サバティカルの新しいテントの「ギリア」が、手元に届いたのはいつの事だったかなと思い出すと、もう3ヶ月以上前でした。
競争率が高い中、なんとか先着順で買え、宅急便で玄関先に届いた時にはかなり興奮したんです。
今年の運を全てそこで使ってしまったのかも知れませんが、それでも問題ないと思えるくらい気持ちが高揚しました。
しかし、コロナ禍でキャンプに行く事が出来ずに、ずっとダンボール箱にしまったままで、いつしかその喜びも少しずつ減少しちゃっていたんです。
それから数ヶ月。
届いた時のあの興奮が、遠い昔のように感じられます。
しか〜し、待ちに待って、やっと設営する事ができました!
あの喜びは、時間と共に少し減少してしまっていますが、やっと久しぶりにキャンプに行くことができたんです。
もちろん、持って行くテントはサバティカルのギリア。
ギリアは2人用のインナーテントと、5人用のインナーテントの両方が付属しているトンネル型のテントです。
今回は友人と2人でキャンプなので、もちろん大きさ的にも十分。
これでキャンプを楽しむぞと意気込みましたが、天気予報は微妙。
でも、それもいつもの事。
何故か、新しいテントを張る時って、雨に降られる事が多いんです。
確かにそうですよね。
なるべくなら晴れて欲しいと強く思いながら、1泊2日でキャンプへ行ってきました。
そして、サバティカルのギリアを使ってきたので、レビューしたいと思います。
目次
サバティカルのギリアをレビュー
ギリアって?
※スカイパイロットTC
現在、サバティカルには4種類のテントが販売されています。
その内の2種類は、2019年後半に販売され、どちらもTC素材のシェルターでした。
1つは大型のシェルターの「スカイパイロットTC」、もう1つは2〜4人で使える変則型のワンポールシェルターの「モーニンググローリーTC」です。
スカイパイロットTCは、販売時に電話予約する事ができ購入することができました。
こちらも今思えば運が良かったと思います。
それらの販売から半年が経ち販売されたのは、素材がポリエステルの2種類のトンネル型のテントです。
1つは4人用のインナーテントが付属した2ルームテントの「アルニカ」。
ファミリーにちょうど良い大きさで、全面メッシュにすることやサイドとフロントを跳ね上げることもでき、インナーを取り外してシェルターとして使っても快適に過ごす事ができます。
出典:サバティカル
もう1つはギリア。
ギリアは、2人用と5人用のインナーテントが付属したシェルターです。
状況に応じて、対応人数に合ったインナーを取り付ける事ができるので、とても便利です。
しかもインナーテントを取り付けなければ、シェルターとしても使える汎用性が魅力です。
その上、値段が税抜きで39,800円と安いのがまた良いんです。
ギリア設営
サバティカルのシェルターやテントには、説明書は付属していません。
設営の仕方は、公式サイトのPDFを参照することになります。
まずは、収納ケースを開けてみます。
ギリアの収納ケースは黒色。
スカイパイロットTCではベージュで、少し生地が薄く見えたのに対し、ギリアの収納ケースはそれほど安っぽく見えないのが良いと思いました。
収納ケースの中には、本体と5本のフレーム、2人用のインナーテントと5人用のインナーテント、ペグ22本、ロープが10本入っています。
収納ケースから取り出した時は、どれが2人用か5人用か、判別する事は出来ませんでした。
とりあえず今回は、取り出して広げてみる事にしました。
説明書には、まず5本あるフレームを組み立てると記載されています。
5本のフレームは、長いメインフレームが1本、短いメインフレームが2本、ブリッジフレーム2本です。
袋から出した時には、どれがどれなのか分からないので、まずは気にせず組み立てちゃいます。
フレームの中にはショックコードが入っているので、簡単に組み立てる事が出来ました。
本体は、折り畳まれている状態では、どちらが前なのか分かりませんでした。
その為、とりあえず向きを考えずに、設置したい場所に広げておきます。
次は、メインフレームをテントのスリーブに通します。
テントには3つのスリーブがあり、真ん中のスリーブに長いメインフレーム、両端のスリーブに短いメインフレームを通します。
両端のスリーブに入れる短いメインフレームは、フレーム全体が真っ黒です。
両端のスリーブにはブラックのテープがあるので、分かりやすいと思います。
真ん中のスリーブにはグレーのテープが付いています。
長いメインフレームは末端がグレーになっているので、同じ色に合わせて通します。
それぞれのフレームをスリーブに通し、フレームの末端にテントにあるクリップを差し込むのですが、これもクリップの所にブラックやグレーのロープが付いているので、分かりやすいと思います。
ただ、クリップを差し込む時、最初の方は簡単に入りますが、反対側を差し込む時に力が必要になるので、女性の方だとちょっと大変かも知れません。
メインフレームをスリーブに通してクリップを差し込むのを3本とも終えたら、次はテントをペグダウンしていきます。
端にある短いメインフレームの末端をビルディングテープがピンと張るように引っ張ってからペグダウンしていきます。
同じ方向にフレームを倒し、その1番下にあるフレームの末端から始めるのですが、その時には、特に力は必要なく、ただビルディングテープが張るようにすれば大丈夫です。
次は真ん中のフレームです。
これもビルディングテープが張るようにしながら、初めにペグダウンしたフレームから離れるように引っ張りながらペグダウンします。。。
出典:サバティカル
しかし、ここまでやって、説明書を見てみると、順番が違いました。
説明書では、1番下にあるフレームをペグダウンした後、今度は1番上のフレームを立たせて、テントの端のコーナーをペグダウンします。
その後、ブリッジフレームなどを組み立て後の最後の方に、真ん中のメインフレームともう1つのメインフレームの末端をペグダウンするようになっていました。
なので、片側のメインフレームをペグダウンした後、他のメインフレームのペグダウンは後回しなんです。
順番を間違えてしまいましたが、設営は出来きたので、結果オーライという事で(笑)
テント本体のコーナーをペグダウンすると、テントが自立します。
その後、3本のメインフレームを繋ぐ、ブリッジフレームをテント上部に通します。
ブリッジフレームは、細くて真っ直ぐに伸びたフレームです。
先端が、グロメットに差し込めるような形状をしています。
それを左右通して、フックを掛けておきます。
フックは、簡単にパチパチハマります。
特に力は必要とせずに、片手でも出来てしまいました。
残りはロープです。
ロープは、2メートルが6本、3メートルが4本付属していますが、見分けるのが出来ませんでした。
2メートルのロープはメインフレームに、3メートルのロープはテントの前後に取り付けます。
これで一先ず完成です。
あとは、インナーテントを吊り下げれば、2ルームテントとして使う事ができるようになります。
設営後にもう1度説明書を読むと、テントの前後は、ビルディングテープの色分けと長さで分かるようです。
ビルディングテープを見て、短くてグレーなら、そちら側は2人用のインナーテントを取り付けできるフロント側になります。
ビルディングテープが長くてブラックなら、5人用のインナーテントを吊り下げる方で、後ろ側になります。
ギリアの4隅の天井付近に、ベンチレーターが付いています。
換気用に必要なベンチレーターですが、初めは折りたたまれた状態です。
支えを起こしベルクロで固定して、換気が出来るようにしておきましう。
インナーテント以外完成したところで、スカイパイロットTCと並べて写真を撮ってみました。
サイズは、ギリアが520×300×170(h)cm、スカイパイロットTCが720×380×270(h)cmなので、大分差があります。
インナーテント
今回のキャンプでは、おじさん2人でしたが、5人用のインナーテントを使う事にしました。
付属のインナーテントはどちらも、吊り下げ式。
本体の天井とフロア側に引っ掛けて設置します。
5人用のインナーテントは、約250×280cmの広さで、天井は多分140cm〜160cmぐらいだと思います。
定員以下のおじさん2人なら、かなり広々。
逆に5人用なのに、5人ピッタリで寝たら狭いかも知れません。
単純に横並びで寝たら、1人当たり58cmになっちゃうので狭いですよね。
1人足元か頭側に横になって寝たら、ちょうど良くなるかも知れません。
5人用のインナーテントは、前後左右にメッシュが付いていました。
前後は出入口として、左右は窓として使える感じでした。
インナーテント内には、ポケットが左右に付いています。
これなら寝る時に、メガネなどの小物を入れて置く事ができますよね。
ランタンを吊るすループは天井の前後に1ヶ所づつ付いていました。
中央部分にはありませんでした。
別途レビューする予定ですが、コールマンのキャンパーインフレーターマットハイピークを敷いてみました。
キャンパーインフレーターマットハイピークは、シングルとダブルがあります。
シングルは、約198×68×10(h)cm、ダブルは200×128×10(h)cmです。
5人用のインナーテントの幅が280cmあるので、シングル4枚(約272cm)でほぼピッタリ、シングル2枚ダブル1枚(約264cm)でちょっと隙間ができ、ダブル2枚(約256cm)で少し隙間ができる感じです。
とは言え、買うのにお金がかかってしまうので、僕はシングル1枚とダブル1枚(約196cm)だけ購入しました。
これなら大人2人なら十分だし、まだ低学年の娘とならダブル1枚でも良さそうです。
マットを中央に寄せ、端にできた隙間に荷物を置けたので、使い方としては良かったと思います。
2人用のインナーテントは、150×280cmの大きさです。
インナーの入口側中央は、5人用のインナーテントと同じ場所に吊り下げるようになっています。
その為、その部分だけ少しテープが長くなっています。
5人用とは違い、280cmの方を縦にして寝る感じです。
そうすると幅150cmを2人で使用する事になります。
1人当たり約75cmになるので、そこそこ広く使えそうです。
コールマンのキャンパーインフレーターマットハイピークを敷くなら、シングル2枚(約136cm幅)、1人当たり寝る場所が狭くなりますがダブル1つ(128cm幅)が置けそうです。
コールマンのキャンパーインフレーターマットハイピークをレビューしました。
リビングスペース(5人用インナーテント)
サバティカルのギリアに、5人用のインナーテントを吊り下げた時、インナーテントがテント本体の真ん中辺りまでくるので、リビングスペースは残り約半分ぐらいになります。
※広角で撮ったら歪んでしまいました
奥行きは280cmあるので、壁に沿ってラックを置く事ができます。
しかし、チェアとテーブルはそこそこキツくなってしまいます。
例えば、今回はおじさん2人なので、リビングスペースにはテーブル1つとチェアを2つ置きたいところです。
いつも通りのハイランダーやANOBAのロールトップテーブルを挟んで、対面にチェアを置こうと思っても、スペースがないので置く事ができませんでした。
置けて、テーブルとチェア1脚づつ。
もう1つのチェアは、対面ではなく側面側に置くと、何とか置ける感じです。
チェアを対面に置くなら、フロント部分を跳ね上げて、リビングスペースを広くする必要がありそうです。
ただ晴れた日なら良いのですが、雨が降っていると吹き込んできてしまうかも知れません。
5人用のインナーテントを使う時は、1〜5人と人数が多い事もあります。
そうなるとリビングスペースに入りきらないので、別途タープを広げて、そちらをリビングスペースにした方が良いかも知れません。
今回のキャンプでも、僕はタープは使用しませんでしたが、リビングスペースを別に取りました。
リビングスペース(2人用インナーテント)
2人用のインナーテントを吊り下げた時、そのサイズは150×280cmになります。
残りの約3分の2がリビングスペースになるので、先ほどよりは広くスペースを確保する事ができます。
試しに5人用の時と同じように荷物を配置してみると、余裕を持てました。
そしてテーブルを挟んでチェアを対面に置く事もできました。
もし天気が悪く、テント内で過ごす時間が多いなら、このスタイルが良さそうです。
しかし、この場合には寝室は1〜2人しか寝る事ができません。
今回は、リビングスペースにテーブル1脚とチェア2脚を置いてみましたが、写真を見るとテーブルをもう1脚、チェアももう2脚置けそうなぐらい広々してますよね。
テーブルもチェアももう少しコンパクトなサイズなら、より広く使えると思います。
2人用と5人用のインナーテント両方設置
2人用のインナーテント、5人用のインナーテント、それぞれ吊り下げた場合のリビングスペースの広さを確認しましたが、その両方のインナーテントを吊り下げたらどうなるか見てみたした。
ギリアに吊るした2つのインナーテントの間には、しっかりとスペースが出来るので、それぞれを使う事が出来そうです。
しかもスペースは思っていたよりも広く感じます。
それぞれの土間として靴を置いても、干渉して邪魔になるような事はないと思います。
そうなると、リビングスペースは別途用意する事になりますが、友人とワイワイこんな感じで使うのも面白いですよね。
撥水
今回のキャンプでは、やっぱり雨が降ってしまいました。
初日は、霧雨状の雨など小雨がパラつき、夜にはかなり強く降っていました。
新しいテントを設営すると必ず雨が降ってしまいます。
しかし、撥水性を確認する事が出来ると考えたら、逆に良い事なのかも知れません(笑)
今回は2日目は、曇り。
朝起きて、ギリアを表面を見ると、しっかり撥水してくれています。
細かな水滴がたくさんテントの表面にありました。
ギリアはポリエステル素材で撥水加工済み。
水が全く染み込まず、弾いてくれています。
同時に設営したあった、サバティカルのスカイパイロットTCもTC素材に撥水加工がされています。
こちらも、しっかりと弾いてくれていました。
しかし、時間が経つに連れてちょっと差が出ました。
スカイパイロットTCでは、昼に近づくに連れて生地自体が乾いてました。
どちらテントも途中に幕を揺らしたりして、水滴を落としたりしたのですが、スカイパイロットの方が早く乾きました。
ギリアでは、いつまでも水滴が表面に残っている感じでした。
特に天井部分に、長い時間水滴があったように感じられました。
日が強く差さなかった事もありますが、かなかな乾燥しませんでした。
その為、雑巾で水滴を吸い取る作業をする必要があったんです。
設置している場所や日の当たり具合、または生地の違いがありますが、今回はスカイパイロットTCの方が早く乾きました。
と言う事で、ギリアを使うキャンプでは、雑巾など水滴を拭き取る物を用意して置いた方が良いかも知れません。
ギリア設営動画
ギリアの設営動画を作りました。
しかし、説明書通りにやっていませんでした。
途中から、多分こんな感じという様に勝手な判断で進めてしまいまいた。
でも、結果的には設営できています。
よろしければチャンネル登録お願いします。
今回のキャンプの様子も記事と動画にしてあります。
サバティカル ギリア スペック
サイズ | 280×520×170(h)cm |
総重量 | 総重量13.8㎏(ポール3.1㎏、ペグ1.76㎏) |
素材・本体 | フライ 75Dポリエステルタフタ・PU加工(耐水圧1,800mm)・撥水加工・UV加工 |
素材・インナーテント | ウォール 68Dポリエステルタフタ/ボトム 210DポリエステルオックスPU加工(耐水圧1,800mm) |
素材・メインポール長 | A6061・Φ13mm/Φ13.4mm |
素材・ペグ | スチール・20cm |
価格 | 39,800円 |
抽選販売
現在、ギリアの2020年7月入荷分の販売は抽選販売となっています。
ギリアの他、モーニンググローリー TC 、スカイパイロット TC 、アルニカも抽選です。
2020年7月3日(金)0:00 ~ 2020年7月5日(日)23:55までが、抽選の応募期間となっています。
当選発表は2020年7月9日(木)、出荷は2020年7月13日(月)からなので、幸運の方は、夏のキャンプに間に合いそうですよね。
まとめ
サバティカルのギリアをキャンプ場で使ってレビューしました。
設営は、説明書を見ていたつもりでしたが、途中から、「トンネル型テントはこうやるんでしょ」みたいな先入観があったのか、説明書とは違ったやり方で設営してしまいました。
しかし、結果オーライ!
設営はする事が出来たので、良かったと勝手に判断しちゃいます。
今回使って、やっぱり5人用のインナーテントは、広くて良かったです。
2人だけでしたが、広々と使えました。
リビングスペースには、荷物を置いておきました。
テーブルやチェアは青空の下に設置して、事ある毎にギリアの中に必要な物を取りに行く感じです。
ギリアは、少し天井が低いのですが、思いっきり腰を屈めることなく中を移動できたんです。
その為、腰痛持ちの僕でも、痛みが発生しませんでした。
でも、もしかしたらギリア内をリビングスペースとして使っていたら、また違ったのかも知れません。
デザインに惹かれて購入しましたが、その低さから腰痛が心配でしたが、今回はどうやら大丈夫なようです。
今回は、フロント部分を跳ね上げはしなかったのですが、それをしたら、より快適に使えそうです。
ちなみに、サイドの跳ね上げは公式には推奨されていないようです。
インスタで聞いた事なのですが、公式に質問したら「サイドの跳ね上げは出来ない事はないのですが、強度が無いので破損する恐れがある」との回答をいただいたようです。
それを聞いちゃうと、無理にするのは怖いですよね。
サイドに屋根が必要なら、サイドは巻き上げて、別途タープを張る方が良さそうです。
サバティカル関連の記事はこちら。