数年前のキャンプの時、炭を熾そうとキャプテンスタッグの 炭焼き名人FD火起こし器を準備していると、友人がSOTO(ソト)のスライドガストーチをおもむろにポケットから取り出しました。
それは、先端部分を引っ張ると、スルっと先の部分が伸びて、全体で20cm位の長さになったんです。
カチッとスイッチを押すと、ゴォーと炎を勢いよく吐き出しました。
火か点くことを確認すると、キャプテンスタッグの『炭焼き名人FD火起こし器』の着火口の穴にすっと入れて、
カチッ!ゴォー!!
と、あっという間に中の着火剤に火をつけたんです・・・。
その時、火を点けた彼の顔は、もちろんドヤ顔でした。
そのときに思ったんです、僕も欲しいって。
そして教えてもらうと、それはSOTOのスライドガストーチというライター。
もちろん、すぐにネットで検索して購入しようとしました。
でも、同じようなデザインをした色違いのもの、または新富士バーナーとSOTOとは違うメーカー名が書かれているものがあったんです。
SOTOと新富士バーナーの違いは何?同じように見えるけど違うものなのか・・・これは分かりませんよね。
そこで今回は、SOTOと新富士バーナーの違いと、スライドガストーチのレビューを併せてしたいと思います。
目次
SOTOと新富士バーナーの違いとSOTOとShinfuji Burnerのスライドガストーチを比較しつつレビュー!
SOTOと新富士バーナーの違い
スライドガストーチを検索すると、SOTOと新富士バーナーと全く違うメーカー名が書かれた商品が多数出てきます。
販売されている値段は多少差がありますが、ほぼ同じくらい。
それよりカラーの違いによって、大きく値段にばらつきがあるようでした。
多分、限定カラーや、他のメーカーとコラボしたような別注カラーのスライドガストーチが値段が高くなっていて、そのほとんどがSOTOの物のようでした。
でも、ここまで機能や外見が似ていると全く別メーカーのようにも思えません。
新富士バーナー
出典:楽天
新富士バーナー株式会社という会社は、バーナーなどの商品を代表とした炎の総合メーカーです。
このメーカー名が書かれたスライドガスバーナーは「Shinfuji Burner」とシンプルにメーカー名が書かれています。
実はこの「Shinfuji Burner」は、新富士バーナー株式会社のブランドなんです。
「Shinfuji Burner」というブランド名で、炎に関連している道具を販売しています。
このShinfuji Burner確かに新富士バーナー株式会社のブランドです。
しかしShinfuji Burnerと名前が付くブランドが2つあるんです。文字にするとShinfuji Burnerで同じなんですが、ロゴを見ると違いがわかります。
出典:新富士バーナー株式会社
上記のロゴは、それぞれ得意としている分野が違い、オレンジの背景に白い文字Shinfuji Burner(工具)の方が工具やホビーで使う炎関連の道具を取り扱っています。
よく見かける黒い本体でシルバーのシールにシンプルにShinfuji Burnerと書かれているスライドガストーチ(上記の写真)を取り扱っています。
僕も、このシンプルさに惹かれてShinfuji Burnerのスライドガストーチを購入しました。
ロゴで深緑の背景にオレンジ色の文字になっているShinfuji Burner(草焼バーナー)は、草焼バーナーなどを取り扱っていて多くの方にプロ向けの炎を使っていただこうとしているブランドです。
出典:楽天
ブランドロゴと同じ配色で、スライドガストーチにも深緑の背景にオレンジ色の文字でロゴが書かれてる物が、Shinfuji Burner(草焼バーナー)で取り扱っています。
色違いは多分存在してなくて(2022.4.8)、この1色だけがShinfuji Burner(草焼バーナー)で取り扱うスライドガストーチです。
バーナーではなくライターの炎がでるスライドガスマッチも販売していて、Shinfuji Burner(草焼バーナー)の物は本体が黄色でオレンジ色の背景に深緑の文字が書かれています。
Shinfuji Burner(草焼バーナー)ではスライドガストーチは1種類だけ、黄色の本体のものはスライドガスマッチとなるようです。
Shinfuji Burner(工具)のスライドガストーチでは、本体がブラックの物と黄色の物の2種類を販売しています。
Shinfuji Burner(工具)とShinfuji Burner(草焼バーナー)を見分けるのは、ロゴの背景と文字の色が違うのでそこで判断することができます。
しかしAmazonではShinfuji Burner(草焼バーナー)ではスライドガストーチのページに、Shinfuji Burner(草焼バーナー)の黄色の本体のスライドガストーチが色違いとして販売されています。
もとは、新富士バーナー株式会社と同じなので、あまりしっかりと線引をしていないのかも知れません。
SOTO(ソト)
出典:楽天
新富士バーナー株式会社がアウトドアブランドとして展開しているのがSOTO(ソト)です。
なのでSOTOもShinfuji Burner(工具)もShinfuji Burner(草焼バーナー)も同じ会社が運営しているブランドということになります。
SOTOのブランド名で販売されているスライドガストーチは、公式サイトを見る限り黒い本体に黄色背景の物だけに見えましたが、ゆるキャン△とコラボしている商品があったりAmazon限定があったりするので現在はどのくらい種類があるのかは不明です。
過去にはナチュラム別注色などもあったので、復活して欲しいところです。
SOTOとShinfuji Burnerのスライドガストーチの性能の違い
出典:楽天
SOTOもShinfuji Burnerでは、それぞれスライドガストーチが販売されています。
しかもShinfuji Burnerは、工具と草焼バーナーと2つのブランドがあるので、もしかしたら違いがあるのかも知れません。
そこで少し性能を比較してみたいと思います。
SOTOのスライドガストーチはST-480Cという型番で、サイズは幅38×奥行18×高さ115~185mmとなっています。
Shinfuji Burner(工具)では型番がRZ-520Cでサイズが幅38×奥行18×高さ115~185mm、Shinfuji Burner(草焼バーナー)は型番KB-411Cでこれも全く同じ幅38×奥行18×高さ115~185mmとなっていました。
サイズ的には、ノズルを収納していても伸ばしていても同じでした。
その他、重量も52gで3つとも同じ、火口径の直径も14mmで全部同じです。
3つとも炎温度が1,300度で同じ、炎のサイズも直径3×15mmで全て同じでした。
ブランドが違って型番やカラー、またはロゴのデザインは違いますが、スライドガストーチの性能自体は全く同じだと思われます。
ちなみにノズルの先にキャップが付いているものが、今の現行のスライドガストーチで、キャップが付いていないものは既に廃盤になっている商品のようです。
なので僕の持っているスライドガストーチは、ちょっと古いということになっちゃいます。
スライドガストーチ スペック
- サイズ:幅38×奥行18×高さ115~185mm
- 重量:52g
- 火口径直径:14mm
- 炎温度:1,300度
- 炎サイズ:直径3×15mm
SOTOとShinfuji Burnerのスライドガストーチを購入したのでレビュー
スライドガストーチの購入のきっかけ
禁煙して15年ぐらい経つ僕は、普段ライターを持ち歩くようなことはありません。
以前はキャンプの時には、100均で買ったチャッカマンもどきを持っていくことが多かったんです。
もちろんそれで十分事足りると思っていたんですが、100均て買ったチャッカマンもどきのライターは、数回使用すると火が付かなくなっちゃうんです。
予備でもう一本買ってあったけどそっちもすぐ火がつかなくなってしまいました。
とその時つくづく思ったんです。
これは、ちゃんとした物を買わないと、と思いすぐにAmazonで検索しました。
購入したのは2016年なのでかなり前の事になりますが、その時はナチュラム限定カラーで本体がホワイトのモノなど、今よりも種類が豊富だったような気がします。
そして、当時はSOTOとShinfuji Burnerの違いは知らなかったし、新富士バーナー株式会社がShinfuji Burnerとして販売しているものだと思っていました。
まさか新富士バーナー株式会社のブランドでShinfuji Burnerがあるとは知ることも無かったんです。
ちなみにShinfuji Burner(草焼バーナー)は、以前は Do-Ga(ドゥーガ)というブランド名だったようです。
そしてロゴのシンプルなデザインに惹かれて買ったのが、僕の第1号となるShinfuji Burnerのスライドガストーチです。
今思えばこのShinfuji Burnerは工具のブランドの方でした。
スライドガストーチの特徴
当初購入したのはShinfuji Burnerのスライドガストーチ。
SOTOのスライドガストーチも同じですが、特徴があります。
①強力防風バーナー
スライドガストーチの炎は、温度が1300度の強力防風バーナー。バーナーということで、強風時にも使えます。
ライターやマッチのように、風に弱くはなく、むしろ強いというのが特徴の1つです。
バーナーの力強く吹き出るゴーっと言う音が、何より頼もしくてカッコいいんです。
②ノズルが伸縮可能
ノズルが伸びるので安全だし、普通のライターだと届きづらいようなところでも大丈夫なんです。
炭を熾す火起こし器もそうですが、バーベキューや焚き火など、手が届きにくいところへの着火が簡単になります。
また、火に慣れていないと点火作業って、急に火がつくから怖い時もありますよね。
そんな時、ノズルを伸ばして点火できるのが良いんです。
特にガスランタンやガソリンランタンの着火時にグローブを外さずに、下から差し込んで着火できるようです。
しかしこれは、シーズンズランタンや200Aにはじめからある穴には入らなかったのでグローブを少し持ち上げたりする必要があります。
ガスランタンやガソリンランタンのグローブを持ち上げるのには、てっぺんのナットを外してベンチレーターも取り外す必要があります。
ここまでやってしまうと、グローブを外すか外さないかだけなので、あまり違いはないと思います。
それでも、スライドして伸びる火口は着火の時に便利です。
ガスランタンだと、グローブを外しても、マントルに着火する時にはガス栓を開けているので、漏れ出しているガスに引火して炎がボワッって上がります。
あれって女性や子供の前では言えませんが、ちょっと怖くてビビッているんです。
でもスライドガストーチを買ってから、ビビり具合が減りました。
また、焚き火などする時に着火材への点火なども、ノズルが長いほうが便利です。
着火材に火が点くとすぐに勢いよく火が上がる場合もあります。
そんな時に、ノズルが短いのよりは長いほうが安心して使うことが出来ると思います。
さらにノズルが伸縮できるので持ち運ぶ時には縮めてコンパクトになるし、現行モデルではキャップが付いているので安心です。
③カセットガスから充填可能
出典:楽天
スライドガストーチのガスが無くなれば、カセットボンベで充填することができます。
充填できるということは、何回でも使え100均のライターみたいに買い替えなくても良いので経済的ですよね。
ガスの充填をしてみた
はじめに買ったShinfuji Burnerのガスが無くなったので、コンビニで買った共用ガスボンベで充填してみました。
充填の仕方は簡単で、スライドガストーチの下にガスの充填口があるので、そこにガスボンベの先端を差し込みます。
あとは、ガスが漏れないように、少し力を入れて押さえてあげるだけです。
コンビニで買った共用ガスボンベを充填したら、火が点きづらくなったような気がします。
少し、ゴォーって音が小さくなったような、なってないような・・・。
何回か使って確認しましたが、やっぱり火の勢いが減っています。これは僕だけじゃなく友人も、またはレビューにも口コミがありました。
これは、失敗だったかもしません。
他の種類のガスボンベにした方が良かったのかもと思うのですが、今さらやり直しできないので、しばらくこれで使ってみます。
新富士バーナーのパワーガス
Shinfuji Burnerのスライドガストーチで何回かガス切れをし、何度も共用ガスボンベで充填を繰り返しました。
やっぱりコンビニで買った共用ガスボンベで充填したスライドガストーチは、火の勢いが落ちてしまいました。
僕の気のせいかなと思うこともありましたが、やっぱり購入当初の炎の勢いとあからさまに違うんです。
調べてみると、レビューや口コミの中にもチラホラ同じような事を言っている人もいます。
共用ガスボンベではなく、普通のカセットコンロ用のガスボンベでも良いみたいなんですが、それでも普通のカセットガスだと同じように火力が低下してしまうようです。
そこで、新富士バーナーで出しているパワーガスが、新富士バーナーのスライドトーチに対応していますし、液化プロパンが入っているので強力な火力を得られそうなんです。
次はこれを買ってやってみようと思っていたのですが、ちょっと買うのが勿体なくなってしまって、家にあった他社のパワーガスを充填してみました。
すると、当初のパワーが復活。
今では元通り、力強く使えています・・・。
と言いたかったのですが、スライドガストーチの点火部分が壊れてしまったようで、火がつかなくなってしまいました。
2代目SOTO スライドガストーチ
先代のShinfuji Burnerのスライドガストーチは、子供が炭をトーチの先端でツンツンしてしまったようで、壊れてしまいました。
スライドガストーチにはロック機能があるので、点火して遊ぶようなことはなかったです。
そこで次はSOTOのスライドガストーチを購入しました。
多分1つ前のモデルでST-480のモノトーンモデルという商品。現在は販売されていないようですが、モノトーンのロゴがカッコよくてこれに決めました。
1代目のShinfuji Burnerのスライドガストーチとは、正直違いはありません。
カラーが違うだけで、性能は同じなんです。
ただやっぱり、新しいと炎の勢いがあるような気がします。
スライドガストーチには、SOTOとShinfuji Burnerがありますが、どれも新富士バーナー株式会社のブランドなので違いはないようです。
購入は、気に入った色やロゴ、または値段で決めていいと思います。
スライドガストーチのメリット・デメリット
メリット
- ノズルが伸びるので安全でやりづらかった所にも届く。
- セーフティーロックももちろんついていて安全。
- 1300度のバーナーなので強風にも強い。
- ガスが無くなったら、市販のガスボンベから充填が可能なのでとっても経済的。
デメリット
- 普通のガスを充填すると、着火しづらかったり火力が弱くなった気がする
まとめ
スライドガストーチにはSOTOとShinfuji Burnerがあって、なにか違いはあるのか迷いますよね。
調べてみると、Shinfuji Burnerには2種類のブランドがあり、どちらもスライドガストーチを販売していました。
SOTOとShinfuji Burnerで併せて3つのブランドが、スライドガストーチを販売していることになります。
しかしどれも新富士バーナー株式会社が運営しているブランドで、スライドガストーチの性能には違いがありませんでした。
SOTOでもShinfuji Burnerでも、スライドガスバーナーのメリットは、手が入りにくい場所での点火作業や着火剤やランタンに火を点けることが簡単にできるようになることです。
他にも、花火への着火もスライドガストーチの火口が伸びるので、火が付いた瞬間の火花にビビることが少なくなります。
火が点きづらい物(燻製のスモークウッドや炭など)にも、1点に集中して強力な火を当てることが出来るので時間の短縮に役立ちます。
そしてキャンプ場など、風が吹く場所で使うのに頼もしい力強いバーナーだと思います。
普段、普通のライターやチャッカマンを使用している方は、是非試してみてください。
関連記事
ソト(SOTO)の2018年秋冬限定企画スライドガストーチのレザーケースが欲しい!~キャンプの必需品!オシャレにして愛着を持とう!~
SOTO(ソト)から2019年新商品が登場!バーナーに強いメーカーが今年発売するのはこれ!~気になるのはマイクロトーチとトーストサンドパン~
SOTOの2020年新商品が使いやすそう!ステンレス製のゴーラオーブンでキャンプ料理が捗る!!〜その他気になる新商品も紹介〜
ネイバーフットのコラボアイテムが欲しい!秋冬キャンプには欠かせないトヨトミのストーブやグリップスワニーなどのアイテムがオシャレになって登場!
SOTOのHORUS SOLO T/Cは天井が開くテント!大人の秘密基地として絶対楽しめるワンポールシェルターの魅力に迫る!デメリットも考えてみた!!
最新記事 by あっちゃん (全て見る)
- ソロキャンプに薪ストーブがおすすめ!秋冬キャンプで大活躍する軽量コンパクトな薪ストーブの選び方のポイントやメリット・デメリットを考える - 2025年1月13日
- 冬キャンプは火力の強いストーブで乗り切ろう!快適な秋冬キャンプを支えるストーブの種類と選び方!! - 2025年1月6日
- 冬キャンプの防寒対策に使い捨てカイロがおすすめ!カイロでの寒さ対策について改めて考えてみる! - 2024年12月30日