今までもキャンプに使うスピーカーについて、色々と検証してきました。
キャンプではあまり大きな音で聞けない事、しかしそれでも音質が良い物が良い。
さらには単独でスピーカーとして使う物、LEDランタンと一体化している物など、用途や趣向によって様々なタイプが、スピーカーとして存在しています。
などなど、人によって考えは違ってきます。
しかし、せっかくのスピーカー、音質は重要視したいですよね。
それでいてアウトドアやキャンプっぽい雰囲気がある物なら、あえてキャンプ場に持ち込む意味あるというもの。
そこでやっぱりLEDランタンと一体になっているものなら、キャンプの雰囲気も壊さないし、ランタンとしても使えるので一石二鳥だと思うんです。
しかし過去にそのようなワイヤレススピーカーを使っても、そんなに音質が良かったと思えるものはありませんでした。
でも今回紹介するMIFAのWILD CAMPINGというLEDランタンワイヤレススピーカーは、ちょっと違ったんです。
ちょっと聞いただけで、音がスカスカじゃないと分かるはず。
今回は、LEDランタンワイヤレススピーカー のMIFA WILD CAMPINGをレビューします。
目次
LEDランタンワイヤレススピーカーMIFA WILD CAMPING
MIFAとは?
MIFAは、中国の深圳に拠点を置くブランドです。
日本ではあまり聞き馴染みがないブランドですが、10年前からBluetoothスピーカーを生産・開発していて、世界50ヵ国以上で販売しているという実績があるんです。
Bluetooth機器やプロジェクター、その他諸々の機器は今や中国の会社の勢いが凄いんです。
その中で、長年実績と経験があるブランドなので、期待はできるはず。
MIFA WILD CAMPINGとは
MIFAのWILD CAMPINGは、アウトドア用に設計開発されたLEDランタンワイヤレススピーカーです。
LEDランタンワイヤレススピーカーと言ってしまうと、長々としたネーミングになってしまいますが、LEDランタンとBluetoothスピーカーがくっついた物と考えたら分かりやすいですよね。
炎音というLEDランタンとBluetoothスピーカーが一体となったものが流行りましたが、それと機能的には近いものがありめす。
ただMIFAのWILD CAMPINGには、炎が揺らめくように点灯する機能は付いていません。
2種類の色調のLEDライトと、Bluetoothスピーカーの機能です。
その為、デザインや形状と言ったものは、キャンプで使うランタンに近い物になっています。
円筒形の本体上部に、LEDランタンが配置され、下部分にはスピーカーがあります。
また取手が付いているので、持ち運ぶ時に便利だし、キャンプ中ならランタンフックなどに吊り下げて使えるようになっているんです。
カラーは、ブラック、ブラウン、オリーブドラフの3種類。
ブラウンは、写真を見ると今時の流行りのベージュのような感じに見えます。
今回は、これもキャンプっぽいオリーブドラフを持ってキャンプに行って来ました。
付属品
MIFAのWILD CAMPINGが個性的で面白いと思ったのが、付属品の中にステッカーがある事です。
キャンプギアを購入すると、またにステッカーが1枚付属していたりしますよね。
僕のネットショップでも、ステッカー1枚をプレゼントとして付けている商品があるのですが、やっぱりステッカーと言ってもコストはかかるのであまり多くの枚数を付ける事は難しいんです。
しかしMIFA WILD CAMPINGには、デザイン違いのステッカーが6枚付属しているんです。
このステッカーを貼ろうと考えて買う人は少ないと思いますが、この心意気がちょっと嬉しく感じました。
と、ステッカーの枚数の多さに驚いたのですが、その他の付属品は、説明書と注意事項が記載された紙、そしてUSB-Cケーブル、収納袋でした。
デティール
収納袋は巾着タイプで、口の部分を紐で絞れるようになっています。
Dカンとベルクロで留めるループも配置されているので、収納袋をどこかに掛けておくような事もできそうです。
MIFA WILD CAMPINGは下半分がスピーカーになっているのですが、その部分に電源スイッチが配置されています。
MIFAとブランドロゴが下に配置されている事から、この電源部分がフロント側と認識して良さそうです。
電源の背後側には、USBポート、タイプCのポート、マイクロSDカードのスロットがカバーの下に配置されています。
USB-Aのポートは、MIFA WILD CAMPINGがモバイルバッテリーのように他のデバイスを充電する為に使用します。
タイプCは充電用、マイクロSDはプレイリストを入れて再生する為になっています。
本体上半分はLEDランタンになっていて、上面にボタン類が配置されています。
ボタンはマークで表示されていて、直感で分かるのがボリュームの増減のプラス・マイナス。それと再生ボタン。
鎖のようなマークは、Bluetoothの接続ボタン。
ちなみにBluetoothはバージョン5.3と新しいので、接続の安定性も良さそうです。
太陽のようなマークは、LEDランタンのオンオフと色調の切り替えです。
MIFA WILD CAMPINGには、キャンドルライトとソフトホワイトの2種類のモードがあり、ボタンを押すたびに交互に切り替えができます。
ソフトホワイトは、青白い感じではなく、少し優しさも感じられる色。キャンドルライトは、名前の通りロウソクの明かりっぽい色で見ているとホッコリします。
そして「M」は、モードの切り替えになっています。モードって何って思ったのですが、どうやらモードはマイクロSDカードとBluetoothの切り替えのようです。
上面中央には黒いダイヤルが配置されています。これはLEDランタンの明るさの調整に使います。
触ってみると、凄く軽く回しやすい感じです。
MIFA WILD CAMPINGの底面には、ネジ穴が空いています。
商品ページの写真を見ると、ここに三脚を取り付けて使っていました。
なのでMIFA WILD CAMPINGは、三脚でも吊り下げても、テーブルの上に置いても使えるようになっています。
ちなみにMIFA WILD CAMPINGはIPx7防水、IP67防塵に対応しているので、キャンプ中に雨が降って濡れてしまっても大丈夫です。
バッテリー容量
例えば価格帯が近いBluetoothスピーカーのJBLのFLIP6だと、バッテリー容量が4800mAhとなっているので、容量だけで見てみたらMIFA WILD CAMPINGは倍の容量があるんです。
その為、モバイルバッテリーとして使っても、バッテリー残量には少し余裕が持てるのかもしれません。
ちなみにAnkerのモバイルバッテリーで容量が近い10000mAhの物で、iPhone11 を2回以上充電出来ると記載がある事から、MIFA WILD CAMPING を1泊2日のキャンプで使う場合にはスピーカーとLEDランタンの事も考えるとスマホを約1回分ぐらい充電出来ると何となく考えておいても良さそうです。
そんな大容量のバッテリーを搭載するMIFA WILD CAMPINGでは、スピーカーだけ使用した場合のバッテリーの持続時間は約38時間。
ボリュームの大きさにもよって消費電力が違ってくるので、一概にこの時間とは言い切れませんが、それにしても凄く長い時間使える事が出来ると思いませんか?
またLEDランタンとしてだけ使った場合には、バッテリーの持続時間は約18時間。
これも明るさによって差があると思いますが、商品ページにはその点には触れていないので、もしかしたら最小の明るさの場合かも知れません。
最小の明るさだった場合だと約18時間は少ないと思うので、最大の明るさの場合だと信じたいです。
スピーカーとLEDランタンを同時に使った場合には、バッテリーの持続時間が約13時間。
これでも2泊分はあるし、1泊ならモバイルバッテリーとして使っても大丈夫そうですよね。
ちなみに価格やバッテリー容量が大きく差がありますが、炎音だとバッテリー容量が2000mAhで、スピーカーとして約5時間(60%の音量)、LEDランタンは約18時間、両方とも使って約3時間(60%の音量)となっています。
音質
気になる音質ですが、僕の第一印象は予想より重低音があったという事。
JBLやSONYのポータブルスピーカー以外に、この価格帯であまり重低音に迫力があるスピーカーに出会った事がなかったので、今回もそんなに期待をしていませんでした。
確かに中高音域は、少し軽くも感じます。かと言って輪郭が霞んでいる感じではなく、クリアに聞こえてはきます。
しかしその反面、低音域や重低音のズンズンくる感じはかなりの物。
家で試しに聞いてみた時にはボリュームを抑えていたのですが、それでも迫力を感じ、その辺のスピーカーとは違うという感じ。
キャンプ場で聞くと、家では軽く聞こえた中高音域は、音場が広く音の広がりがよく感じました。
キャンプ場ではボリュームを大きく出来ないので、この重低音でかなり満足。
逆に家で聞いた時に良かったJBLのFLIP6は、中音域が密度が高いのですが、これがキャンプ場で聞くとなぜか少しこもって聞こえる気がしました。
よくよく耳を傾けて聞くと、確かに音の綺麗さは密度はFLIP6で、特に中高音域の後に色気と艶っぽさを感じます。
しかし、アウトドアという環境では、不思議な事に少し軽く聞こえたMIFA WILD CAMPINGが耳に心地よいんです。
どっぷり聞く感じじゃないスタンスがそう感じさせるのか、音が周囲に抜けていく感じが良いのか分かりませんが、思いの外良かったです。
そしてFLIP6の重低音に負けてないのが、MIFA WILD CAMPINGの強みではないかと思っているんです。
MIFA WILD CAMPINGのコーデックはSBCで、それをiPhoneと繋ぎボリュームをボリュームバーの5分の1ぐらいにしておきました。
めちゃくちゃ大きな音でもないのですが、充分に楽しめ、また満足感が高い音質だと感じます。
キャンプ場やアウトドアでボリュームを抑えて聞くのには、かなり良いワイヤレススピーカーではないでしょうか?
逆にボリュームを大きくすると、中高音域の軽さが目立ってしまうかも知れません。
LEDランタン
MIFA WILD CAMPINGのLEDランタンとしての性能は、230ルーメンとなっています。
ただの数字だけだと、実際にはどのくらいの明るさが分かりませんよね。
そこでキャンプ場で、200ルーメンのベアボーンズリビングのレイルロードランタンと比べてきました。
まずはMIFA WILD CAMPING単体で、テーブルの上に置いてみます。
60×40cmのテーブルに置いてみると、ほぼ全体を照らせてる感じ。
このぐらい明るければ、ソロキャンプでテーブルランタンとして使った時には充分そうです。
キャンドルライトにモードを変えても、だいたい同じくらいのの感じ。ただ色温度の影響か、ソフトホワイトに比べるとちょっと暗く感じます。
キャンドルライトモードとベアボーンズリビングのレイルロードランタンを並べて置いてみると・・・
何となくレイルロードランタンの方が明るいようにも見えますが、どうでしょう。
キャンドルライトでは、色温度の違いからか、どうしてもレイルロードランタンの方が明るく感じます。
今度は地面に直接置いてみます。
MIFA WILD CAMPINGはソフトホワイトのモードで最大にしてあります。
真下の部分はかなり明るく照らしているので、吊るして使っても問題なさそうです。
次にベアボーンズリビングのレイルロードランタンを置くと、こちらは明るく照らす範囲がMIFA WILD CAMPINGよりも小さく、周囲15〜20cmといったところ。
この写真だけでみるとMIFA WILD CAMPINGの方が、周囲を明るく照らしているように見えます。
ただランタン自体のデザインやホヤの形状が違うので、どちらが明るく周囲を照らすのかは正確には比較できないと思います。
MIFA WILD CAMPINGもベアボーンズリビングのレイルロードランタンも、それぞれめちゃくちゃ明るいという物では無いと思います。
ランタンフックにMIFA WILD CAMPINGを吊り下げでみると、ソロキャンプなら充分使えそうなぐらいの範囲を照らしていました。
電源を入れた時の音が気になる
MIFA WILD CAMPINGの1つだけ気になるところ・・・それは電源を入れた時に流れる水のような音。
水泡のようなブクブクとしたような音が流れるのですが、その音が大きい事。
アプリが無いので設定で音を小さくしたり消したりすることはできないと思います。
デメリットということではありませんが、これがちょっと気になります。
MIFA WILD CAMPING スペック
- 製品サイズ: 110mm×253.5mm×110mm
- 重量: 0.82kg
- 照明の明るさ: 230 ルーメン
- 照明の色温度: キャンドルライト 2000k、ソフトホワイト 2700k
- 保護レベル: IP67 防水および防塵
- マイクロ SD フォーマット: mp3、wma、wac、flac、ape
- Bluetoothバージョン:5.3
- 接続コーデック:SBC
- スピーカー持続時間:約38時間
- LEDランタンバッテリー持続時間:約18時間
- スピーカー+LEDランタンバッテリー持続時間:約13時間
まとめ
MIFA WILD CAMPINGはその名の通り、キャンプで使用するのに特化したLEDランタンワイヤレススピーカーです。
形状やデザインがアウトドアっぽいというだけではなく、IP67の防塵や長時間使える大容量のバッテリーの搭載など、機能的に優れていると感じます。
さらにメインの機能であるLEDランタンとワイヤレススピーカー、この2つの機能もなかなかの物。
特にワイヤレススピーカーとしての重低音は、その辺のスピーカ安いスピーカーと差を感じました。
重低音が苦手という方には、ちょっと強過ぎる感もありますが、そのくらい迫力があるんです。
MIFA WILD CAMPINGのLEDランタンワイヤレススピーカーをキャンプで使ってみてはいかがでしょうか?
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