今までは、よく家族でキャンプに行っていましたが、ここのところ子供の習い事や部活など、予定が合わずソロでキャンプに行く事が増えてきました。
基本的にファミキャン用にキャンプギアを買い揃えてきた僕は、ソロでキャンプに行っても荷物が多いんです。
しかも、どれも大きい。
ソロ用のキャンプギアも買いたい衝動はあるのですが、これがなかなか難しいんです。
世間は依然ソロキャンプの人気が高く、それに合ったギアも新しく販売されています。
そこで、何とか僕が購入できたソロキャンプ用のギアと言えば、4w1hのホットサンドソロ。
ソロキャンプでの朝食は、やっぱりホットサンドがお手軽で良いと思います。
ホットサンドメーカーは色々と持っていますが、どれも食パン2枚を使うタイプなので量が多いんです。
4w1hのホットサンドソロなら、食パン1枚でホットサンドが作れるから丁度良い感じです。
楽しいソロキャンプ用のギアを手に入れたので、気分はルンルンです。
今回は、4w1hのホットサンドソロをレビューします。
そこで見えた、メリットとデメリットも紹介したいと思います。
目次
4w1hのホットサンドソロをレビュー
4w1hのホットサンドソロとは?
4w1hは、「燕三条キッチン研究所」が2017年に立ち上げたクリエイターとメーカーのコラボによるブランドです。
燕三条の金属メーカーやプロダクトデザイナー、グラフィックデザイナーの方が集まり、新しい商品を生み出しているんです。
会社情報を見てみると、杉山金属株式会社が販売業者になっています。
杉山金属と言えば、ホットサンドメーカーやフライパン、お鍋など、家庭用の調理器具を検索すると名前が挙がるメーカーですよね。
その確かな経験がある杉山金属と、クリエイターさん達のコラボなら、見た目や機能性は高いハズです。
確かに、ホットサンドソロを初めて見た時には、そのデザインにも惹かれました。
そして4w1hのブランドネームは、Why(そもそも)When(いつ)Who(だれが)What(なにを)How(どのように)というキーワードから作られたコンセントです。
このキーワードから、キッチンツールを再編集して、本当に使いやすい新しい道具を生み出すというのが名前に込められているようです。
ホットサンドソロは、このキーワードに当てはめると、When(朝は少食)Who(だからトースト1枚がちょうどいい)What(野菜やタンパク質もぷらすしたい。例えばホットサンドのように)Why(ホットサンドメーカーは食パン2枚使い。それって量、多くない?)となるようです。
この事からHow(朝食には、食パン1枚使いのホットサンドがちょうどいい)という結論になって生み出されたものなんです。
サイズ
4w1hのホットサンドソロは、1枚の食パンを半分に折ってホットサンドを焼く事ができます。
その為、サイズがコンパクト。
コンパクトと言っても、それは本体部分だけで、柄の長さは通常のホットサンドメーカーと変わりがないので、使いやすさはそのままです。
サイズは、約140×275×40(h)mm。
柄の長さは約19.5cmとなっています。
他のメーカーのホットサンドメーカーと並べてみると、食パンを挟む本体の大きさが約半分になっている以外は、あまり違いがないようです。
なので、火を使った調理中の使いやすさは同じだと思います。
表裏で色が違う
4w1hのホットサンドソロの本体は、表裏で色が違います。
このようなツートンカラーの配色は、他のメーカーのホットサンドメーカーでは、あまり見かけないですよね。
これは、他の調理などしながらホットサンドを焼いている時に、どちらの面を焼いていたか忘れてしまわないように配慮されたものなんです。
ただ、ひっくり返した時に色が違ってカッコいいという事ではないんです。
波形に圧着
ホットサンドソロで焼いたホットサンドは、フチが波形に圧着されます。
本体の内側を覗いてみると、フチに沿って波を打っているのが分かります。
これは柄に付いている前面だけで、左右の部分は波形になっていません。
そして、そして内側はフチに沿って約1.5cmの浅い凹みがあり、その奥がより深くなっていて、「4w1h」の焼印が入るように凹凸があります。
この作りは、中に挟んだ食パンのフチが約1.5cm潰されて、圧着されるようになっているんです。
ただそれは食パンのサイズにより、食パンが小さければ圧着部分が狭くなります。
この圧着部分、他のホットサンドメーカーよりも大きくちゃんとしているように思えます。
これなら食べている時に中身が飛び出すこともなく、安心して食べる事ができますよね。
ただ注意が必要で、このフチの事を理解した上で、中に入れる食材は中心部の深い場所に寄せて挟まないと、いくら圧着しても飛び出してきてしまうんです。
後ほど実際に焼いて、その事にも触れようと思います。
上下が分割できない
ホットサンドソロは、本体の上下を分割する事ができません。
その為、出来上がったホットサンドを取り出す時や、使い終わってから洗う時など、少し不便さがあります。
これは、バウルーのホットサンドメーカーも同じで、熱々のホットサンドを取り出したい時など面倒なんです。
他のメーカーのホットサンドメーカーは、分割できるのが多いので、ちょっと残念な点です。
メリット
上記のように、4w1hのホットサンドソロの特徴を挙げてきましたが、そこで分かるメリットとデメリットを挙げたいと思います。
まずメリットは、
- 食パン1枚で作れるから量がちょうどいい
- フチが広く圧着されるので中身が飛び出しにくい
- 波形のフチがかわいい
- ツートンカラーでどちらを焼いていたか忘れてしまうのを防止できる
- デザインがオシャレ
と、ホットサンドソロの特徴が、ほとんどそのままメリットになっていると思います。
デメリットは、
- 上下が分割できない
- 食材の適量が把握しにくい(慣れるまで)
- 本体のサイズがコンパクトなので、バーナーを選ぶ(ゴトクとサイズが合わない)
などが挙げられます。
そのなかで、本体のサイズがコンパクトなのでバーナーを選ぶというのは、使用するバーナーのゴトクの形状によっては、本体が載らない事が考えられるからです。
キャンプでは家庭用のコンロとは違い、3点で支えるものや、その間隔が広いものなど色々とあります。
小さい本体は、ゴトクで支える事が出来ない可能性があります。
これは僕の持っているいくつかのバーナーで試してみたいと思います。
バーナーに載る?
4w1hのホットサンドソロは、本体部分が他のホットサンドメーカーの約半分の大きさですが、柄の長さは特に短くなっていません。
テーブルなどの平面に置いた時には、柄の方に傾いてしまいます。
そしてそのまま本体をバーナーなどのゴトクの上に載せると、やはり傾いてしまいます。
傾きを防ぐ為には、柄の部分も支える必要があります。
そして何より、本体がコンパクトなのでゴトクの上に載らないという問題もあります。
キャンプに持って行くシングルバーナーなら、ゴトクの大きさが小さいので、ホットサンドソロが載るかも知れません。
しかし、家庭用のカセットコンロなど、ゴトクが大きいと、ゴトクのフレームにある隙間が広く空いている為、置く事自体出来ない可能性があります。
まずは、家庭用のカセットコンロで試して見たいと思います。
家にあったのはイワタニのカセットコンロで、4点です支えるタイプのゴトクが付いた物です。
対角線上にあるゴトクの中心部の隙間は約11cmあります。
普通にホットサンドソロを置くと、ゴトクにも触れずバーナーの上に載っちゃいます。
これでは使えないので、ホットサンドソロの本体を対角線にあるゴトクに載るように置くと、ゴトクは、フチ部分を支えるようになります。
柄の部分もゴトクの上に載り安定するのですが、バーナー部分と本体が近過ぎるような気がします。
そうなると、火加減の調整が難しいですよね。
そしてゴトクに載っている柄のプラスティック部分が、溶けてしまわないか不安になります。
対策としては、焼き網があればその上に載せれば安定すると思います。
僕が持っているシングルバーナーは、3点で支えるゴトクで、その間隔も狭いのですが、ホットサンドソロの本体を3点で支える事は出来ませんでした。
ホットサンドソロの大きさだけではなく、中心部が出っ張っている形状も、ゴトクに載せ難いんです。
3点をゴトクに支えられるようにするには、ホットサンドソロの柄の部分を使う必要があります。
しかし、そもそも2点で支えるられている本体も不安定だし、柄の部分も確実に支えられないので、いつ滑り落ちてしまうか分かりません。
対策として焼き網を載せても、バーナーが小さく高さがあると、焼き網もバランスを崩し支えられないので、同じくホットサンドソロを置いてもなかなか安定させる事が出来ません。
キャンプ用のシングルバーナーでは、ちょっと使い難そうです。
ゴトクの形が棒を渡すような形状のバーナーなら、安定度は増します。
例えば、イワタニのカセットフーマーベラスやプリムスのオンジャ。
この2つのゴトクは、今まで見てきたゴトクとは形状が違っていて、上に置いた調理器具が安定しやすいようになっています。
しかし、そのままポンと置いても大丈夫という事ではないんです。
ホットサンドソロは、柄の方に傾いてしまいます。
その為、柄をバーナーの何処かで支える必要があります。
カセットフーマーベラスでは、ちょうど手前のゴトクの上に柄の金属の部分が載り、本体は少し斜めになっていますが、安定して使う事ができました。
プリムスのオンジャでも、手前にあるゴトクの上に柄の付け根の金属部分が載り安定しました。
このように、いくつかのバーナーでは安定せず、いくつかのバーナーでは安定するので、使えるバーナーを選ぶ必要があります。
弱火で焼く
4w1hのホットサンドソロには、6枚切りの食パンでも8枚切りの食パンでも焼く事ができます。
今回は、6枚切りの食パンで弱火で焼いてみたいと思います。
食材は、ハムとチーズとアボカド。
これを食パンの半分に載せて、包むように折りたたみます。
具材の量が多いのか、食パンのミミが少しはみ出してしまいました。
ひとまず、時間が分からないので片面3分ずつ焼いてみました。
3分経過したところで焼き色を見てみると、かなり薄い茶色。
まだまだ焼けていませんでした。
次に2分伸ばして、片面5分焼いてみると、ちょうどいい感じの焼き色になっていました。
しかし、焼いている途中から、中身が漏れ出してしまったんです。
よく考えたら、本体の深い溝に合わせて食材を載せていなかったんです。
食パンの半分に広がるように食材を置いてしまったので、熱出せられて漏れ出してきてしまったんだと思います。
具材を載せる時には、適量を中心部に集めた方が良さそです。
弱火で焼いた結果は、約5分でちょうど良い焼き加減になりました。
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中火で焼く
次に、中火で3分焼いてみます。
今度は日を改めて、中に入れる食材も変えてみました。
今回はデザート感覚で、マシュマロとチョコレート。
食パンの真ん中に寄せて載せてみます。
オンジャでは、火力調整のダイヤルがありません。
その為、火の調整は感覚的になってしまうのですが、前回の火力よりも強くしました。
しかし、結果は焼き過ぎてしまいました。
裏返したあと、2分ぐらい経ったら焦げ臭くなってきましたが、そのまま3分経過するまで火を止めずにいたら、案の定焦げ気味です。
反対側は、まだ焦げ具合が薄いですが、これではちょっと厳しいそうです。
圧着されているハズのフチからはチョコレートが少し漏れていました。
食べてみると、中のマシュマロは溶けて透明の水飴のようになっていて、チョコレートは焼けて少しボロボロになっていました。
これはちょっと失敗です。
次に、一旦ホットサンドソロの温度を冷まして、中火で2分焼いてみました。
中身は同じくマシュマロとチョコレート。
さっきの失敗があるので不安でしたが、火力は同じくらいにして時間だけ短くしました。
すると、めちゃくちゃ美味しそうなキツネ色に焼き上がりました。
反対側はちょっと焼き色が濃い感じですが、これなら全く問題ない程度です。
さっきは、チョコレートが漏れ出してしまっていましたが、今回は大丈夫そうです。
食べてみると、今度はマシュマロが何とか形を残していました。
チョコレートも柔らかく溶けていて、美味しいかったです。
今回の結果から、弱火なら約5分、中火なら約2分がちょうど良さそうです。
しかし、バーナーによって火力に差があると思うので、途中途中に焼き色を確認しながら焼くのが、1番失敗しないと思います。
キャンプで使ってみた
ソロキャンプの朝ごはんに、ホットサンドソロでホットサンドを焼きました。
今回の中身は、ハムとチーズだけ。
シンプルに焼いてみました。
火力は中火でしたが、失敗は許されないので、途中途中開けて焼き加減を確認しながら焼きました。
やはり目で確認しながらが、良いのかも知れません。
ちょうど良い焼き色になったところで火を止める事ができますもんね。
結局、焼き色を見ながらだったので、時間は測りませんでしたが、感覚的には早く焼き上がったと思います。
今回は、中身がシンプルで少なかったので、吹き出る事もなく、ほぼ綺麗なまま使い終わりました。
これなら、そのまま家に持って帰って、サッと洗うだけで良いと思います。
4w1hホットサンドソロ スペック
サイズ | 約140×275×高さ40mm |
材質・本体 | アルミニウム合金(表面フッ素樹脂加工) |
材質・ハンドル | フェノール樹脂 |
重量 | 約405g |
原産国 | 日本 |
その他 | IH非対応 |
まとめ
4w1hのホットサンドソロをレビューしました。
コンパクトで食パン1枚という少量のホットサンドを焼く事ができる、ソロに適したホットサンドメーカーです。
デメリットも多少ありますが、ソロで使うことを考えたら、今のところ他に選択肢がないと思います。
これから他社がソロ用のホットサンドメーカーを発売するかも知れませんが、それまでは唯一無二の存在です。
ソロでは少量で良いと思っている方は、買って損はないと思います。
見た目も、使い勝手もなかなか良い、4w1hのホットサンドソロはおすすめです。