唐突に聞いちゃいます。
キャンプで使うクーラーボックスって、どんな物を持って行ってますか?
やっぱりキャンプと言ったら、コールマンのスチールベルトクーラーのようなヴィンテージ感があるクーラーボックスですか?
それとも、イグルーやテントファクトリーのメタルクーラーのようなシンプルなものですか?
最近の流れでは、イエティ系のガッチリした耐久力と保冷力に優れたクーラーボックスが、機能的にも見た目にも優れていて人気がありますよね。
イエティやグリズリーでも壊せないって言うほどの耐久力、そして1週間近く持つ保冷力に魅力を感じてしまいます。
しかし、性能が良いそれらのクーラーボックスって値段が高くて、なかなか手が出しづらくありませんか?
僕も以前、イエティクーラーよりも比較的安かったアイスランドのクーラーボックスを買ったのですが、奥さんを口説くのに凄く苦労しました。
そんな事もあり、保冷力のあるクーラーボックスの購入を決めかねている方も多いと思います。
耐久性と保冷力のあるクーラーボックスの中で、コストパフォーマンスに優れていると言える物が、「Field Station」というブランドにあったんです。
今回は、Field Stationのハードクーラーボックス「FRZ450」をレビューしたいと思います。
目次
Field Stationのハードクーラーボックス「FRZ450」をレビュー
Field StationのハードクーラーボックスFRZシリーズには、容量違いでFRZ350とFRZ450の2種類があります。
それぞれベージュとホワイトの2色展開になっているので、好みに合わせて選べるのが良いですよね。
FRZ350は容量が35qt(約28.6L)、FRZ450は45qt(約38L)になっています。
サイズは、FRZ350が約62×40.5×38mmで、FRZ450が約67×40.5×39.5cmとなっています。
今回レビューさせて頂くのは、FRZ450なのですが、FRZ350と比べて機能的な違いはありません。
FRZ450をアイスランドクーラーと比較しながら紹介
容量の違い
ここからは、僕が今使っているアイスランドクーラーと比較しながら、機能や性能を見ていきたいと思います。
僕が今使っているのは、アウトプットライフとアイスランドクーラーのコラボしたものです。
容量は45qtで約42.6リットルとなっています。
Field Stationの「FRZ450」も同じ45qtですが、実容量が約38リットルなので約4リットルほど違いがあるようです。
今この約42.6リットルの容量のクーラーボックスで、1泊2日のキャンプでちょうど良く使っているので、もしクーラーボックスを選ぶときには45qt以上の物がおすすめです。
Field Station FRZ450 45qt | 約38リットル |
アウトプットライフ×アイスランドクーラー 45qt | 約42.6リットル |
サイズ・重量の比較
アウトプットライフとコラボしているアイスランドクーラー45qtのサイズは、67.8×42×41.4cmです。
FRZ450が、67×40.5×39.5cmなのでほんの少しだけ小さい感じですね。
重量は、アイスランドクーラーが約10.5kg、FRZ450が11.8kgとなっています。
正直に言って、このどちらも重たいです。
中に食材を入れて持ち運ぶと、女性の方1人で持ち運ぶのは無理かも知れません。
しかし、この重さと比例して、保冷力も高くなっているような気がします。
FRZ450の内寸は、約51×28×27cmとなっています。
これは、入口部分のサイズになっていて、底に行くにつれてサイズは小さくなっていきます。
底部分のサイズは、一回り小さく48×24cmとなっています。
ちなみに、アイスランドクーラーの内寸は約50×25.5×28.5cm、底部分もほとんど同じサイズになっていました。
我が家にあるロゴスの保冷剤「倍速凍結氷点下パックXL」を縦向きにして入れてみると、アイスランドクーラーでは、ちょうど良い感じで入ります。
倍速凍結氷点下パックXLの縦のサイズが25.5cmなので、カタログスペック上、アイスランドクーラーの奥行きとピッタリと同じですが、少し余裕を持って入れる事ができます。
しかし、FRZ450では底部分の奥行きが24cmなので、倍速凍結氷点下パックXLを縦にして入れることができません。
倍速凍結氷点下パックを縦にして入れたい場合は、Mサイズが約19.6cmなので、それなら入ります。
倍速凍結氷点下パックを横にして入れるなら、XLでも問題ありません。
商品名 | Field Station FRZ450 45qt | アウトプットライフ×アイスランドクーラー 45qt |
外寸 | 67×40.5×39.5cm | 67.8×42×41.4cm |
内寸 | 約51×28×27cm(底:48×24cm) | 約50×25.5×28.5cm |
重量 | 約11.8kg | 約10.5kg |
厚み
アイスランドクーラーは、断熱材としてポリウレタンフォームをたっぷりと詰め込んでいます。
その分厚み増えて、厚さ約5cmのボディになっています。
これにより、保冷力も高くなっていて、最長5日間氷をキープするようです。
Field StationのFRZ450も同じく、ポリウレタンフォームを使っています。
天板・底面・前後・左右の6面に4cmの断熱材を使用しています。
FRZ450を生産している工場では、この断熱材を回転形成構造(ロトモールド)という技術で隅々まで行き渡らせるようにしています。
その為、本体の耐久性自体も高くなり、更に保冷力も高くなっていると思います。
ゴム製のラッチロック
この2つのクーラーボックスは、フタをしっかりとロックする為、ゴム製のラッチロックを採用しています。
このラッチロックは、少し下に引っ張る事で、高い密封性を確保するようになっています。
今まで何回もアイスランドクーラーを使っていますが、このラッチロックを使う時って、ちょっと力が必要なんです。
僕の奥さんは、フタを開けようと力を入れると手が痛くなってしまうようで、アイスランドクーラーには少し不満をいっていました。
しかし、FRZ450ではそのような事がないと好評でした。
FRZ450では、アイスランドクーラーよりも比較的簡単にロックの開け閉めが出来ると思います。
簡単だからといって、密封性が確保されていないと言う事ではなく、高い密封性がしっかりとありつつ、ロックは比較的簡単にする事が出来るのが好印象です。
FRZ450とアイスランドクーラーのラッチロックを比較してみると、長さや厚みはほとんど同じでした。
ただ、固さはアイスランドクーラーの方があったので、ゴムの材質が違うのかもしれません。
ちなみに長さは約11cmで厚みは約1cmありました。
水抜き
FRZ450もアイスランドクーラーも、本体底部分に水抜きが付いています。
クーラーボックス内に水が溜まってしまった時や、使用後に洗った時など、水抜きが付いていると凄く便利です。
FRZ450が、アイスランドクーラーと違うところは、この水抜きの栓にボールチェーンがあるかないかです。
ボールチェーンが付いていると、栓を紛失してしまうことを防ぐことが出来ます。
クーラーボックスを洗う時など、ボールチェーンがあると助かるんです。
しかし、ボールチェーンも1つ欠点があります。
それは、開栓する時に、栓を回しにくいということです。
栓はクルクルと回すだけで良いのですが、どうしてもボールチェーンが手に当たるんです。
絡まる事は無いのですが、それがちょっと煩わしいんです。
ボールチェーンがあると無いのでは、実際にどちらが良いか判断に困ってしまいます。
FRZ450 保冷力の実験
アイスランドクーラーを購入した時にも、保冷力の実験をしました。
その時は、9月だったので、今回の実験とは外気温が違うとは思います。
当時2017年の9月の気温を調べてみると、最高気温が27度くらいで最低気温は16〜18度ぐらいでした。
今回は、最高気温が25度ぐらい、最低気温が10度ぐらいです。
途中1日だけ気温が低い日があって、それが最高気温17度、最低気温6度でした。
クーラーボックスの中には、ロゴスの「倍速凍結氷点下パックXL」を3つと、セブンイレブンのロックアイス2袋、そして500mlのお水を入れました。
ロックアイスの溶け具合をよく分かるように写真に撮れたら良いのですが、前回の実験の時も写真では確認しづらかったです。
なので、500mlのお水の温度を基準にしたいと思います。
お水の温度を計るのは、開始時、24時間後、36時間後、48時間後、60時間後です。
それでも、クーラーボックスを開けて写真を撮ったり、お水の温度を計っている時間など、毎回少しずつ違うかも知れません。
あくまで参考程度に見ていただけたら助かります。
FRZ450 保冷力実験 開始時(5月5日PM10:00)
Field StationのハードクーラーボックスFRZ450の中に、冷蔵庫で冷やしてあった500mlのお水のペットボトルと、ロゴスの倍速凍結氷点下パックXLを3つ、セブンイレブンで買ったロックアイスを2袋を入れました。
ロゴスの倍速凍結氷点下パックXLは、サイズの所に記載したように縦向きにして入れることができません。
そのため横向きにして入れました。
まずは、開始時のお水の温度を計ってみます。
温度計の先端が、なるべくペットボトルの中心部になるようにして計測しました。
開始時の温度は『約7.1℃』でした。
時刻は午後10時で、室温は約24.2℃です。
この後、24時間後にまたお水の温度を計ってみたいと思います。
これがキャンプだったら、24時間開け閉めがないと言うことは考えられませんが、大目にみてください。
24時間後(5月6日PM10:00)
開始時より24時間経った、翌日の午後10時です。
室温は、25.5度。
フタを開けてみると、コンビニで買ったロックアイスはまだまだ氷が残っていました。
ほとんど溶けていない様子です。
お水の温度は『約1.5℃』。
思っていた以上にお水の温度が下がっていたのは、ロゴスの倍速凍結氷点下パックの力が大きかったのか、室温の影響かわかりませんが、嬉しい結果でした。
36時間後(5月7日AM10:00)
開始から36時間後、2日目の朝10時に計測しました。
室温は24.5度と、部屋の中は少し暖かいです。
フタを開けて、ロックアイスを確認してみると、少し氷が溶けているようでした。
1/4から1/5程度という感じです。
お水の温度は、『約3.7℃』でした。
これなら、ギンギンに冷たいお水が飲めますね。
まだまだ、クーラーボックスの中は冷たい空気が満ちています。
48時間後(5月7日PM10:00)
丸2日経った午後10時になりました。
室温は22.5度と、前日の同時刻よりも3度低くなっています。
ロックアイスは、2袋重ねてあるのですが、上に置いてあった方は、半分くらい溶けています。
下にあるロックアイスは、1/3くらい溶けている感じでした。
お水の温度は、『約6.0℃』です。
これだと、冷蔵庫で冷やしたくらいの温度です。
開始時の温度よりも、まだ低いというのが驚きです。
しかし、次回は更に驚きがあったんです。
60時間後(5月8日AM10:00)
60時間後以降、この日の翌日にキャンプの予定が入っていたので、今回が最後の計測にしようと思っていました。
今回は、温度計が狂ったのか本当にこの結果だったのか、判断することができなかったので、そのままの数値を記載します。
午前10時、室温は約23度でした。
パッとお水のペットボトルを取り出して、温度計を差し込んでみると、その温度は『約5.4℃』。
いつものように、フタを開けてお水の温度を計り、氷の写真を撮るという作業しかしていません。
しかし、ペットボトルの温度が下がっていたんです。
何かの間違いかも知れません。
でも、温度計にはしっかりと『5.4℃』と表示されています。
クーラーボックスも、保冷剤も時間が経つと共に、温度が上がっていくと思っていたので、今回の結果は謎です。
それでも、結果は結果なので、そのままブログに書かせていただきました。
中にあったロックアイスは、上に置いてあった方は3/4ぐらい溶けてお水になっています。
下側のロックアイスは、約半分溶けているようでした。
この結果を見て、ここで実験を終わる訳には行かなくなりました。
翌日のキャンプで氷点下パックを使いたいので、実際を終えて冷やす必要があります。
という訳で、本当に最後の計測で更に6時間後、開始時から66時間後にもう1度計測してみることにしました。
66時間後(5月8日PM4:00)
開始時から66時間後、前回よりも6時間後の午後4時に、最後の計測をしました。
結果から言うと、お水の温度は約『8度』。
前回あたふたして、フタを長く開けっ放しにしてしまった影響があるのかも知れませんが、順当に温度は上がっていました。
上に置いてあったロックアイスは、全部溶けていました。
下側のロックアイスは、氷が1/3残っています。
5月5日の夜10時から始めた実験で、5月8日の午後4時まで、ロックアイスの氷はまだ残っていました。
毎回、30秒から1分ぐらいフタを開けっ放しにしてしまったのですが、それでも氷が残っているといくのは、驚くべき保冷力だと思います。
アイスランドクーラーの時と全く同じように比較する事は出来ませんが、同等かそれ以上の保冷力があるように感じました。
室温やクーラーボックスの内容量、様々な事が影響していると思いますが、半額ぐらいで購入できるField StationのFRZ450は、値段以上に性能が良く、コストパフォーマンスに優れていると言えると思います。
ちなみにFRZ450の内容量は38.6リットル、アイスランドクーラーは42リットルなので、同じ条件なら内容量が小さいFRZ450の方が保冷剤によって冷やされるハズです。
こんな実験意味ないと思われる方もいるかもしれませんが、少しでも参考になれば嬉しいです。
アイスランドのクーラーボックスを実験した時の記事はこちらです。
キャンプで使ってみた
今回、実際にキャンプで使ってきました。
今まで使っていた、アイスランドクーラーとサイズ的にはあまり違いがないので、持ち運びや車への積載については、ほとんど違いがありませんでした。
違いがあるとしたら、並べた時に色の差がありました。
Field StationのFRZ450は薄いベージュで、アイスランドクーラーはタンカラーです。
室内ではそこまで違いは感じませんでしたが、太陽の下では色の違いが分かります。
しかし、単体で持っていけば、あまり気にすることではないですよね。
太陽の下で、ハイランダーのクーラースタンドの上に置いてみましたが、色が薄いと感じることはありませんでした。
FRZ450は、シンプルでおしゃれなクーラーボックスに見えるとハズです。
ハンドルの長さに少し違いがあって、FRZ450のハンドルは約17cm、アイスランドクーラーは約19cmで2cmほどの差があります。
しかし、持ち運んだ感じはほとんど差は感じませんでした。
アイスランドクーラーのフタの上には、メモリとコップホルダーがあるのですが、キャンプではほとんど使う事がありません。
その為、それらが付いてないFRZ450でも、特に不便は感じる事はありませんでした。
そういったデザイン性を求めなければ、シンプルなFRZ450でも十分魅力的だと思います。
1泊2日のキャンプ中は、娘と2人だったので、クーラーボックスの開け閉めはそのまで多くはありませんでした。
中にはロゴスの倍速凍結氷点下パックXLを3つと、ロックアイス1つ、後は食材と1.5リットルのペットボトルなどが入っていました。
翌日帰宅して、クーラーボックスを開けた時には、ロックアイスはまだまだ氷が残っていました。
そんな事から、1泊2日のキャンプでFRZ450は、かなり活躍してくれました。
Field Station「FRZ450」スペック
外寸(約) | 幅67×奥行40.5×高さ39.5(cm) |
内寸(約) | 幅51×奥行28×高さ27(cm) |
容量(約) | 38.6L |
断熱材厚み | 平均約4cm |
重量(約) | 本体:11.8kg |
材質・本体 | ポリエチレン |
材質・中材 | ポリウレタン |
材質・ラッチ | ゴム |
まとめ
今回、Field Stationの「FRZ450」をレビューしたのですが、かなり良い印象を受けました。
あまり有名ではないブランドかも知れませんが、見た目は十分おしゃれです。
なおかつ、保冷力などの機能もしっかりとしていました。
比較したアイスランドのクーラーボックスの値段より、1万5千円以上も安く購入できちゃうというから、コストパフォーマンスは抜群に良いと断言できちゃいます。
シンプルな見た目が気になるなら、ステッカーを貼って自分オリジナルのクーラーボックスにしても良いですよね。
実験結果から見て、保冷力もかなりあると思います。
キャンプの2日目や3日目に、食材が生温いなんて事も防げるかも知れません。
耐久性と保冷力の高いハードクーラーボックスの購入をお考えなら、1度Field StationのFRZシリーズも考慮してみてはいかがですか?
僕的には、凄く高いコストパフォーマンスだと思うので、かなりおすすめです。
今回使用した保冷剤はこちら!
ロゴスの倍速冷凍氷点下パックの詳細を確認できます。
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