冬キャンプは魅力がいっぱいで楽しいですよね。
しかしその反面、寒さはかなり堪えるものがあります。
ただ座ってじっとしているだとカチコチに凍ってしまいそうな寒さの中、極力暖かく過ごしたいのは誰だって同じ。
テントの中ではできるだけ暖かく、居心地良くしたいものです。
そのテントの中では、安全性にさえ気をつければストーブをつけることができますが、一酸化炭素中毒や火事などの事故の危険性があります。
すべて自己責任だとは言え、寝る時は安全の為に切っておきたいもの。
気密性が高く暖かな空気を逃しにくいように作られている冬テントでも、夜間の暖房なしはかなりキツイ。
凍えてしまわないように、なるべく早く寝袋に潜り込みたいですよね。
でも、暖かい冬用の寝袋といっても、手足が冷えてしまった身体を暖めるのには時間がかかってしまうし、寒い時には寒い。
断熱性の高いマットで下からの冷たい冷気を遮断しても寒いし、インナーシュラフで二重にしても寒い。
やっと暖まってきたかと思っても、テント内の空気が冷たいから、寝袋の中に入れられない顔が寒いんです。
寝る直前まではテント内が暖かく、その後寝袋の中が暖かくなっても、寝袋の外は極寒・・・なんてこともザラ。
顔が寒くて寝られないと、同じような経験を持つ人もいるんじゃないですか?
今回はそんな「顔の寒さにお悩みのあなた」にお送りする、顔の防寒対策についての紹介したいと思います。
キャンプで寝る時顔が寒い時には防寒マスク
キャンプで就寝時の防寒対策をおさらい
冬キャンプの夜は、寒くて眠れない・・・。
そんなことにならないように、まずはできることをおさらいしておきましょう。
①暖房器具を使う
寒い時・・・何は無くともストーブでテント内の空気を暖めましょう!(自己責任で)
ですが、こまめな換気は絶対に忘れずに。
一酸化炭素中毒になってしまっては、命の危機にも繋がりうる事故になってしまいます。
就寝時には、必ずストーブを消してください。
消さなくても大丈夫だと言う人もいるとは思いますが、何かあってからでは遅いんです。
なのでストーブを消せばテント内の空気が冷えてしまうのは、ある意味仕方がないことです。
②寝袋を工夫する
寝袋(シュラフ)の形状も何気に大切で、できれば封筒型よりマミー型を選ぶようにしましょう。
また、3シーズン型の寝袋より冬用の暖かいもの持っていくようにしてください。
少々窮屈に感じても、体に密着するタイプの方が内部が暖かくなるし、肩口の冷え込み具合が大きく変わってきます。
マミー型が苦手な人や持っていない方は、封筒型の2枚重ねや暖かいインナーシュラフを重ねて、保温効果や断熱性を高めるようにするのがおすすめです。
③マットを敷く
冬のキャンプの寒さ、冷気はどこから来るか分かりますか?
もちろん気温が低ければ空気自体冷たく寒いのですが、さらに冷たい風、そして最大の敵は地面から這い上がってくる冷気です。
冬キャンプの夜が寒くて眠れない時は、床面の断熱を考え直してみましょう。
断熱効果の高いマット、アルミシート、銀マットなどで二重三重構造になっているマットを敷き、その上にインフレーターマットなどを使用すると底冷えを防いで暖かく過ごせます。
空気の層を作ると断熱効果が高まるので、その上にフカフカの暖かいブランケットを敷くのもおすすめです。
④コットを使う
地面からの冷気をもっと避けるためには、地面から寝床を離しましょう。
その為にはコットを使うこと。ローコットよりハイコット。
それだけで暖かくなることがあります。
しかしコットと地面の間の空気が冷やされても寒さを感じることがあるので、通気性が良すぎても困りもの。
その対策として、コットの下には着替えなどの荷物を入れてしまうのがおすすめです。
さらにコット上にも断熱性の高いマットを敷いて空気の層を作っておくと、なお良いと思います。
⑤ホッカイロや湯たんぽ、電気毛布を使う
寝床を寝る前に温めておくのも効果的。
寒いからと言って湯たんぽを抱え込んだり、地肌に近いところに直接カイロを貼り付けたりすると低温やけどになってしまうので注意しましょう。
電気毛布を使えるのなら、敷くタイプでも掛けるタイプでも、かなり暖かくなります。
⑥テントを冬仕様に
風を通さない生地のテント、スカートがついているものを選んで暖かい空気を逃さないようにするなどの工夫も大切です。
ただし機密性が高すぎると結露の原因にもなるので、選ぶのが難しいところでもあります。
個人的には、スカートありのポリコットン素材のテントがおすすめです。
それでも頭が寒い時の対策は?
いくらテントの中や寝袋を工夫して潜り込んでも、寝袋からはみ出た頭部はどうにもなりません。
一番簡単そうなのは、パーカーのフードを被って寝てしまうこと。
でも寒いのは頭だけではありません。
そんな冬キャンプに聞かれるお悩みに、アイデアをいくつか紹介します。
①バラクラバ・ネックウォーマー
出典:楽天
首や耳、肩周りが冷えると、頭痛や肩こりになったり、眠りが浅くなりがちです。
ネックウォーマーやボアつきのパーカーのフードを被るだけでも眠りの深さは随分変わってきます。
また、キャンプの就寝時顔や頭が寒いというと必ず話題に出るのが「目出し帽」なんですよね。
目出し帽って言われると、なんとなく銀行強盗やコントなんかで使われるマスクをイメージしてしまいそうですが、今はウィンタースポーツでも活躍するほどおしゃれなデザインのものも増え「バラクラバ」とも呼ばれています。
ちょっと冗談なんじゃないかと受け取ってしまうような話なんですが、口元までしっかり覆い隠すことができるのでおすすめアイテムの1つなんです。
3WAYフリース フードウォーマー
出典:楽天
3WAYフリース フードウォーマーは、ネックウォーマー・フェイスマスク・バラクラバの3WAYで使い分けることができる便利なフードウォーマーです。
軽くて暖かなフリース製で、通常のフードつきネックウォーマーよりも大きめサイズ。
さらにネック部分の丈を長めにとることで、首元からの冷たい冷気もシャットアウトしてくれます。
サイズ調整用のアジャスターコードで露出度を調整できるので、就寝時と日中の防寒性や息苦しさも確認しながら自分のお好みを見つけてみてください。
男女兼用フリーサイズ、平置きの寸法で全長約55×34cmです。
冬用2wayネックウォーマー/ハーフバラクラバ
出典:楽天
冬用2wayネックウォーマーは、冬の雨風による冷えからガードしてくれるハーフバラクラバです。
体から発する汗や水分を熱に変える吸湿発熱素材を使用しているので、軽くて薄くてもとっても暖かいんです。
また汗をかいても抗菌効果のある素材「easy warm yarn」を使用しているので安心です。
内側は裏起毛になっているので、肌触りも柔らかく保温性に優れ暖かく感じるし、さらに遠赤外線放射加工を施し保温効果を向上させています。
邪魔になったり暑くなったりしたら、すぐに下にずらせるのも便利ですよね。
②肩掛けポンチョ
寝返りを打っている間に布団や寝袋からはみ出してしまうと、頭から方にかけて冷えてしまいます。
そんな時には、首と肩と背中を覆っておくと、隙間風を防止できて暖かく眠れます。
ポンチョやベストが多いですが、ケープ型だとよりゴワゴワせず身動きがとりやすいかも?
お使いの寝袋に合わせてタイプや形、大きさを選んでみてください。
封筒型の寝袋をお使いの人におすすめのアイテムです。
【EMOOR DOWN】洗える羽毛肩当て
出典:楽天
EMOOR DOWNの洗える羽毛肩当ては、ちょっと大きめのLサイズ。
サイズは約幅72×身丈51cm、胸囲88〜112cmとなっています。
重さが約190gなので、手に取ったら軽くて驚いてしまいそう。
中身はダウン60%にフェザー40%としっかりと暖かく、寝袋からはみ出た肩から首元をしっかりと暖めてくれます。
この肩当てに、ネックウォーマーやバラクラバなどを組み合わせたら最強そうですよね。
ちなみに、このEMOOR DOWNの洗える羽毛肩当ては、ダウンなので空気を抜けば小さく畳んで持ち歩くことができるので、キャンプでも気兼ねなく活用できると思います。
付属しているポケットに畳んで持ち歩けるので、とてもコンパクトになります。
お手入れ方法は洗濯機での丸洗いも可能なんですが、弱水流または弱い手洗いが推奨のようです。
ちなみに手洗い時の水温は40度が限度になっているので、熱湯で洗わないようにしましょう!
お風呂やシャワーを浴びるぐらいの水温で手洗いして、その後に日陰で吊り干ししましょう。
③防寒ドーム
テント内にも空気の流れがあって、寝袋に入らない顔の周りに風が通るから寒くなります。
それだったら、物理的に風をシャットアウトしてしまえばいいんですよね。
そんなアイデアから生まれたのが防寒ドームです。
防寒ドームなら折りたたんで持ち歩くことができるし、自宅でも使用できます。
ただし、外気温とドーム内の気温差が大きすぎるとドームの内側で結露が起こってしまうことがあります。
使用中、使用後の手入れには、しっかりとしておく必要がありそうです。
CLEAN HOUSE 遮光100% スリーピングドーム
出典:楽天
物理的に風をシャットアウトするアイテム・・・それはスリーピングドーム。
このCLEAN HOUSEのスリーピングドームは、ねじって折りたたんでの収納が可能なのが特徴です。
持っている枕をスリーピングドームの中に入れ、頭を入れて目を瞑る。
それだけで、静かで暖かいおやすみ空間が出来上がっちゃいます。
顔まわりの程よい閉塞感があり、光だけでなく冷たい空気もシャットアウトしてくれます。
しかし、あくまでも自宅用であることを忘れずに。
- 使用時:縦50×横70×高さ43cm
- 収納時:直径19×7cm 260g
④防寒帽子
寒い国って、ふかふかの毛皮の帽子を被っているイメージがありませんか?
あの帽子は防寒の意味もあるんですけど、実は別の恐ろしい事にならない為の対策の意味もあるんです。
頭には体を保温する為の必要な脂肪がないので、凄く冷えやすいんです。
頭が冷え切ってしまうと、最悪の場合脳に障害が残ってしまうこともありえます。
なので頭部の防寒は、実はとっても大切なこと。
昔のコントでよく見る「寝たら死ぬぞ!」って冗談ではないんです。
他の防寒アイテムを組み合わせてもまだ寒い時は、帽子を被ったまま寝てみてもいいかもしれません。
yuda21 マスクつき防寒帽子
出典:楽天
このワークキャップは、便利なマスクつきの防寒帽子です。
耳当てつきで、素材はコットン、ポリエステル製。
サイズ調整可能なフリーサイズで、約56〜60cm、ツバの長さは7cm。
帽子の深さは11cmです。
マスクは取り外しが可能なのですが、帽子のツバが取り外せない分眠る時身動きが取りにくく感じてしまうかも・・・。
ですがこれ1つで、おしゃれに気を使いつつ日中〜夜間まで頭まわりの防寒までクリアになるのは嬉しいですよね。
それでも顔が寒いんです・・・
様々なアイテムを駆使して、これだけ対策を練っても寒い場所・・・それは顔です。
ストーブを消した夜間から朝にかけてのテント内の気温は、ほとんど外気温と変わらなくなってしまいます。
キャンプ場がある場所の天候や標高などによっても左右されますが、冬では氷点下まで下がってしまうこともよくあることなんです。
どれだけ就寝前に室内空間を暖めても、ストーブを消火した後のテント内は、野外に設営しているのでどうしても冷え切ってしまいます。
どれだけ断熱して寝袋の中を温めて、フードや帽子を被っても、そこからはみ出だしたり剥き出しになって隠すことができない顔は、冷え切った空気にさらされて冷えてしまいます。
だからといって顔まですっぽり寝袋に埋もれては、息苦しかったり、窒息してしまいます。
そこでおすすめなのが、防寒用のフェイスマスク。
感染症対策でマスク必須の現代では、マスクにも防寒性能を持たせた製品が増えてきています。
また、ランニングなどの運動時に装着するフェイスカバーなどで、無理なく顔を隠すのも有効です。
夏場の運動時に使うマスクであれば、寝ている最中の息苦しさだけでなく蒸れも防いでくれるものもあります。
口元をゆったりと覆うことで外気に触れる地肌を隠してくれるだけでなく、運動ができるものなら眠っている時も息苦しさを感じにくいでしょう。
耳に引っ掛ける紐のないネックウォーマータイプなら、寝ている最中に耳元に負担をかけず、痛みも出にくいのでおすすめです。
冬キャンプにおすすめフェイスマスク・フェイスカバー
秋冬用フェイスカバー
出典:楽天
多機能フェイスカバーの素材は、保温性と優れたストレッチ性を持つポリエステルとポリウレタン。
薄手で肌触りが柔らかく、通気性も快適なので、キャンプ中長時間の着用も楽にできます。
大きめサイズで耳まですっぽり隠せるし、紐がないので就寝中耳元に負担をかけることがありません。
ピーディーピー (PDP) ヤケーヌ 【ワイドタイプ 】息苦しくない UVカットマスク
出典:楽天
PDPの息苦しくない UVカットマスクの素材は、ポリエステルスムース(ポリエステル87%+キュプラ13%)。
吸汗速乾、UVカット機能付き。サイズは男女兼用のフリーサイズです。
テニスやゴルフ、ウォーキングなどのスポーツ中にお肌を焼きたくない人のため開発されたアイテムで、UVカット効果の高いアクティブ用マスクです。
背面でマジックテープで留めるタイプになっていて、耳にかける紐も幅が広めで伸縮性もあります。
耳に負担をかけないだけでなく、開口部をもうけた2部式の構造で息苦しさもありません。
息苦しくなく耳に負担をかけず、顔の大部分を気持ち良く覆えるため、ネックウォーマーやバラクラバと組み合わせれば肌を痛めることもなく保温効果を高めることができるのではないでしょうか。
HAFOS ネックウォーマー
出典:楽天
HAFOSのネックウォーマーの素材は、ちくちく感の少ない肌触りの優しいナイロン製。
人間工学に基づき所定の位置に留まるように設計されているので、ふんわりと首周りを暖かく包み込んでくれます。
この防寒ネックウォーマーはフェイスカバーとしても使用可能で、呼吸時に鼻や口元に密着しにくい構造となっています。
通気性のよい空気穴もあり、日中から運動時や就寝時まで装着したままでも息苦しくなく気持ち良く使うことができます。
シンプルな無地のデザインで男女問わず使うことができるでしょう。
サイズは首周りが44cm、高さは40cmあります。平置きで計測しているので誤差が生じることがあります。
まとめ
冬キャンプでの就寝時を暖かく過ごすコツって、キャンパーさんなら誰でも悩ましい問題だと思います。
寝る直前まではテントの中をストーブで暖めても、一酸化炭素中毒や事故の危険性を考えると就寝時には消さなければなりません。
断熱性の高いシートやコットを活用したり、キャンプギアを冬用に替えたり。
さらには湯たんぽやホッカイロなどのアイテム使ったり、インナーシュラフを入れて2枚重ねしたり、マミー型などの冷気が入り込まない寝袋にしたり。
電気毛布もおすすめです。最近はポータブル電源ではなく、モバイルバッテリーで動作するもの増えてきました。
このように冬キャンプを楽しむキャンパーさんは、様々な工夫を凝らして寒さ対策を行うと思いますが、それでも寒い場所が体にはあります。
そう、それは頭、そして顔なんです。
防寒用のフードやネックウォーマー、目出し帽などを駆使すれば首周りや頭部は温めることができます。
他にも沢山の便利な防寒アイテムが登場しています。
頭までしっかり暖めてくれる寝袋の定番といえばやはりマミー型の寝袋。
体にフィットして密着し、寝袋内部の空気までしっかりと暖めてくれるので、暖房アイテムや断熱性の高いマットやコットなどと組み合わせれば相当暖かく過ごせると思います。
とはいえ、肩や頭まで覆うマミー型の寝袋を使っても顔ははみ出てしまうので、いっそ顔に布でもかけてしまえと思ってしまいそうになりますが、それだと窒息して死んでしまいます。
そんなとき便利なのが、就寝時に使える防寒マスクなんです。
顔面や頭部の冷えは翌日のパフォーマンスにも影響を及ぼしちゃうし、頭痛や睡眠不足などの体調不良にも繋がってしまいます。
顔面までしっかり暖めて、冬のキャンプの夜もぐっすりできればいいですよね。
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