実は僕、数ヶ月前にコールマンのガソリンランタン200Aを買っていたんです。
キャンプをはじめた頃は、ガソリンランタンは危ないし面倒くさいと思ってました。
ランタンに限らず、ホワイトガソリンを使うものは圧をかけなきゃいけないから、ポンピングの作業が必要になって、危険だし面倒くさいんです。
友達が持っていた、ツーバーナーやランタンをポンピングする時は、この手間をかける意味がわからなかったんです・・・。
だってキャンプにのんびりしに来ているのに、ワザワザ面倒なことするのってどうなの。。。なんて考えていました。
そしてしばらく月日が経つと、コールマンのランタンには200Aと言う古いランタンがあり、とても人気があること、誕生日月のバースディランタンがある事を知りました。
しかしまだ、その時点ではコールマン200Aの魅力と言うものがわかりませんでした。
だって、古いものより新しいものの方が綺麗だし使い勝手も良いですよね。
目次
オールドコールマン
200Aとヤフオク
コールマンのガソリンランタンの200Aの存在を知りつつ、その歴史や価値、何が人気でどこがチェックポイントなのかなど知る由もなく、ただ漠然としたものでした。
そんな僕の手元に気が付けば、コールマンの200Aがあるじゃないですか。
何でだろう。。。
いつの間にかコールマン200Aに憧れていた僕。
歴史なんてどうでも良い。。。ただカッコいい。
手に入れて、キャンプで使いたい。
そしてブログで紹介したい(笑)
『手に入れたい』『カッコいい』という欲だけで、僕を突き動かされていました。
それからは、ヤフオクで2万円近くの値がつき落札されていく200Aの姿をみて、買いたい欲求と戦っていました。
今回も、買うつもりはなかったのですが、たまたま見つけたコールマン200Aが残り5分で1万円ちょっと破格の値段でオークションにかけられていました。
先に書いたように、僕には200Aの詳しい知識がありません。
ただ、見た目がなるべく綺麗な事。
そして、レストアしてあって点火ができる事。
それさえできれば、今の僕の物欲を満足させてくれるんです。
勢いに負けて入札してしまいましたが、相手が自動入札していた為、最高落札者にはなれませんでした。
。。。悔しい。
残り1分、『もう一回入札してダメだったら辞めよう。。。』
もともと買うつもりはなかった物なので、次でダメだったら素直に諦めるつもりでした。
『あなたが最高入札者です。』と画面に表示される文字。。。
相手の自動入札もなく、最高入札者になってしまった僕。
ここで急に僕を襲う不安感。。。ここまできて、買えちゃったらどうしよう。。。などどいう焦りがでてきちゃったんです。
だって、全く勉強したり調べたりしてないんですよ。
このまま買っちゃって本当に良いの?(何も考えずに入札した僕がいけないんですけどね)
でも、そんな不安感なんて誰にも気付かれずに、時間はあっという間に過ぎて、そのまま落札しちゃったんです。
その時の気持ちは、落札して嬉しいという気持ちより、ちょっと後悔の方が強かったんです。。。
僕の200A
僕が落札した200Aは、製造年月が1962年8月の物。よくよく考えれば、僕が生まれる前からあったとても古いものなんです。
そこでちょっと調べてみました。
コールマン博物館様のページを参考に見比べていきます。
オークションサイトのページによると、僕の購入した200Aは1962年8月製。
タンクの裏にサンシャインの刻印があり、ベンチレーターにブルーポイントが、入っているようです。
そしてグローブは、オリジナルPYREXグローブ。
その他、タンクにあるコールマンのロゴのシール(デカール)も赤色です。
コールマン博物館様のページによりますと1962年の200Aには、バーガンディ色(濃いワイン色)の200Aと、バーガンディから明るい赤色に戻された物があるようです。
下の写真は、バーガンディ色の200Aです。
バーガンディ色の200Aなら、ベンチレーターの高さが高く、明るい赤色に戻されたものは低くなっているようです。
色から判断すると僕の200Aは、バーガンディ色では無いので、今までのバーガンディ色から明るい赤色に戻された200Aだと思います。
確かにベンチレーターはバーガンディ色の200Aの写真と比べたら低くなっています。
(下の写真はバーガンディのベンチレーター)
下の写真は、僕の200Aのベンチレーターです。
バーガンディのベンチレーターより低くなっています。
この低くなったベンチレーターを、後期タイプというようです。
あと、後期タイプはこのベイルを差し込む穴が、横長楕円から縦長楕円に変更されているようです。
よく見ないとわかりませんよね。
タンクの側面裏にサンシャインの刻印があります。
このサンシャインマークの刻印は、月毎に位置が違っていたりするようです。
この後、1965~1970年頃には、サンシャインマークがタンク側面から、タンク底へ変更されて年代と一緒に刻印されているようです。
ベンチレーターにブルーポイントと書かれていたのですが、はじめは何のことやらわかりませんでした。
どうやら、ベンチレーター上部中央(ボールナット接続部)にある、黒っぽいのがそうみたいです。
グローブは、オリジナルPYREXグローブです。
デカールの違い
タンクのロゴのデカールは、赤枠になっています。
よく見ないとわかりませんが、赤枠があります。
赤枠のデカールは2タイプ存在していて、前期ベンチレーターの最終モデルと、後期ベンチレーターの初期モデルのようです。
よく見ると、先ほどの1961年9月頃~1962年3月まで生産されたバーガンディも赤枠のデカールです。
1954年~1960年まで生産された200Aは黄色の枠のデカールです。
このモデルは『イエローデカール』と呼ばれているようです。
そして1961年頃に、黄色枠のデカールにランタンマークが入っているモデルが存在しているようです。
これは、かなりレアのようでめったに手に入らないようです。
時代が新しくなると赤枠のデカールから白枠にかわります。
1965~1970年頃の200Aで白枠内のロゴの下に『PATENTS PENDING』と書かれています。
これが『パテペン』と言われている、200Aを代表する人気モデルのようです。
その後、1970初期~1973年になると『PATENTS PENDING』の文字は消えてしまうようです。
年代別に、超簡単に書くとこんな感じかな。。。
年代 | デカール | 通称 |
1954年~1960年 | 黄色い枠 | イエローデカール |
1962.5~1964年後半 | 赤枠 | 赤デカール? |
1965~1970年頃 | 白枠、『PATENTS PENDING』の文字 | パテペン |
1970初期~1973年 | 白枠、『PATENTS PENDING』の文字が消える | 特になし |
1954年以前も黄色の枠のデカールだったりしますが、こちらはカーラー、フレーム共に黒の塗装がされているので見た目に雰囲気が違います。
今思えば、人気のある『パテペン』にしておけば良かったなと思います。
ここまで見てきて、タンクやベンチレーターの傷が目立ちますよね。
写真で見た時は、そんなに気にならなかったんですけど、やっぱり近くで見ると良くわかります。
でも、この傷やサビが味があって良いらしいんです。
僕の200A、製造年とベンチレーターが合ってないようです。詳しくはこちら。
200Aを点火してみる
せっかく購入したのだから、早く点火してみたくてたまりませんでした。
早速マントルを空焼きして、タンクにガソリンも入れて準備万端です。
コールマンの200Aは点火方法が、今のランタンと違うようです。
調べてみると、タンクとグローブの間のカラーという部分の後ろ側(ちょうど正面のバルブの反対側)に、L字の小さなレバーがあります。
このL字のレバーを回すことでジェネレーター内を掃除してくれるんです。
3~4回回した後にL字のレバーを下に向けます。
上を向いているとジェネレータが閉じている状態になってしまいます。
その後、正面のバルブを開けて燃料が出る音を確かめます。
そして、一旦バルブを閉めて。。。そしてバルブを1/4開きます。
それと同時にマントルに火を近づけると。。。
いや~点かないんですよ。
何度やっても。。。
仕舞にはバルブが硬いから、指先が痛くなっちゃったんです。
でも、その間、バルブの開きを調整したり、L字レバーを何度も回したりしたんです。
でも僕、これがチャンスと思ったんです。
200Aを知るチャンス到来?
いつもなら、ここでクレームでもしたくなっちゃうんですが(笑)
何故か今回は、チャンスと思っちゃったんです。
ここで簡単に点いちゃったら、200Aに詳しくなれない。。。じゃないかなって。
自分で調べて、分解して直したくなっちゃったんです。
いろいろ見てみると、ジェネレーターの根元部分からガソリンが漏れているんです。
調べると、多分ジェネレーターが詰まっていそうです。
ネットを見ながら、ジェネレーターを取り外して確かめてみます。
ジェネレーターを分解してみると、この写真の部分は本来なら針のように細い針金があるはずなんです。
その細い針金が、細い穴を出たり入ったりして煤などを掃除するんです。
それがこの状態だと、穴に入りません。
ちょっと爪で伸ばしてみます。
ん~微妙。。。
少し波打っちゃってます。。。
そこで、ジェネレーターを交換しちゃいました。
知恵袋にも書いてありました、ジェネレーターを交換すれば何とかなるって(笑)
ちょっと高い物でしたが、これで点火するはず。。。
ジェネレーターが届くまで、一回組み立ててあったので、また色々と取り外していきます。
どうですか?このピカピカのジェネレーター。。。
ピカピカなんだから、絶対点火するはず。。。
高かったんだから、絶対点火するはず。。。
もうわかっちゃいましたか?
そうなんです、点火できなかったんです。
マントルに火は点くようになりましたが、安定しないんです。
そのまますぐに消えちゃう。。。
ん~困った。。。
やっぱり、出品者に質問してみるとこにしました。
200A点火のコツ
回答は、ヴィンテージランタンは長い間に独自の癖が付いている事が多いので、燃料バルブの回し方を自分で試して覚えて下さいという物でした。
ネットの情報では、点火時はバルブ左1/4回転回すという表記が多くありますが、全開の手前でやっと燃料の出る個体もあるので一概に信用してはいけないとの事。
あとは、いろんな場面でL字レバーを回しまくった方が良いという事でした。
下記は、教えて頂いた手順です。
★前回に正常消化していない時はジェネレーター内に燃料が充満していて点火に手こずる事があります。
この場合は、一旦燃料タンクの燃料を抜いたあとポンピングしてバルブを開けてジェネレーター内の燃料を飛ばしてから下記の手順をお試し下さい。
1,充分にポンピングする。
2,ランタンのハンドル、ベンチレーター、グローブを取り外す。
(取り外さなくていいですが、外したほうが汚れが少なくてランタンが綺麗に使えます。)
3,L字型レバーを数回回して、下向きにしておく。
4,燃料バルブをゆっくり左にまわして音を聞く
(この場合左1/4回転にこだわらず燃料の音が変わるまで回して下さい。)
シューという空気の音からジュジュジュジュジュという燃料の音に変わったら一旦バルブを閉じる。
5,再度ポンピングと念の為にL字レバーを数回回して下向きにしておく
6,ライターをマントルに近づけて、先ほどのジュジュジュという音がするまで燃料バルブを左に回す。
7,点火したら燃料バルブを左に回すのをやめて再度ポンピングする。
点火して後安定するまではジェネレーター先のチップが詰まりやすいので時々L字レバーを回して下さい。
8,燃焼が落ち着いてきたら(ジェネレーターが充分温まってきたら)燃焼バルブを左一杯(最大)まで回しておく
9,燃焼中も時々ポンピング+L字レバーを数回回す。
10,消火は必ず燃焼バルブを閉じて消火する。
(L字バルブでも消火できますがこれをすると次回点火に手こずります)
こんなに丁寧に教えて頂いたので、何か出来そうな気がしましたが、ダメでした。。。
7番の『時々L字レバーを回してください』が、上手くいかないんです。
L字レバーを回して、上を向いた瞬間に火が消えちゃうんですよね。
回すのが遅いのか、ジェネレーターが閉じて燃料が行かなくなっちゃうようです。
これが、今までブログで紹介していなかった理由なんです。
本当は、修理して直ったよって書きたかったんです。。。
気持ちだけ突っ走ると、こうなっちゃいます。。。
このブログ記事の読み上げ動画をつくってみました。
まとめ
僕がコールマンの200Aを購入したのが4月初めです。
あれ以来、点火作業はしていませんが、決して諦めた訳ではありませんよ。
ちょっと休憩中。
だって、結構根気がいるんですよ。
200Aに詳しくなるチャンスだと思っていた気持ちは、ちょっと弱くなっていますが、まだあります。。。
でも、良いんですよ。
飾っておくだけで、絵になるんですから(開き直り)
でも、またやる気が出たら、再度チャレンジしてみます。
そしてもっと詳しくなって「キャー!!カッコいい!!」って言われるようになりたいです(笑)
何か進展があれば追記しますね。
そして、コールマンの200Aに詳しい方がいましたら、こっそり教えてくださいね。
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