キャンプって、日常生活でやらないような活動や動きをすることが多いですよね。
テントの設営なんて普段は全くやることないし、焚き火の準備とかもそう。
日中に動き回って疲れた身体は、キャンプ飯を食べてエネルギーを補給し、お酒で燃料も補給・・・そして夜はそのままぐっすり・・・といきたいところですよね。
シュラフにくるまり「おやすみなさい」ってなった時に、慣れない場所、慣れない寝具でなんとなく寝付けず朝を迎えてしまった、なんて人もいるかもしれません。
キャンプでも妥協せず、眠る環境を少しでも良いものにしたいと考えている人がいたら、ぜひおすすめしたいのが「キャンプ用の枕」。
「枕なんか1日2日なくたっていいんじゃない?」「服を丸めて枕代わりにしちゃえばいいじゃん!」なんて思うかもしれませんが、いえいえ枕、されど枕。結構侮れないんです。
キャンプ用の枕は、各アウトドアメーカーでも取り扱いが多く、たくさんの種類のキャンプ用枕が登場しているんです。
そこで今回は、キャンプの眠りをさらに快適にするおすすめキャンプ用枕について詳しく掘り下げていきたいと思います。
キャンプの夜は快適枕でもぐっすり眠ろう
そもそもキャンプに枕って必要?
昔からよく聞く「枕がかわるとなかなか眠れない」という言葉ですが、この記事を読んでいる皆さんはどうですか?
頭の重さって、成人で大体体重の10%くらいあると言われています。
この重い頭を就寝中支えるのが、枕の役目。
枕がないと肩や首に無駄な負担がかかって眠りが浅くなったり、休むために眠っているというのに逆に疲れてしまうことがあるんです。
高かったり、低かったり。硬かったり、柔らかかったり。
枕の好みは個人差があり、家庭用の枕なら首の形や頭のつき方に合わせて枕を選ぶ「枕ソムリエ」なんて職業があるほどです。
そんな大切な寝具である「枕」。
「キャンプの間だけだし、別になくてもよくない?」なんてお考えの方もいると思いますが、慣れないアウトドア、リラックスしながらもなんとなく緊張してしまったり、普段より体をたくさん動かして朝早くから活動している時もあるでしょう。
そんな夜には是非とも、お気に入りの枕を使って就寝してみてください。
シュラフやコット、マットなど、キャンプに定番の寝具と一緒に枕にもこだわってみると、眠りの質が何段階もアップすること間違いなしなんです。
キャンプ用枕にはどんなものがある?
エアー式
出典:楽天
エアー式の枕は、自分で空気を入れて膨らますタイプの枕です。
使わない時は空気を抜き、コンパクトに。
空気を入れる量で硬さや高さを調整できますが、浮き袋などと同じで穴が空いてしまうと空気が抜けて使えなくなってしまいます。
ヘアピンや時計などの装飾品、衣類などについているファスナーなど、日常的に身につけているものやバックパックに収納する時など、尖ったものに引っ掛けないように気をつけてくださいね。
インフレータブル式
インフレータブル式は、内部にスポンジやウレタンフォームが入っているタイプのエアー枕です。
バルブを緩めると中に入っているウレタンフォームが空気を含み、自動で膨らむ仕組みになっています。
マットでお馴染みですよね。
使い終わったら手動で空気を抜き、バルブを締めましょう。
この時上に乗って体重を掛けると、すぐに空気が抜けるようになります。
エアー式とあまり変わらないタイプの枕ですが、ウレタンフォームが入っている分エアー式よりはちょっぴり嵩張ります。
コンパクト・折りたたみ式
出典:楽天
折りたたみ式の枕は、低反発素材やスポンジなどの素材でできています。
コンパクトサイズであったり、折り畳んだり。
それを広げたり、そのまま使用するタイプのトラベル用枕です。
キャンプの他に、ハイキングなどのレジャー、旅行やフェス、スポーツ観戦にも使われたりします。
このタイプも、持ち運びには少し嵩張るんじゃないかと思います。
スタッフサック式
出典:楽天
衣類やブランケット、膝掛け、タオルなどを詰め込んでクッションや枕にするタイプのキャンプ用枕です。
こちらも中に詰め込むものの量や材質で柔らかさや高さを調整することができます。
キャンプ用枕の選び方
①枕の種類
出典:楽天
キャンプ用の枕には、様々なタイプや種類が販売されています。
それぞれ特徴があって、寝心地の良さや高さなどに違いがあるんです。
自分の好みや使いやすさにあわせて枕の種類、タイプである程度絞って探してみるのもおすすめです。
②耐久性
空気を入れて膨らますタイプの枕によく使われるビニール素材の枕を購入する時は、必ずPVC加工されたものにしましょう。
PVC加工された素材は柔軟性に富み、経年劣化や汚れにも強くなるんです。
家の中とは違ってキャンプでは、自然の中または非日常という環境下で持ち運んだり折りたたんだりを繰り返すので、できるだけ耐久性の高そうなものを選ぶようにしましょう。
また、カバーが付属していないものは別途購入したり自作したりして、汚れたら洗えるようにすると良いと思います。
③持ち運びやすさ
大きく多くなりがちなキャンプの荷物は、できるだけ小さく軽くまとめたいものですよね。
大きなリュックサックを背負って自分が枕を抱えて移動する・・・なんて、漫画で見るような姿は現実にはあまり考えにくいものです。
なのでキャンプ用の枕は、できるだけ持ち運びやすいものを選ぶと良いでしょう。
④収納力
出典:楽天
枕の種類、耐久性、持ち運びやすさとチェックしてきたら、欲しい枕もだいぶ絞り込めてきたと思います。
そうして最後にチェックするのは収納力です。
枕に収納するのではなく、バックパックやキャンプの荷物のなかで枕がどれだけコンパクトに収まるか。
重量が重すぎる、大きすぎる枕は持ち運びしにくだけでなく、嵩張って他の荷物の邪魔になりますよね。
また、キャンプギアを車に詰め込んだとしても、家族の人数分とか数量があると意外にかさばってしまいます。
軽く本体が小さくなり荷物の中に収納しやすい枕は、気軽にキャンプへ持ち込むことができます。
その点スタッフサック式の枕は袋の中にタオルや衣類を詰め込んで枕にするので、キャンプにとって非常に都合がいい枕と言えると思います。
おすすめキャンプ用枕
Dellepico 携帯キャンプ枕
出典:楽天
Dellepicoの携帯キャンプ枕は、収納時のサイズがわずか19cm×30cm×3cm、重量はわずか160gです。
空気を入れて膨らませ使用するエアー式の枕です。
膨張時のサイズは44cm×31cm×12cmになり、程よい厚みが底つき感を感じさせません。
バルブに息を吹き込むだけで膨らみ厚さの調整も可能なので、気持ちよく使用することができます。
内部と外部カバーの2重構造が気持ち良さの秘訣。
中身のエアピローには複合弾性の高いTPU素材を使用し、従来のビニール素材よりグレードアップしていてより丈夫で長持ちします。
外部カバーは取り外して洗えるコットン製。
寝ている最中に枕がなくなってしまわないように固定ベルトも付属していますよ。
Dellepico 携帯キャンプ枕 スペック
- サイズ・使用時:44cm×31cm×12cm
- サイズ・収納時:19cm×30cm×3cm
- 重量:160g
- 素材・表:綿100%
- 素材・裏地:ポリエステル
- 素材・エアーピロー生地:TPU+ポリエステル
コールマン コンパクトインフレーターピロー II
出典:楽天
コールマンのコンパクトインフレーターピローⅡは、枕の表面に肌触りが良く滑りにくいピーチ加工を施したインフレータブル式の枕です。
使用時のサイズは約48×31×9cm。
中身にはカットしたスポンジが入っていて、枕中央部に施された窪みにより、頭を乗せた時ほど良い安定感を生み出してくれます。
収納時のサイズは約直径10×32cm、重さは約280gです。
持ち運びに便利な袋が付属しています。
長年使っていて空気がどこかから漏れてしまうようになりましたが、個人的には収納時に膨らんでしまうだけで、寝る時には問題なく使えています。
コールマン コンパクトインフレーターピロー II スペック
- 本体サイズ:約48×31×9(h)cm
- 収納サイズ:約Φ10×32cm
- 重量:約280g
- 素材:ポリエステル、ポリウレタンフォーム
DOD ソトネノマクラ CP1-654-TN タン
出典:楽天
持ち歩きが前提のキャンプ用枕って、どうしても小型になりがち。
DODの枕は、寝返りを打っても余裕がある約47×30×7.5cmとちょっと大きめのサイズ。
バルブを解放することで、中身のウレタンが膨らむインフレータブル式。
ウレタンそのもののクッション性に加え、後から空気を追加すれば硬めの寝心地や高めの枕がお好みの方でも気持ちよく使うことができますよ。
使用後の収納時のサイズは約32×12×12cmで、重さは約420g。
便利なキャリーバッグ付きで空気を抜いてコンパクトに持ち運ぶことができます。
付属の枕カバーは、丸洗い可能なポリコットン製となっています。
DOD ソトネノマクラ CP1-654-TN タン スペック
- サイズ:約W47×D30×H7.5cm
- 収納サイズ:約W32×D12×H12cm
- 重量(付属品含む):約420g
- 材質・生地(表面・裏面):ポリエステル
- 材質・カバー:ポリコットン(ポリエステル80%、綿20%)
- 材質・中材:ポリウレタンフォーム
スノーピーク ストレッチピロー TM-095R
出典:楽天
スノーピークのストレッチピローの材質は、表面が50Dポリエステルストレッチファブリック、裏面は75Dポリエステルノンスリップ加工となっています。
内部にはウレタンがあり、空気と一緒に膨らんで、最大サイズは41×30cmに。
高さが最大18cmまでになるんですよ。
高さがあり過ぎた時には、頭を預けたままバルブを緩めて空気を抜き、ちょうどいい高さと柔らかさになるまで調整することができます。
重量は約220g。専用の収納ケースとリペアキットが付属しています。
もちろん、小さく畳んで持ち運ぶことができます。
このスノーピークのストレッチピローには、まずは頭を預けて試してみることからはじめましょう。
スノーピーク ストレッチピロー TM-095R スペック
- 使用時サイズ:41×30×18cm
- 収納時サイズ:φ9×28cm
- 重量:220g(収納ケース含む)
- 素材・表地:50Dポリエステルストレッチファブリック
- 素材・裏地:75Dポリエステルノンスリップ加工
- 素材・インナー:TPUフォーム
- 素材・バルブ:ABS樹脂
THERM-A-REST スタッフサックピロー
出典:楽天
中身に衣類やタオル類を入れて使う枕なら、サーマレストのスタッフサックピローがおすすめ。
マイクロフリース素材の裏地に、表面には肌触りの良い20Dシリコン処理されたコーデュラナイロンが使用されています。
使用する時には裏返して、マイクロフリース側の柔らかい方に頭を乗せて使います。
中に衣類などを詰めて、ドローコードで口を締めれば、衣類が飛び出すことなく枕として使用することができるようになるんです。
サイズは外寸で19×43cm、重量は64gです。
THERM-A-REST スタッフサックピロー スペック
- サイズ:19×43cm
- 重量:64g
- 素材:起毛ポリエステル
まとめ
キャンプ用の枕なんてなくてもいいでしょ!なんて思っていませんか?
人の頭は総体重の10%を占め、結構重いんです。
そんな意外に重い頭を寝ている間支えるのが、枕の役目。
枕なしで眠ると、支えがない分肩や首に余計な負担がかかり、眠りが浅くなってしまいます。
野外活動が多く慣れない環境で眠ることになるキャンプ中なら尚更、翌日に疲れを引きずらないためにもテントでの就寝時、シュラフに合わせてお気に入りの枕を準備しましょう!
キャンプ用の枕は、自宅で使うようなしっかりとした枕でなくても大丈夫。
できれば耐久性が高く、軽くてコンパクトになるものだと申し分ありません。
とは言っても、耐久性は使ってみなくては分からないので、難しいですよね。
自分で空気を入れて膨らませるエアー式や、バルブを緩めることで内部に入ったウレタンフォームが膨らむインフレータブル式は、コンパクトで軽く荷物が少なくまとまる枕の代表的存在です。
他にも低反発素材や、スポンジ製の折りたたみができたるコンパクト枕、または袋の中に衣類やタオルを詰め込むと収納袋としてでなく枕として代用できるスタッフサック式なんてものもあります。
「枕〜!?そんなものいる?」なんて思わないで、キャンプのお供にぜひとも加えてみてください。
キャンプでの眠りの深さや、翌日に残る疲れに変化が出るかもしれません。
ちなみ僕は、枕がないと翌朝に首が痛くなってしまうので、キャンプでは必須のアイテムになっています。
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