちろん失敗して火がつかないなんて事はありませんでした。
このように、ファイヤーライターズは、実際に自分で使ってみてもメリットが多いものでした。
しかし、ただ1つデメリットを挙げるとしたら、それは1回に何個も使ってしまうこと。
これは個人的な問題なんですが、焚き火をするとき、炭を熾す時、1個じゃ不安になって2〜3個使っちゃうんですよね。
20個入なので、ソロキャンプなら1回のキャンプに3個ぐらいあれば十分だと書きましたが、僕の場合には1回の火熾しに2〜3個ぐらい。
もしキャンプ中に2回火熾しをすることがあれば、4〜6個も消費しちゃうんです。
と、みなさんが1回にどのくらい着火剤を使うかはわかりませんが、不安症の方は20個入りだと安心しているといつの間にか無くなってしまうことがあるかも知れません。
・使いすぎに注意
ファイヤーライターズのスペック
ファイヤーライターズの箱のサイズはW12×D7×H3cm。重さは140g。
紙巻きタバコの箱くらいより長く、厚みもある感じ。
スウェーデン製で、原材料は圧縮木材繊維、植物性ワックスです。
10本ずつ繋がって箱の中に収まっていて、これを必要な分だけ1つ1つ割って使用します。
先端部分を箱の側面で擦って火をつけ、焚き火台の上に置いて炭や薪を置くか、すでに組んである薪や炭の上や隙間に置いて燃やしましょう。
価格は税込で660円です。
- サイズ:W12×D7×H3cm
- 重さ:140g
- 原材料:圧縮木材繊維、植物性ワックス
まとめ
「焚き火やバーベキューを手軽にしたい!」「早く火をつけたいのにうまく火がつかない!」「火をつけるのは上手くなってきたけど、もっとスピーディーにできたらいいのにな・・・。」
そんなことを考えているキャンパーさんはいませんか?
ファイヤーライターズは、どんな人でも簡単かつスピーディーに火を起こすことができる便利なアイテムです。
20本入りの箱の中に収まっているのは、太い着火剤付きのマッチのようなもの。
必要な分をパキッと割って、ファイヤーライターズの頭を箱の側面のザラザラしたところに擦るだけ。
シュッっと、マッチのように簡単に火をつけることができます。
太い軸の部分は燃えやすい植物性ワックス製で、これ1本で8分から最長12分程度燃え続けます。
この火のついたファイヤーライターズを薪や炭の上にや隙間に乗せて置いたり、逆に燃えたファイヤーライターズの上に薪や炭を乗せるだけで火起こしは完了。
面倒な作業、時間がかかる作業、苦手な作業が1つ減るだけで、キャンプやバーベキューがより楽しいものになること間違いなしです。
ファイヤーライターズは、手作業の火起こしが面倒だったり、着火剤があれば便利そうだなと思った人には確実におすすめできるアイテム。
ガスライターのように着火能力が気温に左右されることもなく、高温多湿を避けて保管すれば(よほど保管状況が悪くない限りは)かなりの長期保存も可能です。
小分けにしてマッチケースなどに入れ、必要な分だけ持ち歩くこともできますので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
ただし、1回に使う量を考えて置かないと、すぐに失くなってしまうかも知れないので、注意が必要です。
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