キャンプでの睡眠って、やっぱり大事。
楽しくて、思わず夜ふかしちゃいたくなっちゃうんですが、翌日の活動のパフォーマンスにモロに影響を及ぼすので、控えめに。
なんだかんだ夜ふかししたら、翌日チェックアウト時間ギリギリの10時頃に目が覚めた・・・なんてことにもなりかねません。
キャンプでの睡眠は、自分に合った形でしっかりと取っておきたいものです。
テントの中で寝るというと、素人さんだとなんとなくテントの中に薄いシートやマットを敷いてシュラフで寝るというイメージが浮かびますよね。
地面のゴツゴツした感触が伝わってきて、起きたら身体中が痛くなってしまうような気がしませんか?
しかし最近では、テントの中の居心地の良さをアップさせるマットや、底冷えを防ぐ目的のマットなどの種類が豊富なり選択肢も増えてきました。
空気を入れて使用するインフレータブルマット、厚みがあり敷くだけですぐ使用できるクローズドセルマット、他にもキャンプ用の簡易ベッドのコット等など。
ちなみにコットの上には、寒い時期になると底冷えを防ぐためにコット用のマットを敷いたりもします。
フロアレステントの流行もあるので、コットをキャンプで活躍させている、コットを複数所有して使っているというキャンパーさんも多いことでしょう。
今回紹介するのは、そんな人気のコットの中の1つ。
ハイランダーのヒット商品である「GIコット」。なんと表面の生地がキルティング加工で、かっこよくて可愛い見た目をしているんです。
このおしゃれなGIコットの魅力とデメリットを紹介します。
目次
ハイランダーのGIコットとは?
出典:楽天
GIコット、GIベッドというと、実は今回紹介するハイランダーに限らず、クイックキャンプやogawa、コールマンなどでもよくみられる商品名だったりします。
そもそもGIコットとは、米軍で支給されている簡易ベッドのことを言うんです。
担架としても使えるように工夫された無駄のないデザインになっているのは、野戦病院などでも使えるようになっているから。
その為、ミリタリー仕様のGIコットは持ち運びも楽な構造になっています。
名前にハイランダー独自の意味を持つ
出典:楽天
ハイランダーのGIコットはこのミリタリー風のGIコットなデザインでありながら、その商品名に込められた「GI」にはハイランダー独自の意味がこめられているというのは知っていますか?
ハイランダーのGIコットの「G」は、Grand(壮大)な寝心地の「G」。
GIコットの「I」は、Insulation(断熱)の「I」。
ハイランダーの「GIコット」には従来モデルで培ったノウハウに加え、他社製品にはないこの2つの意味を掲げて名付けられたという深い由来があるんです。
それでは、ハイランダーのGIコットの「G」と「I」には、どんな機能性や能力が潜んでいるのでしょうか?
GIコットの「G」は「Grand(壮大)な寝心地」の「G」
出典:楽天
ハイランダーのGIコットにおける「Grand(壮大)な寝心地」・・・というか、人が寝そべるコットにおける最高の寝心地とはどのようなものだと思いますか?
人が寝転んだ時に寝心地のいいコットとは、生地に適度な張りがありより深く眠れる工夫があるものです。
表面に適度な張りのあるコットは、寝そべった時に腰が落ち込みにくく、目が覚めた時に体の痛みや疲れを感じにくいものではないでしょうか。
人気の高いコットは、張りの強い600〜900Dの生地を使用しているものが多く、1000D以上あると特に腰の沈み込みを感じにくく気持ちが良く眠れるとされていました。
ではハイランダーのGIコットの生地は一体何Dでしょうか?
ハイランダーのGIコットでは、600Dの生地を贅沢に2重張りで使っている為、その厚みは単純計算で1200D。
寝そべっても座っても、従来品や他社製品よりも沈み込みが少なく、腰や背中に負担がかかりにくいしっかりとした生地の張りになってるんです。
さらに野外でもしっかりとした座り心地や寝心地が約束され、安心できる強度を実現することに成功しています。
また、ハイランダーのGIコットには枕が付いているのもポイント。
この枕は、首の形に沿ったアーチ状になっていて、睡眠中に優しく頭を支えてくれます。
本体の裏面にマジックテープで留められるようになっているので、着脱も可能。
しっかりと固定しておけば、紛失してしまう心配もなくなりそうですよね。
GIコットの「I」は「Insulation(断熱)」の「I」
出典:楽天
GIコットの「I」は、「Insulation(断熱)」の「I」、断熱性です。
そもそもコットは地面から寝床が離れている為、地面に直接マットを敷いて寝るよりも底冷えしにくく暖かいと言われています。
さらにコットの上に断熱性の高いマットを敷いたり、コットの下に荷物を入れることで地面から上がってくる冷気をシャットアウトしつつ冷たい風の通り道を作らないようすることが、コットの防寒対策の定番。
ハイランダーのGIコットでも、同じ対策を行うことでその高い断熱性をさらに高めることができます。
それではなぜコットは、そもそも断熱性が高いとされているのに、ハイランダーのGIコットは商品名に掲げられるほど断熱性に優れていると言えるのでしょうか?
その秘密は、コットの表面にあるキルティング加工に隠されています。
キルティング生地は元々防護・装飾だけでなく、保温を目的としてエジプト・ロシア・中国で防寒具や敷物として使用されていました。
その歴史は古く、7世紀頃サラセンの騎士が鎧の下にアンダーウェアとして身につけていたとされ、その後十字軍の遠征によりヨーロッパへ渡ったと言われています。
キルティング生地は寝具や敷物などの他にもコートやジャケット、バッグなど衣料品や小物にもよく使われ、定期的にトレンドにもなる定番なものなので、ハイランダーのGIコットをみてかわいいとか、カッコいいと感じる方も多いのではと思います。
出典:楽天
ハイランダーのGIコットに使用されている生地は先ほどもお伝えした通り、600Dポリエステル生地の2枚重ねなのですが、この2枚のポリエステル生地の間にも綿が挟まれているんです。
この綿により、布と布の間に空気の層ができて、体から放出される熱を逃さずに保温性を高く保ち、同時に地面からの冷気をシャットアウトしてくれます。
出典:楽天
ハイランダーのGIコットの上にさらに断熱性の高いマットを敷き、GIコットの下に荷物を入れることでさらにその断熱性と保温性はアップ。
「暖かく眠れる」「断熱性の高さ」ということは、何よりもキャンプの眠りにとって大きなアドバンテージとなるでしょう。
GIコットの組み立て方はとっても簡単
出典:楽天
GIコットは、組み立てが簡単なところも大きなメリット。
本体を専用の収納ケースから取り出して、結束バンドを取り外してフレームを広げます。
そして本体フレームのレバーを押すだけで、簡単にテンションがかかって即使用可能な状態になっちゃうんです。
この設置の早さは、なんならカップラーメンを作るよりも早いかも。
細かく分解できないのでその分収納サイズは他社の人気モデルよりは大きくなってしまいますが、取り出して設置完了までの時間が半分以下なので、コットを組み立てて荷物置きにしながらキャンプサイトの設営を行うのも簡単にできちゃいますよね。
持ち運びのサイズを取るか、設置の手軽さを取るかはキャンパーさん次第と言えますが、それにしてもハイランダーのGIコットは値段の割に有能すぎると言っても過言ではないかも・・・。
GIコットにデメリットはある?
出典:楽天
GIコットは、布地が取り付けられたまま折りたたまれて収納袋に入っています。
取り出して、フレームを広げてレバーを引いて固定するだけで、すぐ組み立てが完了するのがハイランダーのコットの良いところであり魅力でもあります。
手順を覚える必要もないので、キャンプに慣れていないビギナーキャンパーさんでも簡単に組み立てることができます。
しかし、細かく分解できない分、持ち運ぶ時の収納サイズがやや大きいというデメリットがあります。
また、最近のコットはキャンプスタイルやテントの形に合わせてコットの高さをハイかローで調整できるものが多いのですが、ハイランダーのGIコットは高さの調節機能がなく、その高さは1段階のみとなっています。
テントの形によってはキャンプギアのレイアウトが固定されてしまったり、テントの壁に干渉してしまうことがあるので注意が必要です。
そしてもう1つ、最大のポイント。
それはGIコットの幅が63cmしかないところ。
GIコットに寝そべってみると、体格が良い人はマットなしで仰向けに寝そべると腕の置き場に困るとの口コミを見かけました。
長さは193cmとかなりゆとりがあり、耐荷重は約180kgと頼り甲斐のある作りをしているので、幅に関してどうしても気になる人はマットを敷くなどして幅を広く持てるように工夫するとよいでしょう。
・収納サイズがやや大きい
・高さの調節機能がない
・コット幅がやや狭い
便利な補償
出典:楽天
ハイランダーのGIコットをオンラインで購入した場合には、商品のお届け日から1年間、実店舗での購入の場合は購入日から1年間の保証期間がついてきます。
ただし、初期不良の対応期間はオンラインで購入した場合、商品のお届け日から30日間、実店舗での購入の場合は購入日から30日間となりますのでご注意ください。
製品保証書が商品に同梱していない点もご注意を。
ハイランダー商品を購入したと証明できるもの(お買い上げ明細書や店舗のお買い上げレシート)等で代用することとなりますので、処分せずに保存しておくようにしましょう。
最後に気になる補償内容ですが、製品の初期不良の補償内容は良品との交換または、不良個所のパーツを無償提供となります。
保証期間中の対応(30日経過後〜1年未満)の場合もまた、良品との交換または、不良個所のパーツを提供となりますが、こちらは有償の場合もあることを覚えておきましょう。
しかし、自分でやってしまった破損や故障等に関しては対象外となります。
ハイランダー GIコットのスペック
出典:楽天
- 本体・使用時サイズ:約W195×H34×D63cm
- 本体・収納時サイズ:約W104×H25×D10cm
- 素材・本体生地:600Dポリエステル(キルト加工)
- 素材・フレーム:アルミ製
- 重量:約6.3kg
- 耐荷重:約180kg
- 枕サイズ:約W35×H7×D16cm
- 付属品:本体他、枕、結束ベルト、脚キャップ(6個)、収納袋
まとめ
ハイランダーのGIコットは、収納袋から出して即使えることが魅力のコットです。
GIコット、GIベッドという名前のコットは他社でも販売されていますが、その理由は本来米軍で支給されていた、担架としても使用できる形のミリタリー用の簡易ベッドをGIコットと呼んでいるからです。
しかしハイランダーのGIコットは、自社の従来モデルで培われたノウハウをフル活用し、「Grand(壮大)な寝心地」で「Insulation(断熱性の高い)」コットとして「GIコット」と名付けられたとされています。
600Dのポリエステル生地を2枚重ね、その間に綿を入れてキルティング加工することで、断熱性を高め、1200Dもの張りの強い腰が沈み込まないしっかりとしたコットを作り上げられています。
しかもハイランダーのGIコットは組み立てが簡単で、収納袋から出して素早く設置完了できちゃうのも魅力のポイント。
その時間は、カップラーメンを作るよりも早い・・・。
これだけ早く手間が掛からなければ、キャンプサイト設営中の荷物置き場や休憩用ベンチとしても気軽に活用できるでしょう。
高さを調節できない、バラバラにできないので収納時のサイズがやや大きいなどのデメリットもありますが、それを補って余りあるお手軽さは大きな魅力です。
アフターサービスとしての補償も充実しているので、ぜひ一度チェックしてみてください。
アイキャッチ画像 出典:楽天