気温が下がる秋から冬にかけて、キャンプでの焚き火は炎を眺めてリラックスする為だけではなく、体を温める重要な役割をします。
焚き火台を囲んで座れば、ホッと心も体も暖まる重要なキャンプギアなんです。
家族や友達と行くキャンプでは、焚き火台をぐるっと囲み、基本的にみんなが暖まることができて効率的ですよね。
ソロキャンプでは、自分1人しかいないから自分の向きだけ暖まれば良いですよね。
誰もいない方向に熱が発散されているのは、よく考えたら勿体無い気がします。
それを効率的に前面に熱を跳ね返して暖まる事ができる焚き火台がDODから発売されました。
それはSHIBARENNA(シバレンナ)という名前の焚き火台。
今回は、暖かさに特化したDODの新商品の焚き火台SHIBARENNA(シバレンナ)を紹介します。
目次
DODの焚き火台SHIBARENNA(シバレンナ)
シバレンナとは?
出典:DOD
なんて、静岡県出身の僕は使った事ありませんが、何となくその意味を知っている方言です。
「しばれんな」は、北海道の方言で「すごい寒いね」という意味。
「しばれる」が厳しく冷え込むという意味なので、そこからの言い回しのようです。
僕の地元では、普通に「寒いねぇ」でしたが、今の時代は「超寒いね」なんでしょうか。
そしたら、北海道では「超しばれんなぁ〜」なんて使い方を若い子はしていたりして、なんて妄想をしてしまいました。
何となく温かみがある方言で良いですよね。
そんな「しばれんな」が思わず出てしまうような寒い夜に使いたい、暖かさに特化した焚き火台がシバレンナです。
シバレンナは背面がダブルウォール構造になっていて、焚き火の熱を前面に跳ね返す仕組み。
効率的に温めてくれるんです。
ダブルウォール構造
出典:DOD
シバレンナの背面がダブルウォール構造になっていて熱を跳ね返すとありましたが、そもそもダブルウォール構造とは何って思ってしまいますよね。
ダブルウォール構造とはその名前の通り、背面のパネルが2枚になっている二重構造。
普通の焚き火台なら、背面であろうが前面であろうが底面であろうが1枚のプレートになっていますよね。
シバレンナも側面などは1枚になっていますが、背面は2重になっています。
このダブルウォールが、効率的に熱を反射するようになっています。
出典:DOD
詳しい事は分かりませんが、1枚では補えないきれない所を2枚で対応しているんでしょうか。
二次燃焼ホール
出典:DOD
シバレンナの背面はダブルウォール構造になっているのですが、その上部には穴が幾つか配置されています。
この穴は、二次燃焼を発生させる為の穴なんです。
二次燃焼は、一次燃焼で燃えきらなかった可燃性ガスに、高温の空気を吹き付けることにより、二次燃焼を発生させるという仕組み。
一次燃焼では、空気を取り込んで薪が燃焼しますが、そこで暖められた空気がダブルウォール構造の背面内を上昇し、上部の穴から出るようになっています。
DODには「めちゃもえファイヤー」や「ぷちもえファイヤー」など二次燃焼を発生させる焚き火台がありますが、それらは前面と背面の上部に穴が配置されています。
シバレンナは、背面にしか穴がない為、それらの焚き火台よりも二次燃焼は発生し難くなっていますが、それでも燃焼効率が高くなっています。
またその効果により、煙の発生も抑えられるようです。
遮熱板
出典:DOD
背面のダブルウォール構造と共に、底面に配置された遮熱板が、より前面を温めてくれます。
遮熱板は地面へのダメージを軽減する役割があるのですが、それだけではなく熱を前面に反射する効果があるようなんです。
出典:DOD
遮熱板は、灰の受け皿にもなるのですが、熱を反射せる為熱くなっています。
そこに使う前の薪を並べておけば、しっかり乾燥できるようです。
火がついた灰が落ちてくる事もあるので、その辺は注意が必要かも知れません。
前面メッシュ
出典:DOD
シバレンナは、薪を置く場所が少し深くなっています。
その場所が穴の無いパネルなら、空気が通らないので薪の燃焼効率が下がってしまったり、熱も前面に届き難いと思います。
シバレンナは、前面がメッシュになっているので、空気の通りが良く熱も直接伝わりやすくなっています。
薪の燃焼も熱の伝わり方も効率よくできそうです。
何より、燃えている薪を目視できるのが、僕的には良いと思うんです。
上から炎が立ち上がる様子だけではなく、炭化して赤々と光る様子も、見ていて楽しいですよね。
特にソロキャンプなら、時間がいっぱい余っています。
そんな時、のんびりと眺め続けることができるのが良いと思います。
付属のゴトクで直火
出典:DOD
シバレンナは、上部から薪をくべるようになっています。
そこに付属のゴトクを置くことで、鍋やケトルを乗せて温めたり調理したりする事ができます。
付属のゴトクは、上部全体を縁取るような長方形ですが、約3分の1はゴトクとして使えるようになっていて、残りには邪魔になるものがないので薪をくべる事ができるようになっているんです。
ちょっと気になったのは、ゴトクの位置です。
出典:DOD
ゴトクはシバレンナの上部の隅に配置されるので、お鍋やケトルも隅に置くことになってしまいます。
そうなると、薪の燃焼の仕方によっては火が遠くなってしまうかも知れません。
火の真上に置ければ効率よく調理する事ができると思いますが、この場合どうなんでしょう。
対策案としては上部のサイズ以上の大きさの鍋やケトルなら、どの場所に置いても大丈夫かも知れません。
上部のサイズが43×20cmなので、直径20cm以上ある調理器具なら、ゴトクがない場所でも置けるかも。
または、別途網などを用意して、その上に調理器具を置くかです。
どちらの場合も試してないので、実際はどうなるかわからないし、薪はくべる事ができなくなってしまいます。
こればかりは、何を考えても机上の空論になってしまいます。
もしかしたら、全く問題なくゴトクで調理できるかも知れないですもんね。
組み立て
出典:DOD
シバレンナの組み立ては簡単。
焚き火台本体になる部分は、背面と側面の3枚のパネルは接続された状態で折りたたまれています。
それをコの字状に開き、上に薪受け下に灰受け皿を、側面にある穴にはめ込むだけです。
あとはゴトクを乗せて完成です。
サイズは約W43×D27×H35cmになります。
ユニフレームのファイアグリルの網の高さが約33cmなので、高さは近い感じになりそうです。
出典:DOD
逆に収納もこの反対の手順でする事で、平面状に折り畳めます。
収納時のサイズは、約W53×D6×H40cm。
付属のキャリーバッグに入れて持ち運べば、薄いので持ち運びしやすいと思います。
車への荷台への収納も、荷物の隙間に入りそうですよね。
シバレンナは、スリムに折りたたむ事ができますが、重量は約5.8kgとちょっと重たいんです。
先程サイズで比較したユニフレームのファイアグリルの重量は約2.76kgとなっているので、大分差があるように感じます。
素材の重さなのか、背面や側面などのプレート状の部品が多い為か分かりませんが、やや重たく作られているようです。
使用後
出典:DOD
熱を扱う焚き火台は、熱により変形してしまうものが多くあります。
買った当初はピカピカで真っ直ぐになっていても、1回使えばグニャっと変形してしまうんです。
ユニフレームのファイアグリルでも灰受けになる底面が曲がってしまったり、ロストルなんかも変形してしまいます。
DODのシバレンナもそれは同じです。
背面がダブルウォール構造になっていて、2枚のプレートがあって頑丈そうに思えますが、やっぱり歪んでしまうようです。
説明には、ほとんどの場合が使用後に元に戻ると記載されています。
機能的には影響はないようなので、余り気にする事ではないかも知れませんが、もし元に戻らなくても仕方ないと諦めておく気持ちを持っていた方がいいかも知れないです。
DOD シバレンナ スペック
サイズ | (約)W43×D27cm×H35cm |
収納サイズ | (約)W53×D6cm×H40cm |
重量(付属品を含む) | (約)5.8kg |
材質 | ステンレススチール、600Dポリエステル(キャリーバッグ) |
静止耐荷重 | 1kg ※ゴトク部分 |
付属品 | ゴトク、キャリーバッグ |
価格 | 16,500円(税込) |
まとめ
DODの新商品の焚き火台シバレンナは、前面を効率よく暖めるのでソロキャンプに持ってこいのアイテムだと思います。
自分以外に人が居ないなら、他の向きに熱を放射するのは勿体無いですよね。
その為、ダブルウォール構造や反射板などを使い、前面に熱を反射する仕組みは、効率が良くすぐに暖まれるハズです。
ただ、値段が高いのが気になる所。
16,500円はちょっと優しくない価格設定に感じてしまいました。
とは言え、寒いキャンプの夜には、効率よく暖まりたいですよね。
暖かさに特化した焚き火台シバレンナは、ソロキャンプで使う焚き火台として気になるアイテムです。
購入は、DODオンラインストで!
アイキャッチ画像 出典:DOD